本邦初訳　フランス革命ギロチンリスト②1794年5月～6月

本邦初訳　フランス革命ギロチンリスト②1794年5月～6月

1794年5月1日

798. クロード・アントワーヌ・ベルナール　BERNARD (Claude-Antoine), 32歳。商務裁判所裁判
官。ブザンソン生。

799. ルイ・イニャース・シャルムトン　CHALMETON (Louis-Ignace), 40歳。高等法院弁護士。シ
ャンブールChambours生。

800. アデライド・ソフィー・シュパン　CHUPPIN (Adelaide-Sophie), ラングロワ・ド・ポムース
Langlois de Pommeuseの妻。43歳・パリ生。

(Adelaide Sophie CHUPPIN 1751-1794 805は夫でパリ高等法院評定官)

801. クロード・ルイ・デリニー　DELIGNY (Claude-Louis), 59歳。農夫。ブーティニーBoutigny
生。

802. ジャン・グリュトロン　GLUTRON (Jean), 39歳。宿屋。ブルヴィルBreville生。

803. ピエール・ランデー　LANDAIS (Pierre), 30歳。門番。サン・ニコラSaint-Nicolas生。

804. オーギュスト・ルイ・ラングロワ・ド・ゲラール　LANGLOIS DE GUERARD (Auguste-Louis),
46歳。元フランス衛兵隊将校。パリ生。

(Auguste Louis LANGLOIS de REZY 1746-94 元フランス衛兵隊中尉とある。後者の弟。946
は母親。父親はド・ルジーde Rezyを付けていた。死亡時48歳である)

805. オーギュスト・アンリ・ラングロワ・ド・ポムース　LANGLOIS DE POMMEUSE (Augustin-
Henri), 30歳。元パリ高等法院評定官。パリ生。

(Auguste Henri LANGLOIS de POMMEUSE 1743-94 800は妻。前者は弟。946は母親。死亡
時51歳である)

806. フランソワ・ジョゼフ・ムートン　MOUTHON (Francois-Joseph), 30歳。サルデーニャの暴
君の近衛で憲兵隊中尉(国王親衛騎兵中尉?)。トリノ生。

807. ギョーム・ノガレ　NOGARET (Guillaume), 46歳。商店店員。ディジョン生。

808. ジャン・アントワーヌ・プーレ　POULET (Jean-Antoine), 60歳。地区委員。

809. ジャック・ラボー　RABAUT　(Jacques), 56歳。廻船問屋。ジソーJissot生。

810. ジェルヴェ・スール　SEURRE (Gervais), 44歳。ラングロワ・ド・ポムースLanglois-
Pommeuseの奉公人。ニニュヴィルNigneville生。

811. エティエンヌ・ヴィギエ　VIGUIE Etienne), 40歳。ラングロワ・ド・ポムースのお抱え司祭。リ
ゴーRigaux生。

1794年5月2日

812. ドニ・カルビエ　CARBILLET (Denis) 32歳。大工。ラングルLangres生。

813. ピエール・ディアコン　DIACON (Pierre), 30歳。銃器検閲官。コロンビエColombier生。

814. ローラン・ぺトラ　PETRA(Laurent), 55歳。司祭。ラ・フェール・アン・タルドノワLa Fere en
Tardenois生。

1794年5月3日

この日はBataillon des Filles-Saint-Thomasの将校らの処刑日なので、Bataillon des Filles

-Saint-ThomasのWiKiの処刑者欄を参照。タッサン兄弟は済み。

815. トマ・シモン・べラール　BERARD (Thomas-Simon), 53歳。大尉。Commune affranchie
生。

816. ルイ・ガブリエル・ダンジェス　DANGEST (Louis-Gabriel), 48歳。元銃士隊員。ルミイー
Rumilly生。

(アルデンヌのルミニーRumignyともある。銃士。サン・ルイ騎士。フィユ・サン・トマ擲弾兵大隊。
ルミニーは東部フランス、アルデンヌの人口350人にも満たない小村だが、そこの関連人物とし
て、1713年ここで誕生した天文学者ラカイユと1906年ここで死んだ考古学者ピエットとこの人の
名があがっている。そこには4/30処刑とある。

⇒Rumigny領主Louis Gabriel d'HANGEST 1744-94

父親はコンティ連隊中尉Philippe-Louis d'HANGEST。母親はGabrielle d'ARRAS。

兄はJeanne-Genevieve de SAINT-JUST d'AUTINGUES 1754-1812と結婚している。

下記の妻と84年以降に結婚し一女 Marie Francoiseがおり、この娘はLouis Francois Joseph

Le SERGEANT d'HENDECOURT 1778-1830と結婚し、共にレジオンドヌールを授かる二人の息

子をもうけている。

妻はMarie Charlotte QUARRE de CHELERS 1766-1832だが、その母Charlotte Genevieve

TRUDAINE 1745-94はアラス市長のCharles Guislain Alexandre QUARRE de Chelers 1783没

と結婚し五女一男{妻は次女}を残していたが、1793年10月15日二人の娘と共に逮捕。

監視委員会は好意的で愛国者であると指摘し、病気だとして自宅での療養を許可したりした。

しかし結局はノワイヨンの教会参事会員MARTINを亡命させたり、Comtesse de Mazaincourt

と共謀していたとされて94年5月15日にアラスにてギロチン刑に処せられている。また、この義母

の姉の夫も94年3月17日にディジョンにてギロチン刑になり、その子は2601でパリでギロチン刑)

817. シャルル・ジャン・パティスト・デシャン・トレ・フォンテーヌ　DESCHAMPS-TRES-
FONTAINES(Charles-Jean-Baptiste), 51歳。従業員。ルーアン生。

818. フランソワ・アンリ・ローラン　LAURENT (Francois-Henry), 28歳。ガラス屋。パリ生。

819. ピエール・エティエンヌ・ル・ヴォー・アンジボー　LE VEAU-ANGIBAUT (Pierre-Etienne),
37歳。仕出し屋。パリ生。

820. ジャン・ルイ・モールゲ　MAULGUET (Jean-Louis), 46歳。建築業。パリ生。

821. フランソワ・パリゾー　PARIZEAU (Francois), 50歳。会計委員。Ville affranchie生。

822. ピエール・ジョゼフ・ペルレ　PERRET (Pierre-Joseph), 36歳。陸軍少佐。マントヴィル
Manteville生。

823. シモン・ピケ　PICQUET (Simon), 39歳。元 Grillon le Cadetの副官。ストラスブール生。

824. ドニ・ルポー・シュヴァニー　REPOUX CHEVAGNY (Denis), 72歳。元ドール会計監査官。
ルジーLuzy生。

(Denis REPOUX de CHEVAGNY 1720-94 高等法院評定官、弁護士 )

825. エティエンヌ・ジョゼフ・アマン・ルージュモン　ROUGEMONT (Etienne-Joseph- Amand), 福
引監督官(directeur des loteries) クイスマンCouisement生。

826. ガブリエル・タッサン　TASSIN (Gabriel), 50歳。銀行家。パリ生。

(Gabriel TASSIN 1743-94 　後者の弟。92年8月10日事件時にテュイルリー宮の防衛についた

Filles-St-Thomas大隊の司令官をしている。{兄［後者］は同大隊将校、とある}　兄弟で宮殿防衛

に参加している。

反革命活動に参加の容疑で逮捕・処刑。あるいは亡命者への資金援助の罪。

428の伯母の孫。46はタッサン一族の本家筋。プロテスタントとある。このTassin家は46等の同名

家系とは異なり、控えめな一族。17世紀終わりまでbougraniers{上衣の裏地に使用される厚い

生地bougranを製造または販売した織工}だった。428の伯母の夫である祖父Louis Tassinがパリ

に行き、パリのプロテスタントたちと親交を結び、金融業を発展させた。

父親はIsaac Louis TASSIN de l'ETANG 1766没。母親はHenriette COTTIN 1721生。二男一女

の次男。兄は後者で共に処刑。妹Jeanne Henriette TASSIN 1749-94は1769年Baron de

Saint-Legier-La Chiesaz,Jacques Philippe CANNAC 1731-1808と結婚しているが、やはり94年

に死去。しかしこの妹は1月23日に夫の所領Hautevilleで死去している。また叔父で銀行家

Gabriel TASSIN de MOULAINE 1716-94もこの年9月24日パリで亡くなっているが、Ventadour

通りの自宅での自然死。兄弟姉妹がこうして同年に亡くなり、加えて叔父も亡くなっていること

になる。

姓名不明の相手と結婚している)

　妹・Jeanne-Henriette Tassin　

姪・Anne Philippine Victoire Cannac d'Hauteville 1770-1829

827. ルイ・ダヴィッド・タッサン　TASSIN (Louis-David), 52歳。立憲議会予備議員。パリ生。

(Louis Danielが正しい。ルイ・ダニエル・タッサン・ド・レタンLouis Daniel TASSIN de L'ETANG

1742-94　前者の兄。やはり銀行家。8月10日事件で国王の解放計画に協力したとして逮捕。

428の伯母の孫。46はタッサン一族の本家筋。プロテスタントとある。このTassin家は46等の同名

家系とは異なり、控えめな一族。17世紀終わりまでbougraniers{上衣の裏地に使用される厚い

生地bougranを製造または販売した織工}だった。428の伯母の夫である祖父Louis Tassinがパリ

に行き、パリのプロテスタントたちと親交を結び、金融業を発展させた。

Filles de St-Thomas大隊の将校。弟{前者}は同大隊司令官。兄弟で宮殿防衛に参加している。

亡命者への資金援助の罪も問われている。フリーメイソン会員。

父親はIsaac Louis TASSIN de l'ETANG 1766没。母親はHenriette COTTIN 1721生。二男一女

の次男。兄は後者で共に処刑。妹Jeanne Henriette TASSIN 1749-94は1769年Baron de

Saint-Legier-La Chiesaz,Jacques Philippe CANNAC 1731-1808と結婚しているが、やはり94年

に死去。しかしこの妹は1月23日に夫の所領Hautevilleで死去している。また叔父で銀行家

Gabriel TASSIN de MOULAINE 1716-94もこの年9月24日パリで亡くなっているが、Ventadour

通りの自宅での自然死。兄弟姉妹がこうして同年に亡くなり、加えて叔父も亡くなっていること

になる。

1766年Anne-Suzanne Annesと結婚)

　妹・Jeanne-Henriette Tassin　

姪・Anne Philippine Victoire Cannac d'Hauteville 1770-1829

828. ジャン・フィリップ・ヴァンマラン　WENMARING (Jean-Philippe), 大尉。マルサンMalchin生。

1794年5月4日

829. ジュリアン・フランソワ・ボワ　BOIS (Julien-Francois), 68歳。高等法院弁護士。パリ生。

830. テオドール・ジョゼフ・ボワサール　BOISSARD (Theodore-Joseph), 56歳。高等法院弁護
士。ポンタルリエPontarlier生。

(Theodule Joseph BOISSARD du CHAPPUIS 1737 - 1794 ポンタルリエ代表検察官)

831. ジャン・フランソワ・デュラン　DURAND (Jean-Francois), 24歳。憲兵隊准尉。ヌフシャトー
Neufchateau生。

832. アントワーヌ・デュテイー　DUTAILLY (Antoine), 52歳。法律家。ブザンソン生。

833. クロード・アントワーヌ・クレリアック・ラボーム　LABEAUME (Claude- Antoine-Cleriac) 61
歳。元侯爵。ナンシー生。

( ショワズール・ラ・ボーム侯爵クロード・アントワーヌ・クレアドス・ド・ショワズール・ラ・ボーム　
Marquis de Choiseul La Baume ,Claude Antoine Cleriadus de Choiseul La Baume 1733-94
1746年のラ・ロシュフコー騎兵連隊で初陣、緒戦を戦い、61年この人の名の竜騎兵連隊准将、
62年野戦総監、81年中将。息子クロード・アントワーヌは、ヴァレンヌ逃亡にも協力し、また王
妃の忠実な騎士として彼女がタンプルに収監されるまで従い、92年にイギリスへ亡命。ショワ
ズール軽騎兵連隊を組織しイギリス軍の旗下で緒戦を戦った。また息子クロード・アントワーヌ
の妻はMarie Stephanie De Choiseul-Stainville 1763-1833で、ショワズール外相の姪で、2611
モナコ公妃の姉。また叔父Antoine-Cleriadus de　Choiseul-Beaupre 1707-74は枢機卿)

.......................................................................

Marquis de Choiseul La Baume ,Claude Antoine Cleriadus de Choiseul La Baume

息子・Duc de Choiseul, Claude-Antoine-Gabriel 1760-1838 　

叔父・Cardinal,Antoine-Cleriadus de　Choiseul-Beaupre

834. フランソワ・ラクロワ　LACROIX (Francois), 52歳・ナンシー生。

(国営福引主要委員とある)

835. ジャック・ルイ・ルブグ・オワスヴィル　LEBEGUE-OYSEVILLE (Jacques- Louis), 58歳。元
貴族。ピティヴィエ市長。ピティヴィエPithiviers生。

(ジャック・ルイ・ル・ベグ・ドワスヴィル　Jacques Louis LE　BEGUE D'OYSEVILLE 1735-1796

弟ルイ・アントワーヌ・ル・ベグ・ド・プレール・デュ・ポルテイユは、ラ・ファイエットに先行してアメ
リカのワシントンの戦術顧問、アメリカでのフランス工兵大佐となり、88年野戦総監。アメリカ工
兵の父。革命初期に帰国、ラ・ファイエットの支持のもとで90年、戦争大臣。しかし革命政府か
らは不評で、翌91年辞任。潜伏した後に94年アメリカへ亡命。1801年帰国途上の船上で死去)

　弟・Louis Antoine Jean LE　BEGUE de PRESLE DU PORTAIL 1743-1801　

836. ジョルジュ・ル・ビアンフェ・ド・ヴィエスヴァル　LE BIENFAIT DE WIESVAL (George), 71
歳。騎兵中佐。ロッシュRoche生。

837. マルク・アントワーヌ・レヴィ　LEVIS (Marc- Antoine), 55歳。議員。リュニーLugny生。

(レヴィ侯爵マルク・アントワーヌ・ド・レヴィ・リュニー　Marquis de Levis,Marc-Antoine de Levis
-Lugny 1739-94 　1758年王妃騎兵連隊大尉。63年ピカルディー連隊大佐、81年野戦総監。
89年三部会のディジョン選出貴族議員。92年2月までケルンにおり、帰国し亡命登録を解除さ
れたが93年、再登録。同年9月逮捕、そして処刑。フランス元帥のレヴィ公フランソワ・ガストン
のレラン系とは違う分家)

838. シャルル・ジェローム・マルタン　MARTIN (Charles-Jerome), 37歳。公証人。パリ生。

839. マリー・ピエール・テオドール・モーヴィエイユ　MAUVIELLE（Marie-Pierre-Theodore）, 59
歳。クータンスCoutances生。

840. クロード・フィリップ・モニオット　MONIOTTE (Claude-Philippe), 76歳。裁判所評定官。ブザ
ンソン生。

841. オーギュスト・ジョゼフ・サントノワSAINTENOY (Auguste-Joseph), 18歳と半年。菓子屋。
オルドリーOrdry生。

1794年5月5日

842. ジャンヌ・ドルー　DREUX (Jeanne), リシェーLicheyの妻。 62歳。元貴族。

(ソーヴィニーSauvigny生まれ。コーヌCosne在住。リシーLichyの妻とも。間違いなくジャンヌ・
ド・ドルーイユJeanne de DREUILLE　1731-94のこと。夫は1754年結婚した86年騎兵准将にな
るシュヴロー及びリシーChevroux, Lichy領主ジャック・ガブリエル・ド・リシー・ド・リシー
Jacques Gabriel de Lichy de Lichy 1716-96。四男四女をもうけ、長男フランソワ・イヤサント・
ド・リシー・ド・リシー1755-1833はリシー・ド・リシー伯爵Comte de Lichy de Lichyで騎兵大佐)

843. ジャック・デュシェーヌ　DUCHESNE (Jacques), 60歳。軍人。ヴェルダン生。

844. マリー・カコム・ジョゼフィーヌ・トマシーヌ・デュベルヌ　DUVERNE (Marie-Cacome-
Josephine-Thomasine), 36歳。マンゴMingot生。

845. ジャック・ジャン・ラブーシエール　LABUSSIERE (Jacques-Jean), 53歳。オーヴェルニュ連
隊大尉。ダンピエールDampierre生。

( Jacques-Jean de LA BUSSIERE 1741-94 妻は74年に結婚したソフィー・ヴィクトワール・ダ
モワソー・ド・プロヴァンシー　Sophie Victoire Damoiseau de Provency。妻も逮捕されるが、娘
ロザリーが1800年結婚した元騎兵大尉で王妃付貴族だった娘婿ジャン・パティスト・コスヌフロ
ワ・ド・ボーモンテイユJean　Baptiste Cosnefroy de Beaumonteilと資産の回復に成功する。彼
は1799年～1813年までダンピエールのコミューンの市長だった。またラ・ブーシエール家は
1570年頃からアンジュリエAngeliersの領主だった家柄 )

846. クロード・フランソワーズ・ロワセリエ　LOISELLIER (Claude-Francoise), 47歳。婦人帽子
店。パリ生。

(クロディーヌ・フランソワーズ・ロワセリエ　Claudine-Francoise LOISELLIER)

847. フェリシテ・メラニー・ルヌーフ　LUNOUF (Felicite-Melanie), 21歳。服飾業。パリ生。

(モンマルトル在住とある。)

848. ジャン・ソーヴァージュ　SAUVAGE (Jean), 34歳。砲兵。

849. マリー・フロランス・ヴァロリー　VALORY (Marie-Florence), マザンMazin未亡人。67歳。元
貴族。ル・ケノワLe Quesnoy生。

( Marie Florence de Valory 1727-94 。駐プロイセン大使でフリードリヒ大王が「初めは彼を憎
み、そして感謝し、今は友だ」と評した中将で総督のヴァロリー侯ルイ・ギー・アンリの娘。ダン
ピエール在住。842,844,845等とコンシェルジュリーに収監された。夫は1751年結婚したフランソ
ワ・エティエンヌ・ド・マザン・ダルカン　Francois Etienne de MASENS d'ARQUIAN 1705-86、あ
るいはブーイ男爵Baron de Bouy,Etienne Francois de Masin de Bouy 1702-1786とも)

父・Marquis de Valori,Louis Guy Henri 1692-1774　

850. マリー・マドレーヌ・ヴィロール　VIROLLE (Marie-Madeleine), 25歳。美容師。アングレーム
生。

1794年5月6日

851. マルタン・ブーレイル　BAULAYRE (Martin), 38歳。ロドマックRodemack生。

852. フランソワ・ビーユ　BILLE (Francois), 26歳。かつら師。ディジョン生。

853. ジャック・リブル・ブリアン　BRIAND (Jacques-Libre), 34歳。吏員。パリ生。

854. クロード・ショーシエ　CHAUSSIER (Claude), 51歳。材木商人。ディジョン生。

855. フランソワ・コラン　COLLIN (Francois), 54歳。モーゼル管理官。メッス生。

856. アレクサンドル・ニコラ・クールトワ　COURTOIS (Alexandre-Nicolas), 33歳。モーゼル管理
官。ロンギュイヨンLonguyon生。

857. シャルロット・アメ―・ダモワソー　DAMOISEAU (Charlotte-Aimee) モンテランMontherand
の妻。67歳。元貴族。ヴィゼルニーVizerny生。

858. ジャン・パティスト・ニコラ・フロッス　FLOSSE (Jean-Baptiste-Nicolas), 36歳。モーゼル管
理委員。バイエBaillay生。

859. クロード・フォンドリエ　FONDRIER (Claude), 36歳。かつら師。ディジョン生。

860. ジョゼフ・ガルトン　GALLETON (Joseph), 50歳。かつら師。ディジョン生。

861. ジャン・クロード・ジュアン　GEANT (Jean-Claude), 41歳。モーゼル管理官。ラヴォRavot
生。

862. エティエンヌ・ゲラン　GUELAND (Etienne), 60歳。代訴人。ディジョン生。

863. ジャン・パティスト・グノ　GUENOT (Jean-Baptiste), 45歳。店員。オータン生。

864. アレクサンドル・シャルル・ベニーニュ・ジョークール　JAUCOURT (Alexandre-Charles-
Benigne), 56歳。元侯爵。セルノワCernoy生。

( セルノワ男爵アレクサンドル・シャルル・ベニーニュ・ド・ジョークール　Baron de Cernoy,
Alexandre Charles Benigne de JAUCOURT 1737-94　元親衛騎兵旗手、元竜騎兵大尉。弟ジ
ョークール子爵はコンデ軍旗下の亡命貴族軍に加わり、91年10月、ドイツのウォルムスの戦で
戦死している。この人は拘留されていたディジョンの監獄での陰謀加担により処刑)

865. ドニ・ラムーニエール　LAMUGNIERE (Denis) 67歳。店員。ポワシュールPoiseul生。

866. シャルル・ジョゼフ・ルジョリヴェ　LEJOLLIVET (Charles- Joseph), 67歳。元国王の技師。
オルレアン生。

867. ジャック・リブル・ピエロン　PIERRON (Jacques-Libre), 32歳。判事。ヴィレ・ラ・モンターニ
ュVillers-la-Montagne生。

868. アンリ・ジャック・プーレ　POULET (Henry- Jacques), 56歳。評定官・検察官。メッス生。

869. ジャン・パティスト・サルス　SALLEZ (Jean-Baptiste), 42歳。レモネード売り。マコン生。

870. マリー・スクエ　SEQUER (Marie), 65歳。モーゼル管理委員。エランジュAillange生。

871. ジャック・テスタール　TESTARD (Jacques), 49歳。検察官。ソーリューSaulieu生。

872. ジャン・クリストフ・ティボー　THIBAULT (Jean-Christophe), 60歳。従業員。アンスマン
Isming⇒Insming生。

873. ジャン・パティスト・ティエリー　THIERRY (Jean-Baptiste), 29歳。かつら師。ディジョン生。

874. ミシェル・ヴァニェー　WAGNER (Michel), 43歳。モーゼル監督官。サール・リブルSarre-
Libre生。

1794年5月7日

875. フランソワ・ルネ・ルイ・シュヴォーディエ　CHEVAUDIER(Francois-Rene-Louis), 32歳。憲
兵隊中尉。ヴァルドロームValdrome生。

876. ヴァンサン・フェリエ　FERRIER (Vincent), 33歳。リユールRieul生。

877. ジャン・ジョゼフ・フティ　FETY (Jean-Joseph), 32歳。大工。ヌヴェール生。

878. ジャン・フランソワ・ギヨーモ　GUILLAUMOT (Jean-Francois), 27歳。公証人役場従業
員。クラルシーClamecy生。

879. ジョゼフ・イアサント・ガントロン　GUINTROND (Joseph-Hyacinthe), 30歳。布団屋。

880. フランソワ・パスカル　PASCHAL (Francois), 30歳。エスコーEscault生。

881. フランソワ・プティジャン　PETITJEAN (Francois), 48歳。陸軍会計官トゥール生。

882. ジャン・フランソワ・ラモー　RAMEAU (Jean-Francois), 57(?)歳。議員。ヌージーNeuzy生。

(ジャン・フランソワ・ラモー・ド・モンブノワ　Jean-Francois Rameau de Montbenoit　1736-94

旧体制下でオルレアンの副知事、治安陪審判事、革命時、ニエーヴル行政区の副議長。91年
4月立憲議員となる。後者兄と共に処刑)

883. ジャン・ルイ・ラモー　RAMEAU (Jean-Louis), 62歳。治安陪審判事。ヌージー生。

(ジャン・ルイ・ラモー・ド・コーヌ　Jean-Louis Rameau de Cosne　1731-94 前者の兄。 Jean
Louis Rameau de Saint-Pereとも。)

884. ジョゼフ・シュルピス　SULPICE (Joseph), 23歳。奉公人。マンMans生。

1794年5月8日

885. ジャン・パティスト・ブーロンニュ　BOULLONGNE (Jean-Baptiste), 40歳。徴税請負人。パ
リ生。

(ジャン・パティスト・タヴェルニエ・ド・ブーロンニュ・ド・プレマンヴィル　Jean-Baptiste
TAVERNIER　de BOULLONGNE de PREMINVILLE 1749-94 死亡時44歳。ド・プレナンヴィル
de Preninvilleとも。1773年ルイーズ・ジャンヌ・ジョゼフ・ド・ヴァルキエ・ド・トロンシェンヌLouise
Jeanne Josephe de WALCKIERS de TRONCHIENNE 1755-1796と結婚し、一男二女をもうけ
るが、経済的に破綻し、父親により父権を奪われ国外に飛ばされる。息子は祖父に、二女は
母親に委ねられ、その間に父親は息子の赤字を激減させた。父親は1789年に亡くなり、彼は
徴税請負人の職を継いだ。しかし革命でこの職種は廃止。革命政府が徴税請負人リストの基
づいて逮捕・処刑を始めた為、ほんの少しの期間しか在職していなかったにも関わらず、彼は
逮捕・処刑された。サン・ジョルジュによると、彼はパリの黒人友の会の会員で、奴隷制廃止活
動に加わっていたという。)

886. ジュール・ジョゼフ・ブラク・ラぺリエール　BRAC LAPERRIERE (Jules-Joseph), 68歳。徴
税請負人。ヴィルフランシュ生。

　Jacques-Joseph Bracq de La Perriere　1726-94

887. ギョーム・クーテュリエ　COUTURIER (Guillaume), 60歳。徴税請負人。オルレアン生。

888. クレマン・キュニャ・レピネ　CUGNAT L'EPINAY (Clement), 44歳。徴税請負人。パリ生。

(クレマン・キュニョ・ド・レピネ　Clement CUGNOT de l'EPINAY 1739-94　息子ミロメニル侯爵
Marquis de Miromesnil,Armand Thomas CUGNOT de l'EPINAY 1775-1805 はナポレオンの母
レティティアの御付き侍従)

889. ルイ・バルタザール・ダンジェ・バニュー　DANGERS BAGNEUX (Louis-Balthazard), 55
歳。パリ生。

(Louis Balthazar Danger de Bagneux 1739-1794　徴税請負人。1758年アンヴァリッドの財務
官。妻は1773年結婚のアンヌ・マリー・サンソンAnne-Marie Sanson。次いで74年結婚のルイー
ズ・ジョゼフィーヌ・ルモワーヌ Louise Josephine LEMOYNE。)

　Louis Balthazar Danger de Bagneux 1739-1794

890. クレマン・ドラージュ　DELAAGE (Clement), 70歳。徴税請負人。サント生。

(クレマン・ド・ラージュ・ド・ベルファイユ　Clement de Laage de Bellefaye 1724-94 財務長官シ
ルエットの従弟。彼はシルエットの財産を承継して莫大な財産を築く。ポンパドール侯夫人のサ
ロンで知り合いマリー・マドレーヌ・テレーズ・ド・エールMarie Magdelaine Therese de Heere
1743-1800と結婚。徴税請負人の首長。後者は息子。)

　Clement de Laage de Bellefaye　1724-94

891. エティエンヌ・マリー・ドラアイユ　DELAHAYE (Etienne-Marie), 36歳。徴税請負人。パリ
生。

(エティエンヌ・マリー・ド・ラ・アイユ　Etienne Marie de La Haye 1757-94　父親シャルル・マラン
も妻 Anne Charlotte Angelique PIGNONの父親も徴税請負人。ドーニ男爵のソシエテ・オラン

ピック・オーケストラの第一ヴァイオリンだった。また母親はMarie Adelaide Victoire BOURET

1737生　も徴税請負人Etienne Michel BOURETの娘だが、その姉、つまりこの人の伯母は

2154のMarie-Antoinette Bouret 1736頃-94)

母方祖父・Etienne-Michel Bouret1709-77

母方祖母・このナティエ画「Portrait of Madame Bouret as Diana 1745」は1735年にEtienne-Michel　

Bouretと結婚したMarie Telles d'Acosta夫人1718-81であると思われる。

892. ニコラ・ドヴィル　DEVILLE (Nicolas), 44歳。徴税請負人。ラグレルLagrele生。

(二コラ・ドヴィル・ド・ノアイイー　Nicolas Deville de Noailly 1749-94。王家秘書室評定官で、

外務省第一秘書官、アルザスの徴税請負人。

父親はブルゴーニュ戦争管理官で商人だったPierre DEVILLE。母親はCatherine ALIX。

外務大臣ヴェルジェンヌ伯{1719-87。その兄は2512、甥は2511}は、正妻のAnne DUVIVIER

の他に68年頃から愛人のLouise NICAISE 1745-1806と関係をもっており、Marie Catherine

Lucile Nicaise des Roches 1769-1840という娘をもうけた。そのMarie Catherine Lucileが徴税

請負人のこの人と1785年ヴェルサイユで結婚している。一女Rose Deville de Noailly 1794-1885

をもうけた。{この人の処刑の6日前の5/2に誕生しており、この人は6日間だけ父親であった}

この娘は1812年Alexandre Auguste JOUBERT-BONNAIRE　1785-1859と結婚、夫はアンジェ市

長として多くの都市開発を実施した政治家。また二男二女をもうけるたが、息子は二名共に国会

議員となっている)

義父・Comte de Vergenne,Charles Gravier　

娘婿・Alexandre Auguste Joubert-Bonnaire

893. ジャン・フランソワ・ディドロ　DIDELOT (Jean-Francois), 59歳。徴税請負人。シャロン・シ
ュル・マルヌChalons-sur-Marne生。

(Jean Francois DIDELOT　1735頃-1794　息子フランソワ・シャルル・ルース・ディドロ男爵
Francois Charles Luce Didelot　1769-1850　はナポレオンの侍従官、外交官、政治家で、その
子、つまり孫のオクターヴ・フランソワ・シャルル・ディドロ男爵Octave Francois Charles, baron
Didelot　1812-86は海軍少将となる)

孫・Octave Francois Charles, baron Didelot　1812-86　

894. ルイ・フィリップ・デュヴァンシェル　DUVANCEL (Louis-Philippe), 40歳。徴税請負人。パリ
生。

895. ドニ・アンリ・ファビュス　FABUS (Denys-Henry), 47歳。徴税請負人。パリ生。

(ドニ・アンリ・ファビュス・ド・ヴェルナン　Denis Henri FABUS de VERNAN 1747-94　父親のミシ
ェル・アンリはアンヴァリッドの財務監督官。モリエール・ラ・ファンテーヌ大隊の指揮官、フィユ・
サン・トマ連隊の猟歩兵大尉などしていたが、徴税請負人の過去により逮捕・処刑)

896. アントワーヌ・ローラン・ラボワジエ　LAVOISIER (Antoine-Laurent), 50歳。徴税請負人。
パリ生。

(Antoine-Laurent de Lavoisier 1743-1794 近代科学の父と言われた化学者。火薬管理監督
官、貴族議員の予備議員などしながら研究に没頭していたが、徴税請負人長官904の娘マリ
ー・アンヌ・ピエレット・ポールズMarie-Anne Pierrette Paulzeと結婚、自らも徴税請負人をして
いたことで逮捕。「共和国に科学者は不要」と処刑。彼は斬首後にも人間の意識は残るか? と
いう実験を試みて、自分の処刑後に可能な限り瞬きを続けると仲間に宣言。しかし35分間に26
人を処刑する喧騒の中でその確認は出来なかったようである)

.....................................................

　　Antoine Laurent de Lavoisier.........................................................妻・Marie-Anne Pierrette Paulze　1758-1836

897. ルイ・マリー・ルバ・クールモン　LEBAS-COURMONT (Louis-Marie), 32歳。徴税請負人。
パリ生。

(ルイ・ドミニク・マリー・ル・バ・ド・クールモン　Louis Dominique Marie Le BAS de COURMONT

1741-94　死亡時52歳。士爵。クリシーClichy市長。父親は出納官でパリ市役所年金支払統括
官で徴税請負人。マザランとコルベールによって保護されてきた金融一族)

898. ジャン・ルイ・ロワゾー・ベランジェ　LOISEAU-BERANGER(Jean-Louis), 62歳。徴税請負
人。パリ生。

(Jean Louis LOISEAU de BERANGER 1732-94 プロヴァンス伯の検事総長、オルレアン公出
納長。徴税請負人。)

899. ジャン・ジェルマン・モーベール・ヌイイ　MAUBERT-NEUILLY (Jean-Germain), 64歳。徴
税請負人。パリ生。

(Jean Germain Maubert de Neuilly)

900. フランソワ・マリー・メナージュ・プレッシニー　MENAGE-PRESSIGNY (Francois-Marie), 60
歳。徴税請負人。ボルドー生。

( Emmanuel Francois Marie MENAGE de PRESSIGNY 1734-94 娘の Francoise Louise Flore
MENAGE de PRESSIGNY 1771-1841 は1786年、芸術家保護者で有名なドーニ伯爵Claude
Francois Marie RIGOLEY Comte d'OGNY 1759-1790に嫁いでいる。死別後92年、デュベルレ
ン男爵Louis Thomas Richard d'AUBIGNY, Baron d'Uberherrnと再婚)

娘婿・Comte d'OGNY 1759-1790

このミニチュア画家ラヴランスの整髪しながら壁紙を選んでいるエレガントな「ドーニ伯爵夫人」の画に描かれている
のは、まさしく娘のフランソワーズ・ルイーズ・フロールである。

901. ギルベール・ジョルジュ・モントロー　MONTELOUX (Gilbert-Georges), 68歳。徴税請負
人。モンテーニュMontaigne生。

(Gilbert George de Monteloux 1726-94)

902. ニコラ・ジャック・パピヨン・ドートロッシュ　PAPILLON DAUTEROCHE (Nicolas-Jacques),
64歳。徴税請負人。パリ生。

(Nicolas Jacques PAPILLON d'AUTEROCHE 1730-94 シャロン財務院長。アルトワ伯娯楽係
秘書官。徴税請負人。次女のJeanne Charlotte Papillon d'Auteroche 1769-1842　は2154の

長男Jean Baptiste Charles Le GENDRE de LUCAYと結婚。夫はナポレオンの宮廷知事で、

彼女はジョゼフィーヌ皇后の女官、ついでマリー・ルイーズ皇后の女官となりナポレオン宮廷の

重要な女性となる。尚、この人の兄は王室催事担当部長官Denis Pierre Jean Papillon　de La

Ferte 1727-94 で、2022)

娘・Jeanne Charlotte du Lucay nee Papillon d'Auteroche 1769-1842　

903. アダン・フランソワ・パルセル・ド・サン・クリスタン　PARCELLE DE SAINT-CHRISTAN
(Adam-Francois), 44歳。徴税請負人。レンヌ生。

(Adam Francois Parcelle de Saint-Christian)

904. ジャック・ポールズ　PAULZE (Jacques), 72歳。徴税請負人。モンブリソンMontbrison生。

(Jacques Paulze　1723-94　ラヴォワジェ896の義父。フランス王国及び王室、国王の評定官に
して事務官。徴税請負人。彼は娘マリー・アンヌが13歳の時に義理の叔父テレー財務総監より
ダメルヴァル伯爵という50余歳の人物の嫁にと勧められたが、それを断るために娘とラヴォワ
ジェの結婚を急いだという。)

　娘・Marie-Anne Pierrette Paulze　1758-1836　

905. アレクサンドル・フィリベール・ピエール・ペルスヴァル　PERCEVAL (Alexandre-Philibert-
Pierre), 36歳。徴税請負人。パリ生。

(アレクサンドル・フィリベール・ピエール・ド・パルスヴァル　Alexande Philibert Pierre de
PARSEVAL 1758-94　後者の兄)

Alexande Philibert Pierre de PARSEVAL 1758-94

1767年に描かれたパルスヴァル一家の画(Voiriot画)。父Pierre V de Parseval(1724-82)と母Anne Henriette
andre de La Guerche(1727-1810)とその5人の子らが描かれている。(この後に2人生まれている)905,906は長男と
次男なので、左の2人だろう)

906. シャルル・ルネ・ペルスヴァル・フリリュース　PERCEVAL-FRILEUSE (Charles-Rene), 35
歳。徴税請負人。パリ生。

(シャルル・ルネ・パルスヴァル・ド・フリリュース　Charles Rene Parseval de Frileuse 1759 -
1794　前者の弟)

Charles Rene Parseval de Frileuse 1759 - 1794

907. ルイ・アダン・プレヴォ・ダルランクール　PREVOST DARLINCOURT (Louis-Adam), 50歳。
徴税請負人。エヴルーEvreux生。

908. フランソワ・ピュイサン　PUISSANT (Francois), 59歳。徴税請負人。ポン・レガリテPont-

l'Egalite生。

(フランソワ・ピュイサン・ド・ラ・ヴィルゲリフ　Francois PUISSANT DE LA VILLEGUERIF 1734-
94　父親はパリ高等法院評定官)

　Francois Puissant de La Villeguerif(Alexandre Roslin画1781)

909. クロード・フランソワ・ルージュオ　ROUGEOT (Claude-Francois), 76歳。徴税請負人。ディ
ジョン生。

(Claude-Francois Rougeot 1719-94　娘マリー・カトリーヌ・ジュリーMarie Catherine Julie
ROUGEOT　1745-64は18歳で亡くなったが、Louis Francois d'ESPARBES de LUSSANと結婚
してマリー・ルイーズ・デスバルべ・ド・リュッサン Marie-Louise d'ESPARBES de LUSSAN 1764
-1804を残した。彼女は、ポリニャック公夫人の異母弟にあたるポラストロン子爵ドニ・ガブリエ
ル・アデマール・ド・ポラストロンVicomte de Polastron,Denis Gabriel Adhemar 1762-1821と結
婚して、マリー・アントワネット王妃の女官となるが、王弟アルトワ伯の愛人として名を残す。こ
の孫の義父ポラストロン伯は1772。1143クロード・フランソワ・マリー・シモネは甥。⇒姉妹の息
子。)

孫・Vicomtesse de Polastron,Louise d'Esparbes de Lussan1764-1804　

910. アレクサンドル・ヴィクトル・サンタマン　SAINTAMAND (Alexandre- Victor), 74歳。徴税請
負人。マルセイユ生。

(アレクサンドル・ヴィクトル・ド・サン・タマン　Alexandre-Victor de　Saint-Amand 1720-94　
1746年から56年パリ商工評議会のマルセイユ商工委員。55年から徴税請負人。64年領事館
海事事務所首席委員の娘シャルロット・ルゲーCharlotte LEGUAYと結婚)

911. ジェローム・フランソワ・エクトル・サリュールド・グリジアン　SALEURDE GRIZIEN (Jerome
-Francois-Hector), 64歳。徴税請負人。エヴルーEvreux生。

(ジェローム・フランソワ・エクトル・サリュー・ド・グリジアン　Jerome Francois Hector SALEUR
de GRIZIEN 1730-94　1765年貴族の娘マリー・テレーズ・アンドーイユ・ド・トランプレーMarie
Therese ANDOUILLE DU TREMBLAY 1746-1805と結婚、一男五女をもうける)

912. フランソワ・ジャン・ヴァント　VENTE (Francois-Jean), 68歳。徴税請負人。ディジョン生。

1794年5月9日

913. アンドレ・キク　QUIQUE (Andre), 41歳。石工。レルLers生。

1794年5月10日

914. クロード・ルイーズ・アンジェリク・ベルサン　BERSIN (Claude-Louise-Angelique), クリュッ
ソル・ダンボワーズの別居した妻。64歳。元侯爵夫人。パリ生。femme separee de

(クリュッソル・ダンボワーズ侯爵夫人Marquise de Crussol d'Amboise,Claude Louise Angelique
Bersin 1730-94 。元夫は2577。処刑の時、最初に名が呼ばれたので、この人は王妹エリザベ
ト殿下に敬意と愛のキスをする許可を求め、殿下も心から喜んで彼女のキスを受けたという。

この人は侍女のMarianne Berthe Asselineと暮らしていた。89年よりクリュソル・ダンボワーズ家

に仕えていた侍女である。この侍女も投獄されたが救われる。兄弟のJean-Rene Asseline 1742

-1813は89年10月革命後に平民より任命されたブーローニュ司教となるも市民憲法に反対し亡

命、イギリスで亡命中の王室に仕えている。また他の兄弟の孫Adolphe Jean Rene Asseline

1806-91は王室評議員となる)

915. ドニーズ・ビュアール　BUARD (Denise), 52歳。パリ生。

(Denise BUARD 1742-94 父親はかつら師の親方。オペラ座の踊り子だった。274ビロン公と
1772年頃に関係をもち、924が生まれている。他にLouis Sophie LE TELLIER de LOUVOIS de
SOUVREとの関係でSophie Marie Denise Le TELLIERを生んでおり、M. SABATHIERとJoseph
BULLIERとも関係しており、その後にビロン公との関係となる。ビロン公との子924がルイ・ピエ
ール・マルセル・ル・ペルティエで通称がビュリエだが、公爵との前に関係した二人の苗字を姓
名・通称名にしているのは不思議である)

関係・Duc de Biron,Armand-Louis de Gontaut Biron(1747-93)　

916. エリザベト・フィリピーヌ・マリー・エレーヌ・カペー　CAPET (Elisabeth-Philippine-Marie-
Helene), 30歳。ルイ・カペーの妹。ヴェルサイユ生。

(エリザベト・フィリピーヌ・マリー・エレーヌ・ド・フランス　Elisabeth Philippine Marie Helene de
France 1764-94　ルイ16世の妹、通称マダム・エリザベトMadame Elisabeth)

　Elisabeth Philippe Marie Helene de France1764-94

917. シャルル・クレシー・シャンミヨン　CRESSY CHAMPMILLON (Charles), 33歳。元貴族で海
軍士官。クールトンCourton生。

( シャルル・ド・クレシー・ド・シャンミヨン　Charles de Crecy de Champmillon　1761ou60-94　海
軍少尉ともある。父親はEtienne Jean Louis de Crecy de Champmillon 1778没で母親はMarie
Cecile Claude d'AVOGRADE 1729-1794。騎兵中尉で貴族の娘である母親のマリー・セシルが
この年の2月17日パリで亡くなったばかりである。また姉Ange Marie Crecy de Champmillon
1757-1793も前年7月14日カイエンヌで36歳で亡くなっており、その夫でブルターニュ貴族で元
帥副官にして冒険家でもあるJoseph Auguste Pinczon du Sel 1754-1794もこの年の10月に遠
くチャールストンで逝去する。またその次女Rosette Pinczon du Sel 1793-1794もこの年12月に
同じくチャールストンで2歳に満たず亡くなる・・・)

918 ジャン・パティスト・デュボワ　DUBOIS (Jean-Baptiste), 41歳。メグレ・デティニーMegret

d'Etignyの奉公人。メルフィMerfit生。

919. アンヌ・デュヴァエス　DUWAES (Anne), レーグルl'Aigle未亡人。55歳。元侯爵夫人。ドイツ
のキエスニットKiesnit (Allemagne)生。

(Anna Salome van Waes　1739頃-94　ウェストファリアのBaron de Waesの娘。夫はアンギャン
連隊大佐で王軍中将レーグル侯爵ルイ・ガブリエル・デ・ザクル・ド・レーグル Marquis de

L'Aigle,Louis Gabriel des Acres de L'Aigle 1705-74。この夫は448の異母兄。息子は2770で

テルミドール反動後にロベスピエール派として処刑されている。娘Fortunee Francoise Josephe

は1779年に19歳で早世している)

920. ジョルジュ・フォロップ　FOLLOPPE (Georges), 64歳。市役所吏員。エカラリクスEcalalix
生。

(Georges Folloppe 1730-94 セーヌ下流のイヴェロYverot近くオーカリクスOucalix生まれとあ
る。市役所吏員で薬剤師。王と王妃とその家族によって企まれた陰謀に加担したとして処刑。

915ドニーズ・ビュアール、924ルイ・ル・テリエ等と914クリュッソル・ダンボワーズ侯夫人のサ
ン・フロランタン通り675番地のオテルに住んでいた)

921. テオドール・アル　HALL (Theodore), 26歳。製造業で商人。スージーSeuzy生。

922. アンヌ・ニコル・ラモワニョン　LAMOIGNON (Anne-Nicole), セノザン侯爵marquis de
Senozanの未亡人。76歳。パリ生。

(アンヌ・ニコル・ド・ラモワニョン・ド・マルゼルブ　Anne-Nicole de Lamoignon de Malesherbes　
1718-94　夫は高等法院評定官ロニー及びセノザン侯爵ジャン・アントワーヌ・オリヴィエ・ド・セ
ノザンMarquis de Rosny et de Senozan,Jean Antoine Olivier de Senozan　1778没。法相マル
ゼルブ693の姉。2617は孫。)

姉のBarbe Nicole de LAMOIGNON de MALESHERBES 1717-94も同日処刑されているが、記
載がない。

Comtesse de Senozan,Anne Marie Louise Nicole de Lamoignon de Malesherbes, (1718-1794)

923. ルイ・ベルナルダン・ルヌーフ・スールドヴァル　LENEUF-SOURDEVAL (Louis-
Bernardin), 69歳。元伯爵。カーン生。

(スールドヴァル・ル・ヌーフ伯爵ルイ・ベルナルダン　Comte de Sourdeval le Neuf ,Louis
Bernardin 1725-94 海軍尉官で50門艦Le Diamant号に1740年乗り組んで英国海軍と戦い、44
年には74門艦le Saint-Esprit号で英国海軍マテウス大将と戦い、46年 la Sirene 号、47年には
40門艦 la Gloire号でジョンキエール大将の旗下サリエス士爵chevalier de SALIESSEのもとア
ンソン大将の英国海軍と戦った。この戦いでは士爵が戦死し、この人は捕虜となる。王家に忠
実な人物で、ヴァレンヌ逃亡事件後、王家の身代わりに人質になることを申し出たりしていた。
そしてその忠節ゆえに逮捕。王妹エリザベトと同じ護送車に乗り、彼女の5分前に処刑された)

924. ルイ・ピエール・マルセル・ルテリエ　LETELLIER (Louis-Pierre-Marcel), 21歳。係員。パリ
生。

(通称ビュリエ　Louis Pierre Marcel Le TELLIER dit BULLIER 1773-94　オペラ座の踊り子915
ドニーズ・ビュアールとビロン公274の子供。軍服支給係員をしていた。)

父・Duc de Biron,Armand-Louis de Gontaut Biron(1747-93)　

925. エリザベト・ジャクリーヌ・レルミット　LHERMITTE (Elisabeth-Jacqueline), 野戦総監のロッ
セ伯爵comte Rossetの妻。亡命者。60歳。パリ生。

(Comtesse de Rosset,Elisabeth-Jacqueline l'Hermite de Chambertrand　夫はカラビニエ(騎
銃兵)の中佐。サン・ルイ騎士、野戦総監。但し、夫はChristophe-Colomban de Rossel,
seigneur des Barres 1726-1793(～1807年の間)ともある。RosselはRossetとの混同が散見され
ている。また936は娘かも知れない。後者は兄弟。)

926. ルイ・クロード・レルミット・シャンベルトラン　LHERMITTE-CHAMBERTRAND (Louis-
Claude), 60歳。元貴族で教会参事会員。サンス生。

(Louis-Claude l'Hermite de Chambertrand　1734-94　サンス大聖堂の参事会員で司祭。前者
は姉妹。)

927. ジャン・パティスト・ロスト　LHOSTE (Jean-Baptiste), 47歳。メグレMegretの奉公人。フォ
ルジェルForgeres生。

(メグレは933や934か?)

928. ルイ・マリー・アタナス・ロメニー　LOMENIE (Louis-Marie-Athanase), 64歳。元陸軍大臣。
パリ生。

(綴り相違で923にあったものを修正)

(ブリエンヌ伯爵ルイ・マリー・アタナス・ド・ロメニー　Comte de Brienne,Louis-Marie-Athanase
de Lomenie 1730-1794　17世紀にリムーザンのファヴィニャックに起こったロメニー家4つ目の
分家出身。ロメニー・ド・ブリエンヌ枢機卿の弟。枢機卿はこの年の2月サンスで逮捕後、病死
している。この人は王軍中将で、1747年～62年王室アルトワ連隊の指揮官。87年～88年陸軍
大臣となる。現在の国防大臣公邸であるオテル・ド・ブリエンヌは結婚による持参金で購入し
た。しかし、結婚による子はなく、6代前に枝分れしたオーヴァーニュ系のロメニー家のPierre
Francois de Lomenieが3人の子を残して夫婦共に他界していたので、その子らややはり子を
残して死去した従弟夫婦の娘を養子として迎え入れた。しかし下記息子・娘らと共に処刑)

Comte de Brienne,Louis-Marie-Athanase de Lomenie 1730-1794

妻・Marie Anne Etiennette Fizeaux de Clemont 1741-1812

929. アレクサンドル・フランソワ・ロメニー　LOMENIE (Alexandre-Francois), 36歳。元伯爵で猟
騎兵大佐。マルセイユ生。

(ブリエンヌ子爵フランソワ・アレクサンドル・アントワーヌ・ド・ロメニー・ド・ブリエンヌ　Vicomte
de Brienne,Francois Alexandre Antoine de LOMENIE de BRIENNE 1758-1794　前者の養子。
オーヴァーニュの分家の孤児だが、931、932共々前者に引き取られ養子となる。1789年大
佐。第12猟騎兵連隊指揮者、シャンパーニュ猟騎兵大佐。実父ピエール・フランソワ・ド・ロメニ
ーは海軍大尉でマルセイユ港指揮官だったが、死没し、遠い分家だが名声ある前者の養子と
なる。2子を残している)

930. アンヌ・マリー・シャルロット・ロメニー　LOMENIE (Anne-Marie-Charlotte), テミグレ・カニ
ジーTemigre Canizyの離婚した妻。29歳。パリ生。

(アンヌ・マリー・シャルロット・ド・ロメニー・ド・ブリエンヌ　Anne Marie Charlotte de Lomenie de
Brienne 1765-94. 1782年カニシー侯爵フランソワ・ルネ・アルヴェ・ド・カルポネル　Francois
Rene Herve de Carbonnel, marquis de Canisy 1754-1824と結婚　928の従弟ロメニー侯爵ポ
ール・シャルル・マリー・ド・ロメニー・ド・ブリエンヌMarquis de Lomenie,Paul Charles Marie de
Lomenie de Brienne1738-1786とマリー・ルイーズ・プーパルダン・ダマンジー　Marie Louise
Poupardin　d'Amanzy　1743-93との娘。928の養女となる。夫は亡命し、93年1月に離婚。聡明
で美しく、名目上の義兄である932との関係が取り沙汰されている。共に逃亡し、田園地帯を逃
げ隠れし、翌朝に隠れていた農場で共に逮捕されている。夫カニシー侯爵との娘アドリエンヌ・
ド・カルポネル・ド・カニシーはナポレオン時代の美女で名高く、ジョゼフィーヌ皇后とマリー・ル
イーズ皇后の女官となり、外交官コーランクールと結婚し、ナポレオン宮廷の重要な女性とな
る)

　　　Anne Marie Charlotte 1765-1794 　実父・Paul Charles Marie de Lomenie de Brienne　

実母・Marie Louise　Poupardin d'Amanzy 1743-1793

　　　　　　　　　　　　　　娘・Adrienne de Carbonnel de Canisy 1785-1867　

931. シャルル・ロメニー　LOMENIE (Charles), 33歳。元サン・ルイとキンキナトス騎士。マルセ
イユ生。

( ブリエンヌ子爵シャルル・ド・ロメニー　Vicomte de Brienne,Charles de LOMENIE 1761-1794
　928の養子。元サン・ルイ騎士でキンキナトス騎士。オーヴァーニュの分家の孤児だが、929、
932共々前者に引き取られ養子となる。実父ピエール・フランソワ・ド・ロメニーは海軍大尉でマ
ルセイユ港指揮官だったが、死没し、遠い分家だが名声ある928の養子となる。)

932. マルシャル・ロメニー　LOMENIE (Martial), 30歳。元貴族でヨンヌの司教区の司教補。マ
ルセイユ生。

( ブリエンヌ子爵ピエール・フランソワ・マルセル・ド・ロメニー　Vicomte de Brienne,Pierre
Francois Marcel de LOMENIE 1763-1794　928の養子。オーヴァーニュの分家の孤児だが、
929、931共々前者に引き取られ養子となる。実父ピエール・フランソワ・ド・ロメニーは海軍大
尉でマルセイユ港指揮官だったが、死没し、遠い分家だが名声ある928の養子となる。この人
は上記の兄らと異なり聖職者への教育を受け、伯父の枢機卿の援助もあり、ジュミエージュ
Jumiegesの修道院長となる。革命中は宣誓聖職者となり、僧録からの収益を放棄。但し、革命
政府からの疑惑は晴れない。状況が怪しくなると、美しく聡明な義妹の930シャルロットと特別
な関係にあったようで、共に逃亡したが、捕らわれてしまう。革命裁判所での自分を顧みずに
養父の助命嘆願に徹したその演説は人々の称賛を得た。)

933. アントワーヌ・ジャン・フランソワ・メグレ・ド・セリイー　MEGRET DE SERILLY (Antoine-
Jean-Francois), 48歳。元貴族で陸軍大臣の会計官。パリ生。

(セリイー伯爵アントワーヌ・ジャン・フランソワ・メグレ　Comte de Serilly,Antoine Jean-
Francois Megret　1746-94　ガスコーニュ、べアルン、ナヴァールの地方長官アントワーヌ・メグ
レ・デティニーAntoine Megret d'Etigny 1719-1767の子。後者は弟。妻はAnne-Louise de
Domangeville 1762-1799で辛くも生き延びている。929、931のブリエンヌ兄弟はこの人の宅で
逮捕されている。夫人のアンヌ・ルイーズは王妹エリザベトより、幼い子供らのために妊娠の可
能性を主張してギロチンを免れるよう指示され、保健官により再検査となって、病院に移され、
そしてテルミドールで救われたのである。

また父親は王軍将校の娘Marie Pierrette Antoinette de SAINT-REDAN 1844没を養女にして

いる。この娘は画家で名高いHenri-Pierre Danloux 1753-1809と結婚。{革命時ローマに滞在して

いたのでそのままイギリスに亡命}　Henri-Pierre Danlouxは下の画等、この妻の親族{メグレ・

デティニー家}の人々の肖像画を多く残している)

Comte de Serilly,Antoine Jean-Francois Megret　　　　　　　　　　　　　　　妻・Comtesse de Serlly,Anne-Louise

La famille Megret de Serilly (1787,Danloux画)はこの一家が描かれている。

934. アントワーヌ・ジャン・マリー・メグレ・デティニー　MEGRET D'ETIGNY (Antoine-Jean-
Marie), 46歳。元貴族で副官。パリ生。

( Antoine Jean-Marie Megret d'Etigny 1748-1794 前者は兄。フランス衛兵隊の将校。フランド
ル方面軍の副官。ガスコーニュ、べアルン、ナヴァールの地方長官アントワーヌ・メグレ・デティ
ニーAntoine Megret d'Etigny 1719-1767の子。)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　父・Antoine Megret d’Etigny1719-67　

母・Francoise Thomas de Pange 1723-1789(晩年)

935. アントワーヌ・ユーグ・カリクスト・モンモラン　MONTMORIN (Antoine-Hugues-Calixte), 22
歳。少尉。ヴェルサイユ生。

(ユーグ・アントワーヌ・カリクスト・ド・モンモラン・サン・テラン　Hugues Antoine Calixte de
MONTMORIN SAINT-HEREM　1771-1794　1792年九月虐殺でカルム監獄で殺害された元野
戦総監・マドリード大使・ブルターニュ総督のモンモラン・サン・テラン伯爵アルマン・マルクの息
子。 Vive le roi !　と叫んでギロチンにのぼったのは、若いCalixte de Serillyとあるが該当者が
いないので、この人ではないか? 姉のヴィクトワールは7/20パリで発狂し獄死)

936. マリー・アンヌ・カトリーヌ・ロッセ　ROSSET (Marie-Anne-Catherine), 海軍士官のロッセ・
セルシーRosset-Cercyの妻。44歳。ロシュフォール生。

(シャラント在住。逮捕されたサンスに住んでいる亡命者シャルル・クリストフ・ロッセ・セルシー
Charles-Christophe　Rosset-Cercyの妻。夫シャルル・クリストフはドーフィネの古い貴族家系
で、同名のシャルル・クリストフ・ロッセの息子で、1756年、Garde de Marine入隊。63年海軍尉
官、73年大尉、75年サン・ルイ騎士。1770年、サン・ルイ騎士で海軍大尉シャルル・ロセと1747
年結婚した妻のマリー・ガブリエル・アンスラン・ド・ラ・モーヴィニエールMarie-Gabrielle
Ancelin de La Mauviniereとの一人娘のこの人と結婚。⇒925はロッセ伯爵の妻だが、母親かも
知れない。RosselとRossetの混同が散見されるが、この人をMarie-Anne-Catherine de Rossel
で調べると、父親はChristophe-Colomban de Rossel, seigneur des Barres 1726-1793、母親は
Elisabeth-Jacqueline Lhermitte de Champbertrand †1794 とする資料あり、この人は1794年5
月10日にギロチンにて刑死とあるから、合致する。上記内容との相違はともかく、家族が同罪
とされ処刑されていた当時の状況からすると同日処刑の925Elisabeth-Jacqueline l'Hermite
de Chambertrandとの母娘関係から、こちらを正しいとするのが妥当と思える)

937. フランソワーズ・ガブリエル・タンヌッフ　TANNEFFE (Francoise-Gabrielle), 元外国大使モ
ンモランの未亡人。50歳。シャディアChadia生。

( フランソワーズ・ガブリエル・ド・ターヌ　Francoise Gabrielle DE TANES 1741-941792年九月
虐殺でカルム監獄で殺害された元野戦総監・マドリード大使・ブルターニュ総督のモンモラン・
サン・テラン伯爵アルマン・マルクの妻。935の母。娘のヴィクトワールも94年7月20日にパリで
発狂し監獄で亡くなる。シャデュー城館Chadieuで生まれているので、シャディアChadiaは誤記
だろう。娘のポーリーヌPauline de Montmorin Saint-Herem は933セリイー伯爵の夫人アンヌ・
ルイーズと伯爵邸に避難したが、彼女だけが健康状態が悪く救われた。後に只一人生き長ら
れたアンヌ・ルイーズ夫人の最期を看取った。また彼女は1786年結婚したcomte de Beaumont
とは早々に別居しルネ・シャトーブリアンの愛人として有名になる。シャトーブリアンは彼女のこ
とをヴィジェ・ル・ブランの描いた画{下図}の通りだと評している)

Francoise Gabrielle DE TANES 1741-94　夫・Armand Marc DE MONTMORIN SAINT-HEREM1746-92

娘・Pauline de MONTMORIN SAINT-HEREM 1768-1803

938. アンヌ・マリー・ルイーズ・トーマ　THOMAS (Anne-Marie-Louise), メグレ・ド・セリイー
Megret de Seriliyの妻。 31歳。パリ生。

(933セリイー伯爵の妻Anne-Marie-Louise Thomas de Domangeville de Serilly　1762-1799の
ことと思われるが、933でも記載したように、この夫人はエリザベト王女の機転で妊婦としての
申告をし、処刑を免れて、妊婦も出産後に処刑される決まりだが、そのままテルミドールを経て
生き長られている。処刑リストからの抹消がもれていた為のミスであると思われる)

1794年5月11日

939. アンヌ・カトリーヌ・オーベール　AUBERT (Anne-Catherine), 39歳。修道女。

940. アントワーヌ・ルイ・ドモンジョー　DEMONGEAUX (Antoine-Louis), 37歳。サン・ポール
Saint-Paulの助任司祭。パリ生。

941. アンジェリク・デマレ　DESMARAIS (Angelique), 59歳。修道女。パリ生。

942. ジュヌヴィエーブ・バルブ・ゴヨン　GOYON (Genevieve-Barbe), 77歳。お針子。パリ生。

943. マリー・アンヌ・カトリーヌ・ラ・トレイユ　LA TREILLE (Marie-Anne-Catherine), ケティノー
Quetineauの未亡人。34歳。モントルイユ生。

(マリー・アンヌ・ロベール・ド・ラ・トレイユ　Marie Anne ROBERT de la TREILLE 1758-1794 で
あると思われる。夫は3月17日に処刑されたPierre QUETINEAU　1756-1794という准将。この
記録477では苗字が若干違うが、出身地等から合致する。1780年生まれの息子Pierre
Constant QUETINEAUがいる。夫のヴァンデ戦での敗北責任での逮捕・処刑により、この妻も
エベール派粛清時に捕らわれて処刑となった。尚、ケティノーの妻はMarie-Anne Catherine
Latreilleとも明記されているので、ROBERTは苗字か)

944. ルイ・ポール・フランソワ・ルゴワントル　LEGOINTRE (Louis-Paul-Francois), 73歳。教会
参事会員。ノジャン・ル・ロトローNogent-le Rotrou生。

(⇒ルコワントル　Louis-Paul-Francois Lecointre)

945. ヴィクトワール・レカール　LESCALE (Victoire), ロジェRogerの妻。 40歳。ヴィヨVillot生。

946. マリー・マルグリット・ペリカール　PERICARD (Marie-Marguerite), ルセRessy未亡人。 72
歳。ロニヴィルRonivilles生。

(Marie Marguerite PERICARD 1722-94 　804,805の母。出身はロワンヴィルRoinville。1742年
パリ高等法院評定官オーギュスト・ラングロワ・ド・ルゼーAuguste LANGLOIS de REZY　と結
婚した。5月1日に2人の息子、その嫁もすでに処刑されている)

947. ジョゼフ・サン・ジェルマン・ド・ヴィルプラ　SAINT-GERMAIN DE VILLEPLAT (Joseph), 66
歳。徴税請負人。ヴァランス生。

(モンメイラン男爵ジョゼフ・スタロ・ド・サン・ジェルマン、ヴィルプラ領主 Baron de Montmeyran,
Joseph Starot de Saint-Germain,seigneur de Villeplat　1729-94　祖父はドイツ系スイスの移
民で、鞣し職人の息子だった。Romans-sur-Isereの小さな町のブルジョワ兼作家だったが、ド
ーフィネの高等法院の弁護士となる。1768年彼はルイ15世の愛妾だったカトリーヌ・エレオノ
ール・べナールCatherine Eleonore Benardと結婚するが、子供はAdelaide-Louise-Francoise
de Saint-Germain 1769-1850であるが、実は王との私生児である。この娘は97年モンタリヴェ
Comte de Montalivetと結婚するが、その子孫にはジスカール・デスタン大統領などもいる。こ
の娘アデライド・ルイーズはヴァランス時代の若きナポレオンと知り合い、恋に落ちるが、父親
のこの人の反対で成就しなかった。ルイ15世の愛人だった若妻は出産後に亡くなってしまう
が、この結婚ゆえに彼の出世は華々しい。70年に郵政官、80年にモンメイランの男爵領と爵
位、86年に徴税請負人。そしてパリにも邸宅を持つヴァランスきっての大富豪となった。しかし
革命で全てを失い、処刑される)

.......................

...............

Joseph Starot de Saint-Germain,seigneur de Villeplat　1729-94

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　妻・Catherine Eleonore Benard　1740-69　

　　　　　　　　　　　　　　　　娘、実はルイ15世の子・ヴァランス時代のナポレオンの恋人・Adelaide-Louise-Francoise

1794年5月12日

948. ニコラ・フランソワ・ボクネ　BOCQUENET (Nicolas-Francois), 52歳。法律家。コワフリー
Coifly生。

(Luzyの裁判官。高等法院弁護士。娘マリー・アンヌがいる。コワフィーCoiffy生まれとも。)

949. ジャン・フージュレ　FOUGERET (Jean), 60歳。財務官。パリ生。

(ジャン・ド・フージュレ　Jean de FOUGERET 1734-94　フランシュ・コンテの財務官。代々の法
官家系で貴族。

処刑日は94年5月9日とか5月13日とか記録により異なっている。

父親はJean Pierre de FOUGERET 1703-56。母親は高名な産科医の娘Anne Angelique

PUZOS 1713-86。

パリ高等法院弁護士でポーランド王の秘書官の娘・妻Anne Francoise FAGOTIN

d'OUTREMONT 1746-1813との間に4女あり、皆、成人し嫁いで子を残している。長女はニ女、

次女は二女、三女は三男、四女は一女の合計五女三男の孫を得て曾孫の代は20世紀に及ぶ。

この妻は1788年貧しい娘たちを保護する慈善団体Societe de Charite Maternelleを設立し、

マリー・アントワネットからの後援も得ていた。貧しい母親が乳児を棄てるのを防ぐこの活動

はこの夫の処刑で停止したが、1801年再開。娘らも参加した)

妻・Anne Francoise FAGOTIN d'OUTREMONT

950. ジャン・パティスト・バンジャマン・ランベール　LAMBERT (Jean-Baptiste-Benjamin), 23
歳。ディエップ生。

(ラ・セーヌ・アンフェリュール在住。ディエップの登記事務所の臨時職員。)

951. ユーグ・ラスティー　LASTIE (Hugues), 74歳。元伯爵。サン・マルタン生。

(カンタルCantal在住、レスキュールLescure領主。ガスコーニュのガスク家が1000年頃建てた
レスキュール城があり、この所有者がオーベルニュの最も古い貴族のラスティック伯爵
Comte de Lasticとあり、その息子ユーグが革命で斬首され、レスキュール城は政府に接収さ
れたとあるので、LASTIE はLASTICの間違いだろう。⇒ラスティック伯爵ユーグ・ド・ラスティッ
ク・レスキュール　Comte de Lastic,Hugues de LASTIC-LESCURE 1720-94 国王侍従兵、野
戦総監、1787年オーヴェルニュ地方選出貴族・聖職者の評議員{名士会?}。Saint-Martin-sous
-Vigouroux (Cantal)生まれ。施しとアドバイスで彼は革命に善良な介入をしたが、貴族であるこ
との罪が優先され逮捕。弟などはスペインに亡命していたが、彼は高齢で地に留まっていた。
亡命者との文通、穀物の提供拒否などの罪で処刑された。彼は穀物を慈悲深く提供していた
にも関わらず・・・。ラスティック家は多くの分家があり、この人はレスキュール分家出。ヴァンデ
の英雄レスキュール侯とは別家)

弟・Pierre-Joseph de Lastic-Lescure1726-1812,eveque de Rieux　

952. アレクサンドリーヌ・クロディーヌ・フェリシテ・マンダ　MANDAT (Alexandrine-Claudine-
Felicite),　トマッサンThomassinの妻。, 26歳。ヌイイ生。

(トマッサン・ド・ビアンヴィル伯爵夫人アレクサンドリーヌ・クロディーヌ・フェリシテ・ド・マンダ・
ド・グランセー Comtesse de Thomassin de Bienville,Alexandrine Claudine Felicite de Mandat-
Grancey 1767 - 1794 ヌイイ男爵Baron de Nullyの娘。1788年、954アレクサンドル・ド・トマッ
サン・ド・ビアンヴィルAlexandre de Thomassin de Bienville　1749-94と結婚。5歳と4歳の娘二
人が残されたが、共に成人し結婚し81歳と84歳で亡くなっている。父のヌイイ男爵も兄のグラン
セー伯爵も亡命している。弟マンダ男爵ら三人の弟たちはヴァンデ軍に参加していおり、エティ
エンヌは98年カーンで銃殺されている。パリ国民衛兵隊司令官で92年8月市役所階段で斬殺さ
れ果てたAntoine Jean Galliot MANDAT 1731-92は伯父になる。長女のZoe Claudine Marieと
1810年に結婚したスマエ伯爵Comte de Semalleは、王政復古期に活躍するが、孫が1895年
現代史協会から「ルイ16世の侍従・スマエ伯爵の思い出」として祖父の回想録を出版してい
る。)

弟・Baron de Mandat,Etienne Martial de Mandat 1770-98　

953. ピエール・ラグレ　RAGLET (Pierre), 70歳。国営事業管理官。ディジョン生。

954. アレクサンドル・トマッサン　THOMASSIN (Alexandre), 44歳。元貴族。サン・ディジエ生。

(トマッサン・ド・ビアンヴィル伯爵アレクサンドルComte de Thomassin de Bienville,Alexandre
de THOMASSIN de BIENVILLE 1749-94　952と1788年に結婚した夫。5歳と4歳の娘二人が残
されたが、共に成人し結婚し81歳と84歳で亡くなっている。長女のZoe Claudine Marieと1810年
に結婚したスマエ伯爵Comte de Semalleは、王政復古期に活躍するが、孫が1895年現代史
協会から「ルイ16世の小姓・スマエ伯爵の思い出」として祖父の回想録を出版している。)

娘婿・Marie-Joseph-Claude-Edouard-Robert, comte de Semalle　1772-1863　

955. ジョゼフ・ディディエ・ヴァイスロー　VAISSERAULT (Joseph-Didier), 62歳。司祭。ラングル
Langres生。

994. レイモン・ガブリエル・デュソールニエ　DUSAULNIER (Raymond-Gabriel), 61歳。元貴族。
ブリウードBrioude生。

995. ジャック・フランソワ・イズナール　ISNARD (Jacques-Francois), 29歳。司祭。エイガラン
Eygalien生。

996. アントワーヌ・ラバトゥ　LABATTU (Antoine), 48歳。軍靴御用商。アジャンAgen生。

997. フランソワ・ルデ　LEDET (Francois), 28歳。共和国御用商人。ガンヴィルGanville生。⇒カ
ンヴィルCanvilleであると思われる。

998. フランソワ・ルロワ　LEROY (Francois), 41歳。共和国御用商人。オルレアン生。

999.ルイ・ミランジュ　 MILLANGE (Louis), 45歳。会計主任?quartier- maitre tresorier ヴァル
ロックValroque生。

1000. フランソワ・ペリヤ　PERILLAT (Francois), 40歳。グラン・ブービアンGrand-Bouvien生。

1001. クロード・ルーガンヌ　ROUGANNE (Claude), 70歳。司祭。エムラールEmerale生。

1794年5月18日

1002. ジャン・フェリクス・ブランケ　BLANQUET (Jean-Felix), 59歳。船主。ディエップ生。

1003. フィリベール・ピエール・カトリーヌ・プールレー・コルブロン　BOURREE -CORBERON
(Philibert -Pierre- Catherine) , 47歳。元フランス衛兵司令補。パリ生。

(コルブロン侯爵Marquis de Corberon,Pierre Philbert BOURREE de CORBERON 1746-94
651の息子。1392トゥールーズ高等法院部長評定官サットの妻カトリーヌ・マルグリットは妹。16
歳になるこの人の子1982も7月7日に処刑。他の息子にMarquis de CORBERON, Daniel Jean
Charlesがいるが、1868年87歳で亡くなっており、その子Baron de CORBERON,Aime Alphonse
Charlesは1907年に亡くなる時には91歳だった。

妻の妹Marie Jeanne de NOGUE 1760-94は641。妻の母方叔父のラ・ボルド侯は636)

Marquis de Corberon,Pierre Philbert BOURREE de CORBERON 1746-94

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　妻・Anne-Marie de Laborde de Nogue 1751-1786

弟夫婦・Daniel Marie Bourree de Corberon 1748-1810＆Charlotte Marie Christine de Behmer

1004.　ルイ・クロード・セズロン　CEZERON (Louis-Claude), 26歳。年金受給者。パリ生。

1005. ドニ・ジョゼフ・クレール　CLERC (Denis-Joseph), 56歳。羊毛製糸工。ラシューLacheux
生。

1006. クロード・フランソワ・コリエ　COLLIEZ (Claude-Francois), 42歳。仲買人。パリ生。

1007. ジャン・アンリ・ディプス　DIPSE (Jean-Henry), 56歳。年金受給者。ディエップ生。

1008. アントワーヌ・マテュー　MATHIEU (Antoine), 30歳。荷造人。サン・マルタン生。

1009. ルイ・パコ　PACOT (Louis), 34歳。元聖職者。コンヴァンConvin生。

1010. ジャン・ポルタ　PORTA (Jean), 24歳。砲手。ブレシアBrescia(イタリア)生。

1011. アンドレ・サバトリー　SABATERY (Andre), 30歳。ヴァルレアスValreas市長。ヴァルレア
ス生。

Francois Dominique de MORY d'ELVANGE(1738-94)と息子Leopold Remy Francois de MORY
d'ELVANGE (1775-94)が25 Floreal year II (14 May 1794) (Wednesday) - Place de la
Revolution - Parisなのだが、5/14自体がない。

　Francois Dominique de Mory d'Elvange　1738-94

1794年5月20日

1012. マテュー・バルベー　BARBEY (Mathieu), 27歳。編物製造。Commune affranchie生。

1013. エメー・バスティアン　BASTIEN (Aimee), 23歳。モルリーMorly生。

1014. ジャック・マリー・ボワイエ・ブリュン　BOYER BRUN (Jacques-Marie), 39歳。文学者で検
事代理。ニーム生。

(Jacques-Marie Boyer-Brun 1764-1794 死亡時30歳。1790年ニーム市の検察官代理として
革命に抗議していた論客。ジャーナリスト。カトリシズムの国家宗教としての復活を強く主張。
王室主義・反革命的な定期刊行物「Journal du peuple」刊行。 1794年1月にパリで逮捕。仲間
の Avoye Pavilleと共に処刑。ニーム弁護士会会長フランソワ・マリー・ボワイエ　1777-1848の
父。)

1015. アントワーヌ・ブルジヨン　BREZILLON (Antoine), 40歳。憲兵隊准将。グランプレ生。

(アントワーヌ・ジョリー・ド・ブルジヨン　Antoine Jolly De Brezillon 1754-94 ジョリー・ド・ブルジヨ
ン家は貴族家系。父親フランソワ・ユスターシュFrancois Eustache Joly de Brezillon　1723-86
は貴族で国王に仕えた親衛騎兵。妻はジュヌヴィエーヴ・ド・セプスーGenevieve de Sepsous
で、3男あり)

1016. ジャン・ニコラ・ブールジェル　BURGERE (Jean-Nicolas), 41歳。公証人。カオール生。

1017. マリー・テレーズ・クレルス　CLERSE (Marie-Therese), ロランRollandの妻。48歳。パリ
生。

1018. マリー・クローディーヌ・リュカ・デプレイル　DEBLAYRE (Marie-Claudine-Lucas), 27歳。
サン・ドミンゴ生。

1019. ジャック・フランソワ・デコンピエール　DESCOMBIERES (Jacques-Francois), 66歳。元貴
族。ニーム生。

1020. テレーズ・ドレ　DOREZ (Therese), 20歳。ヴァランシェンヌ生。

1021. ガブリエル・シャルル・ドワイアン　DOYEN (Gabriel-Charles), 31歳。暴君の妻の料理人。
ヴェルサイユ生。

(Gabriel-Charles DOYEN 1759～61の間-94　マリー・アントワネットのお抱え料理人。父親は名
高い宮廷画家ガブリエル・フランソワ・ドワイアン Gabriel Francois DOYEN 1726-1806だとする
説あり。国王の農場の使用人ジャック・ジョゼフ・ル・ブーシェ・デュ・クロJacques Joseph LE
BOUCHER DU CLOS 1733-1789の娘マリー・シャルロットMarie-Charlotte LE BOUCHER DU
CLOS 1759生と結婚しているという記録もあるが、後にタンプルで亡くなるルイ17世は、王妃と
この人の間の子であるという説がある。「バスティーユの陥落のシャンソンでシャロと呼ばれた」
Dit Charlot en chanson a la prise de la Bastilleとある。出生にせよ、王妃との関係にせよ、不
明瞭である)

父?・Gabriel-Francois DOYEN　1726-1806　

1022. ジャン・フィルサック　FILSAC (Jean), 36歳。法律家。カオールCahors生。

1023. カトリーヌ・マリー・ジョゼフ・フラム　FLAME (Catherine-Marie-Josephe), 42歳。教師。ス
プールSebourg生。

1024. マリー・ピエレット・アンヌヴー　HENNEVEUX (Marie-Pierrette), レスクラパLesclapazの
未亡人。47歳。パリ生。

(マリー・ペレット・アンヌヴーMarie-Perrette Henneveuxとも。　1747頃-94　ポン・ヌフ近くのデ
ュ・ルール通り在住。クロード・アントワーヌ・レクラパルClaude-Antoine Lesclapartもしくは
Claude-Antoine L'Esclapart　175?-91の妻。夫はパリの書店経営 Richard-Antoine
Lesclapartの息子。1777年7月22日に店主を引き継ぐ。1791年、この人が亡夫クロード・アント
ワーヌから書店を引き継ぐ。1791-92国王の弟殿下の書店。反革命的書物の発行の罪で逮捕
された)

1025. ジョゼフ・ウーセイユ(通称ラヴィオレット)　HOUSSAYE (Joseph), dit Laviolette, 21歳。革
命軍将軍補。アミアン生。

1026. ピエール・コンスタン・ラバルト　LABARTE (Pierre-Constant), 74歳。キュサックCusac
生。

1027. シャルロット・ジュヌヴィエーヴ・セスヴァル　SAISSEVAL (Charlotte-Genevieve), デュテ
ィエDutilletの未亡人。49歳。パリ生。

(サルヴァル・デュ・ティエSALLEVAL du TILLETとも。間違いなくシャルロット・ジュヌヴィエーヴ・
ペヤール・ド・ソブヴァル　Charlotte Genevieve PELLARD DE SOBBEVAL 1745-94のこと。プ
ロヴァンProvins在住。Errancis墓地に埋葬。父は林野代官のヴァンサン・アントワーヌ・ピエー
ル Vincent Antoine Pierre、母はシャルロット・フレデリック・カトリーヌ・グリソ　Charlotte
Frederique Catherine GRISOT。夫のデュ・ティエ家はアングーモワの名門。夫は王室連隊大
佐のティエ侯爵にしてマルメゾン子爵シャルル・クロード・フランソワ・デュ・ティエCharles
Claude Francois DU TILLET, Marquis , Vicomte de Malmaison　1726-83。息子のティエ侯シャ
ルル・ルイ・アルフォンスCharles-Louis-Alphonse　1768-1851はコンデの旗下で亡命軍で戦
い、後に評議会議員となり活躍する。義弟ギョーム・ルイ・デュ・ティエGuillaume-Louis du Tillet
は、オランジュの最後の司教。1793年10月逮捕されるが、多くの釈放請願書が提出されるほ
ど慕われていた。しかし収監される。釈放はされたが2ヶ月後に病没した)

義弟・eveque d'Orange ,Guillaume-Louis du Tillet 1730-94　

1028. ピエール・ジャック・フランソワ・サヴァール　SAVART (Pierre- Jacques-Francois), 33
歳。非公式の弁護人。フュルムFurme生。

1029. フランソワ・アレクサンドル・シュルマン　SUREMAIN (Francois- Alexandre), 38歳。元貴
族。オーソンヌOssonne生。⇒Auxonne生まれ

( フランソワ・アレクサンドル・ド・シュルマン　Francois Alexandre DE SUREMAIN 1755-94　王
室工兵士官。1789年オーソンヌの貴族議員。オーソンヌ市長。1790年の憲法についての多く
の論文を残したが、貴族・亡命者の身内として非難され逮捕・処刑。1786年結婚した妻は
Marguerite Royer マルグリット・ロワイエMarguerite ROYER 1761-1815。3人の男子を残すが、
皆、成人し陸海軍の士官となっている)

　　　　　　　　　　妻・Marguerite ROYER 1761-1815　長男・Pierre Alexandre de SUREMAIN 1787-1855

三男・Charles Victor de SUREMAIN 1793-1851

1030. ジャン・アントワーヌ・テイシエ　TEYSSIER (Jean-Antoine), 50歳。元男爵。立憲議会議
員。ニーム生。

(マルグリット男爵ジャン・アントワーヌ・テイシエ　Baron de Marguerittes, Jean-Antoine
Teissier 1744-94　初代ニーム市長。政治家にして作家。テイシエ家はユグノーで、イギリスへ
逃れた分家も19世紀男爵位を授かっている。1768年結婚したテレーズ・ガブリエル・ダミエル　
Therese-Gabrielle d'Amielhの間に四女三男あり。政治活動と文筆による反革命容疑で訴えら
れて逮捕・処刑。居所だった城館は略奪された。)

　Baron de Marguerittes, Jean-Antoine Teissier 1744-94

1031. ミシェル・ウェベール　WEBERT (Michel), 25歳。書店。サヴェルヌSavernes生。

( Michel Webert 1769?-94 書店・印刷・出版業者。版画販売をしており、多くの作品が残されて
いる。1789-92はパレ・ロワイヤル内に店舗あり、93-94はエガリテ館に移っている)

1794年5月21日

1032. カプレー・ブリュネル　BRUNEL (Caprey) 44歳。奉公人。カプロンヌCapronne生。

1033. ガブリエル・デリニョン　DELIGNON (Gabriel), 42歳。筆記係長maitre d'ecriture? ヴィラ
ーメVillame生。⇒ヴィレーヌVillaineとも。

1034. ドミニク・ラフィラール　LAFFILARD (Dominique), 元アルトワ家の出納官。

(Dominique Laffilard　1731-94 弁護士。アルトワ伯の式部長官)

1035. ピエール・フランソワ・ニコラ　NICOLAS (Pierre-Francois), 39歳。奉公人。ロングアン
Longuehan生。

1036. アガト・エリザベト・ラゴ　RAGOT (Agathe-Elisabeth), 54歳。修道女。リブルヴァル
Libreval生。

1037. クロード・シモー　SIMAUD (Claude), 68歳。聖職者。リブルヴァル生。

1038. アルノー・トルナコ　TORNACO (Arnould), 35歳。ルーイLouit生。

1039. ルイ・フランソワ・ヴァサル　VASSAL (Louis-Francois), 35歳。元貴族。フライスネ
Fraycenet生。

(Louis-Francois de Vassal 聖職者。ケルシーのセリニャックSerignac修道院長。弟ジャン・フラ
ンソワは1754年バルガードBargade生で、士爵。ペルシュ連隊少尉、マイユボワの軍団でオラ
ンダにて大尉となる。52年生の妹フランソワーズは87年ラ・スドリー・ド・ブロカール男爵Baron
de la Sudrie de Brocardと結婚するが92年亡くなる)

1794年5月22日

1040. ルイ・フィリップ・ブールジュオワ　BOURGEOIS (Louis-Philippe), 32歳。かつら師。ユゼス
生。

1041.　ルイ・カルレ　CARRE (Louis), 31歳。食料品店。ブリエンヌ生。

1042. ジャン・クールサン　COURSIN (Jean), 41歳。古物商。カメーCamay生。

1043. マリー・ニコラ・ガイドン　GAIDON (Marie-Nicolas) 34歳。果物屋。メジェロMejairo生。

1044. ジャン・ジャルーフレ　JARROUFLET (Jean), 51歳。公証人。ムーラン生。

1045. ジャン・ジュエリー　JUERY (Jean), 30歳。骨董商。ペルレPerret生。

1046. ジャン・パティスト・カンティシャン　KENTICHEN (Jean-Baptise), 36歳。仕立屋。ベイニュ
ーBeynieux生。

1047. クロード・アレクシ・ルフロ　LEFLOT (Claude Alexis), 43歳。共和国税関長。モエルMoere
生。

1048. ピエール・ポール　PAUL (Pierre), 40歳。杖商人。パリ生。

1049. フェリクス・ロジェ　ROGER (Felix), 28歳。兵士。バニョールBagnoles生。

1050. シイル・ヴァッスー　VASSEUR (Cyre), 42歳。伍長。アルリーHarly生。

1794年5月23日

1051. ニコラ・オーブリー　AUBRY (Nicolas), 72歳。従業員。ディリーDirry生。

1052. ジョゼフ・アントワーヌ・バレーム　BARREME (Joseph-Antoine), 31歳。元貴族。タラスコ
ン生。

(アントワーヌ・ド・バレーム・ド・モンラヴァイユ　Antoine de BARREME de MONTRAVAIL 1763-
1794 バレーム師l'Abbe de Barreme。後二者等は兄。タラスコンの王軍総指揮者ジョゼフ・ド・
バレーム1724-71の子。)

叔父・Joseph Antoine de BARREME 1729-1800　

1053. ジョゼフ・オーギュスト・バレーム　BARREME (Joseph-Auguste) 32歳。元貴族。タラスコ
ン生。

(オーギュスト・ド・バレーム・ド・モンラヴァイユ　Auguste de BARREME de MONTRAVAIL 1762
-94 海軍士官。前者・後者は兄弟。タラスコンの王軍総指揮者ジョゼフ・ド・バレーム1724-71
の子。)

叔父・Joseph Antoine de BARREME 1729-1800　

1054. ジョゼフ・アンリ・バレーム　BARREME (Joseph-Henry) 35歳。元貴族。タラスコン生。

(バレーム侯爵アンリ・ジョゼフ・ド・バレーム・ド・モンラヴァイユ　Marquis de Barreme,Henri
Joseph de BARREME de MONTRAVAIL 1758-94　三人の兄が全て早世し家督を継ぐ。前二
者は弟。1777年シャトーフォール男爵夫人ピエレット・ド・バレーム・ド・シャトーフォール
Pierrette de BARREME de CHATEAUFORT, baronne de Chateaufort 1753-1820と結婚し、五
女をもうける。成人した3人の娘クロティルドは88歳、ロザリーは87歳、ソフィーは78歳まで生き
ており、五女のソフィーの末っ子レジネル男爵が80歳で亡くなる頃は19世紀も終わる)

叔父・Joseph Antoine de BARREME 1729-1800　

1055. アントワーヌ・マルタン・バルト　BARTH (Antoine-Martin), 33歳。共和国の御用商人。パ
リ生。

1056. ジャン・カノール　CANOLLE (Jean), 50歳。水売り人。鉱物学者?? ボナックBenac生。

(出生地はペリゴールのBenatとも。イゼール県のルシヨン地域に居住)

1057. ヴォワイユ・パヴィーユ・コスタール　COSTARD (Avoye-Paville)25歳。労働者。パリ生。

1058. ピエール・ルイ・ディディエ　DIDIER (Pierre-Louis), 35歳。店員。

1059. アンドレ・ドルリー　DORLY (Andre), 60歳。戦争委員。ヴェルサイユ生。

(93年7月1日まで戦争委員。パリに定住)

1060. アンヌ・フェリー　FERRY (Anne), デュプレDupreの未亡人。52歳。ヌーラNeula生。

1061. ガブリエル・ジョゼフ・フォルタン　FORTIN (Gabriel-Josph), 14歳。従業員。パリ生。

(14歳を処刑できるのか?)

1062. ジャン・パティスト・ラング　LANGUE (Jean-Baptipe), 37歳。建築画家。パリ生。

1063. ジャン・フランソワ・ルマルガン　LEMARGANT (Jean-Francois), 69歳。共和国御用商
人。パリ生。

1794年5月24日

1064. ジャン・パティスト・マリー・テレーズ・ドマンジュヴィル　DEMANGEVILLE (Jean-Baptiste-
Marie-Therese), 30歳。大尉。パリ生。

1065. ジャン・パティスト・シャルル・デュラン　DURAND (Jean-Baptiste-Charles), 従業員。パリ
生。

1066. ジャン・パティスト・ゴーティエ　GAUTHIER (Jean-Batiste), 50歳。市役所守衛。シャトー・
ポランChateau-Porin生。

1067. ジャン・アントワーヌ・パスカル　PASCAL (Jean-Antoine), 41歳。憲兵中尉。 Commune
affranchie生。

1068. フランソワ・ポーラン　PAULIN (Francois), 35歳。地理教師。ラ・シャペル生。

1069. シモン・ティッスラン　TISSERAND (Simon) 40歳。ヴゾンVezon生。

1794年5月25日

1070. ジャック・ジャン・パティスト・キュヴィエ　CUVIER (Jacques-Jean-Baptiste), 42歳。革命
委員会委員。パリ生。

1071. マリー・アンヌ・ドモー　DEMEAUX (Marie-Anne) ユベールHubertの妻。 50歳。ノートル・
ダム生。

1072. フランソワ・ジョリー　JOLY (Francois), 56歳。徴兵名簿検閲官。ポンタルリエPontarlier
生。

1073. フランソワーズ・ランベール　LAMBERT (Francoise), プリュドームPrudhommeの妻。60
歳。トゥール生。

(1790年、後者の領地プロンルロワで司祭のルイ・プリュドームLouis Prudhommeが城の近くに
亜炭の鉱床を発見、草地を改善する肥料として大いに役立ち、領地の収入を増加させた、とあ
る。1078は48歳であるから、夫ではないだろうが近親だろう)

1074. ルイ・クロード・ジョゼフ・ランクリー　LANCRY (Louis-Claude-Joseph), 26歳。元貴族。伯
爵でフランス衛兵隊将校。パリ生。

(プロンルロワ伯爵マクシム・ルイ・クロード・ジョゼフ・ド・ランクレー・ド・プロンルロワ　Comte
de Pronleroy,Maxime Louis Claude Joseph de LANCRY de PRONLEROY 1768-94 父親は野
戦総監のプロンルロワ侯爵ルイ・マリー・マクシミリアン・エマニュエル・ド・ランクリー・ド・プロン
ルロワ　Marquis de Pronleroy, Louis-Marie-Maximilien-Emmanuel de LANCRY de
PRONLEROY 1713-91。 1782年4月にパリの陸軍士官学校の士官候補生の寄宿生、83年12
月に両親の元に戻り、、84年に旗手、88年9月14日フランス衛兵隊の中尉、89年マルタ騎士。
衛兵隊の解散後、彼は従妹、母の妹の娘であるマドモアゼル・ド・ブロンと婚約した。愛国者
に非難されたとき、彼はブーロン城に彼女に会いに行った。そこで投獄され、彼はギロチンに
された。弟のマクシミリアン1782-1846が侯位を継いでいる。プロンルロワはパリの北70キロ、
オワーズのコミューン。革命中は Pron-l'Oiseに改名。ランクリー家が16世紀より領有。祖父
Louis de Lancryの時代にバイエルン選帝侯マクシミリアン・エマニュエルが狩りの途中で道に
迷い彼の館に立ち寄った時、夫人 Suzanne Le serrurierが妊娠中だったので、自らが名付け
親になることを申し出た。そこで代々マクシミリアン、もしくは区別のためMaximeの名を継承す
るようになったらしい。

1075. ピエール・モークレア　MAUCLAIR (Pierre) 39歳。古物屋。トロワ生。

1076. カトリーヌ・プラール　PERARD (Catherine）、39歳。洗濯屋。ギセーGissey生。

1077. ジャン・パティスト・シャルル・プラーグ・リルドン　PRAGUES-LILLEDON (Jean-Baptiste-
Charles),58歳。元貴族。リルドン生。

1078. ピエール・プリュドーム　PRUD'HOMME (Pierre), 48歳。魚商人。パリ生。

(1790年、1074の領地プロンルロワで司祭のルイ・プリュドームLouis Prudhommeが城の近くに
亜炭の鉱床を発見、草地を改善する肥料として大いに役立ち、領地の収入を増加させた、とあ
る。1073は60歳であるから、妻ではないだろうが近親だろう)

1794年5月26日

1079. ジャン・パティスト・ルイ・アンヌーエ　HANNOUET (Jean-Baptiste-Louis), 51歳。塩公社
の管理者。ギスカールGuiscard生。

1080. クロード・ミシェル・ルイ・ミルサン・クレオール　MILSCENT CREOLE (Claude-Michel-
Louis), 54歳。文学者。サント・ドミンゴ生。

(クロード・ルイ・ミシェル・ミルサン・ド・ムッス　Claude-Louis-Michel Milscent de Musse 1740-
1794 ou Milscent-Creole 「Du regime colonial」1792　等の著書あり。ブルジョワ民兵隊と有色
人中隊の隊長。ケープタウン地方議会の議員。1790年渡仏し、クレオール愛国者新聞を発
刊。革命裁判所での虚偽陳述の罪で逮捕された)

1794年5月27日

1081. ジャン・アルノー　ARNAUD (Jean), 44歳。第17騎兵連隊少尉。リモージュ生。

1082. ジャン・パティスト・アヴネ　AVENET (Jean-Baptiste), 36歳。歯科医。サン・ジャルマン・
ラ・カンパーニュSaint-Germain-la-Campagne生。

1083. ニコラ・ジャック・ボールガール　BEAUREGARD (Nicolas-Jacques), 40歳。第17騎兵連隊
少尉。ヴェルサイユ生。

1084. オーギュスタン・ビネ　BINET (Auglstin), 28歳。軍曹。アミアン生。

1085. クロード・ボンノ　BONNOT (Claude), 27歳。第17騎兵連隊曹長。ジュノGenot生。

1086. ジャン・フランソワ・ブニョレ　BUGNOLET (Jean-Francois), 25歳。軍医長。プティ・ベイ
Petit-Bay生。

1087. ジャン・ドナデュー　DONADIEU (Jean), 50歳。准将。アルル生。

(Jean Donadieu 1744-94 1766年から8年間アングレーム連隊の竜騎兵。1775年准将。93年ゲ
ウデルトハイム高地の戦で第11竜騎兵連隊隊長として武勲あり、ライン軍准将に。しかし部下
の損失の責任、退却の早さ等による起訴を受けて逮捕、処刑)

1088. ジャック・ジョゼフ・ローラン・フーレ・プルバロン　FURET-PREBARON (Jacques-Joseph
-Laurent), 44歳。第17騎兵連隊大隊長。サランSalins生。

(ジャック・ジョゼフ・ローラン・フーレ・ド・プレバロン　Jacques Joseph Laurent FURET de
PREBARON 　妻はソーランジュ・グザヴィエール・マルシャン　Soulange Xaviere MARCHAND
1815没。息子のルイ・フランソワ1783-1867は収税吏となり、孫のジョゼフ・フランソワ1822-67は
猟騎兵隊長となりレジョンドヌール勲章を授かっている。また彼の1856年結婚した妻はLouise
Lucienne Emma BERANGER 1836-81でClaire de Chandeneux の筆名で有名な女流作家)

1089. アメリー・ジョゼフ・グザヴィエ・エリー　HERY (Amelie-Joseph-Xavier), 19歳。中尉。シノ
ン生。

(第17騎兵連隊の中尉。デュムーリエの共謀者として処刑された)

1090. エティエンヌ・ウーリー　HOURRY (Etienne), 50歳。土方。プセ・ル・ロベールPese-le-
Robert生。

1091. マテュー・ジュッス・ジュールダン　JOURDAN (Mathieu-Jousse), 45歳。憲兵大隊長。サ
ン・ジューSaint-Geux生。

(Mathieu Jouve JourdanでWiKiあり。アヴィニョンでの法王派虐殺事件での仲間に125、133が

いる

1092. エティエンヌ・ジュールデュイユ　JOURDHEUIL(Etienne), 第17騎兵連隊少尉。ビュシエー
ルBussiere生。

1093. アントワーヌ・ルイ・ミシェル・ジュッド　JUDDE (Antoine-Louis-Michel), 46歳。パリ・シャト
レ評定官。パリ生。

1094. クロード・ジュイ　JUY (Claude), 26歳。少尉。ラングルLangres生。

(第17騎兵連隊少尉。ラングルはオートマルヌ県)

1095. エティエンヌ・ルカンドル　LECANDRE (Etienne), 27歳。大尉。サントSaintes生。

(第17騎兵連隊)

1096. シャルル・フィリベール・マリー・ガストン・レヴィ・ミルポワ　LEVIS-MIREPOIX (Charles-
Philibert- Marie -Gaston), 41歳。野戦総監。サン・マルタン・デトルーSaint-Martin-Destreux
生。

(ミルポワ伯爵シャルル・フィリベール・マリー・ガストン・ド・レヴィ　Comte de Mirepoix ,Charles-
Philibert-Marie-Gaston de Levis 1753-94　 78年歩兵連隊中尉、84年テュレンヌ元帥連隊大
佐、91年野戦総監。89年パリ市選出貴族議員。旧体制支持者として活動し、革命政府に逮
捕・処刑。妻・子供はすでに91年ボンに亡命している。

息子のAthanase Gustave Charles Marieは2501ベリュール侯爵の娘と結婚している)

Comte de Mirepoix ,Charles-Philibert-Marie-Gaston de Levis 1753-94

妻・Alexandrine Marie Julie Felicite de Montboissier-Beaufort-Canillac 1764-1807

1097. カトリーヌ・マテュー　MATHIEU (Catherine), ヴィニュロンVigneronの妻。 51歳。ナンシー
生。

(1103は娘。夫は亡命中のようで、亡命者との通信容疑で娘共々処刑された模様)

1098. ジョゼフ・モレ　MOLLET (Joseph), 48歳。少尉。サン・ミシェル生。

1099. フランソワ・ポワソン　POISSON (Francois), 37歳。第17騎兵連隊少尉。エピナルEpinal
生。

1100. ピエール・クロード・マリー・プリジエ　PRISIE (Pierre-Claude-Marie), 46歳。准将。ヌヴェ
ール生。

1101. ピエール・フェリクス・プリュノー　PRUNEAU (Pierre-Felix), 42歳。第17騎兵連隊少尉。ヴ
ォーセイVaussay生。

1102. エティエンヌ・フィリップ・ヴェリヨット　VERILLOT (Etienne-Philippe), 26歳。第17騎兵連隊
少尉。ラングルLangres生。

1103. スーザン・ヴィニュロン　VIGNERON (Suzanne), 23歳。ナンシー生。

(亡命者ヴィニュロンとの通信を続けたとの容疑。1097の娘。)

1794年5月28日

1104. フィルマン・パイヨ　BAILLOT(Firmin), 37歳。タバコ関係rapeur de tabacs。リロンヴィル
Lironville生。

1105. フランソワーズ・シュヴァリエ　CHEVALIER (Francoise), 28歳。ブザンソン生。

(リネン職工。フランス国民に対する陰謀容疑)

1106. エロワ・デュアメル　DUHAMEL (Eloy), 59歳。サン・マルタンSaint-Martinの国家官吏。ダ
イズd'Aise生。

1107. シリヤン・デュマゼ　DUMAZET (Silyain), 25歳。行商人。アルジャンタン生。

1108. ピエール・フランソワ・フノー　FENAUX (Pierre-Francois), 40歳。荷車車夫。アランクール
Alincourt生。

1109. ギョーム・フルロン　FRERON (Guillaume), 45歳。日雇人。アルノーヴィルArnouville生。

1110. マリー・アンヌ・フルロン　FRERON (Marie-Anne), 49歳。お針子。アルノーヴィル生。

1111. クロード・ルジェ　LEGER (Claude), 49歳。ヴィルヌーズVillenuse生。

1112. ニコラ・ル・テリエ　LE TELLIER (Nicolas), 35歳。サン・マルタンSaint-Martin監視委員会
委員。セプトイユSepteuil生。

1113. マルタン・オリヴィエ　OLIVIER (Martin), 58歳。サン・マルタン市長。サン・マルタン生。

1114. ジャン・プティ　PETIT (Jean), 49歳。オーモワAumoy市長。オーモワ生。

1115. アンドレ・ラジュオ　RAGEOT (Andre), 38歳。サン・マルタン監視委員会委員。ゲルヴィル
Guerville生。

1116. フェリクス・シモン　SIMON (Felix), 62歳。ブザンソン高等法院評定官。ロシュリュー
Rosureux生。

(別資料には、「釘屋、ついで元ブザンソン高等法院評定官トリヴェルTrivelleの奉公人」)

1117. クロード・ジョゼフ・ヴィルマン　VILLEMIN (Claude-Joseph), 26歳。日雇人。ギヤンヴァン
Guyenvain生。

1794年5月30日

1118. ルイ・セザール・ブグ　BEGU(Louis-Cesar), 40歳。門番。トゥール生。

1119. ニコラ・マリー・コンパン　COMPIN (Nicolas-Marie), 64歳。農家。マルタ Malta生。

1120. オーギュスト・フランソワ・セザール・ドーファン・レイヴァル　DAUPHIN LEYVAL (Auguste
-Francois-Cesar), 49歳。元フランス衛兵隊大佐。モンフェラン生。

(モンテル・ド・グラ男爵Baron du Montel de Gelat,Auguste Francois Cesar DAUPHIN de
LEYVAL　1744-94 1776年Hippolyte du PUY de DIENNE　1758-1816と結婚。{Hippolyte DE
DIENNE DE CHAMPAGNACとも}リヨンのフランス衛兵隊。サン・ルイ騎士。元帥法廷視察官モ
ンテル・ド・グラ男爵オーギュスタン・ドーファン・ド・レイヴァルBaron du Montel de Gelat,
Augustin DAUPHIN DE LEYVALの長男。二男一女あり。長男オーギュスタン・ルイ1780-1844
は国会議員となる。次男フェリクス・ピエールの娘マリー・アンヌが亡くなる頃には20世紀になっ
ている)

1121. ルイ・ジャック・フェルブイヤン　FERBUYANT (Louis-Jacques), 37歳。元会計官。モット・
テルレーMotte-Terrey生。

1122. ジャン・アントワーヌ・ギボラ　GUYBORA (Jean-Antoine), 24歳。ブドウ栽培者。サン・グ
ジエンヌSaint-Gezienne生。

1123. ジャン・ジュッシノー・ド・ラ・トールドノワ　JOUSSINEAU DE LA TOURDONNOIS (Jean),
64歳。元貴族で騎兵大佐。Siuwt?Sinwit?生。⇒ Saint-Vitte-sur-Briance生。　　⇒またLa
TOURDONNOISはTOURDONNETの誤記載と思われる。

(トールドネ伯爵ジャン・ド・ジュッシノー・ド・トールドネ　Comte de Tourdonnet,Jean de
JOUSSINEAU de TOURDONNET 1730-94 ノルマンディー出身でリムーザンに定住した貴族一
門。1680年侯爵位・伯爵位がルイ14世に承認された。革命中、一族はイギリスに亡命していた
とある。Chateau de Saint Vitteで生まれる。銃騎兵大尉、騎兵隊大佐。アルトワ伯の衣装掛
首席侍従。二度の結婚で二男二女あり)

1124. クロード・ラクロワ　LACROIX (Claude), 38歳。森林警備員。シャウールスChaource生。

1125. ピエール・ジョゼフ・ルコック　LECOCQ (Pierre-Joseph), 60歳。司祭。ケルクヴィル
Querqueville生。

1126. ニコラ・モンパンサン　MONTPANSIN (Nicolas), 65歳。元裁判官。サン・プールサンSaint
-Pourcin生。

1127. ルイ・ジュリアン・モレ　MORET (Louis-Julien), 46歳。司祭。アルシーArcy生。

1128. ピエール・モリヨン・デュベレー　MORILLON-DUBELLAY (Pierre), 77歳。商人。ポワティ
エ生。

1129. クレール・ナンティア　NANTIA(Claire), 41歳。元貴族。ナント生。

(Claire de NantialともNantiatともある。1753-94　「フランス革命中の殉教者」には信心深い令
嬢とあり、1753年、ポワティエ司教管区のNantiatに生まれ、ボーモンBeaumontに住んでいたと
ある。近い該当者にはクレール・マルタン・ド・ナンティアClaire Martin de Nantiat 1752頃-93頃
　ナンティア生まれで、死没地は記載ないが41歳とあり、生没年の1年のずれはあるが、この
地域の貴族のBaron de Nantiat やseigneur de Fredaigueを名乗るマルタン・ド・ナンティア
Martin de Nantiat の一族であることは間違いなく、この人もナンティアのchateau de Fredaigue
で生まれているし、リモージュ連隊大尉だった兄のピエール・シャルル・ジャック・マルタン・ド・
ナンティアもナンティア男爵である。フルデーグ城館は1756年まではChauvet家の所有だった
ので、彼女は祖母Charlotte Chauvetの実家で誕生したことになる。二男三女の次女である。)

1130. ジャン・ピュ　PUT (Jean), 24歳。旅商人。ムイヤックMouillac生。

1794年5月31日

1131.ジャン・パティスト・ピエール・ボーフル　BAUFFRE (Jean-Baptiste-Pierre), 66歳。シャトー
ヌフ生。

1132. ジャン・イヤサント・カロン　CARON (Jean-Hyacinthe), 36歳。司祭。アヴィニAvigny生。

1133. アマーブル・シャントメルル　CHANTEMERLE (Amable), 37歳。聖職者。ティエTiers生。

1134. ルイ・デュヴィヴィエ　DUVIVIER (Louis), 60歳。従業員。パリ生。

1135. トーマ・エリー　HERY (Thomas), 25歳。第25連隊?(officier au 25eme)の士官。オルレアン
生。

1136. シルヴァン・ユゴー　HUGAULT (Sylvain), 51歳。司祭。ブールジュ生。

1137. フィリップ・ユゲ　HUGUET (Philippe), 36歳。長靴下製造。ブリュッセル生。

1138. テレーズ・フランソワーズ・ラモール　LAMORRE (Therese-Francoise), 60歳。元貴族。バ
ル・シュル・オルナンBar-sur-Ornain生。

(テレーズ・フランソワーズ・ド・ラ・モール　Therese-Francoise de LA MORRE 1734-94　Bar-le
-Duc生まれではあるが、5月31日パリにてギロチンとある。父親はサボニエールSavonniers, ア
フルヴィルAffleville,レ・マラLes Maratsの領主で国務会議評定官Marc Antoine de LA
MORRE 1692-1768)

1139. エドアール・マリー・マルジエリー　MARGIERIE (Edouard-Marie), 38歳。第42連隊副官?
(major au 42eme) バイユー Bayeux生。

1140. ジャン・ピエルソン　PIERSON (Jean), 33歳。従業員。移民局従業員。(亡命貴族の従
者?) べフロワBeffroy生。

1141. ジョゼフ・ポン　PONT (Joseph), 51歳。司祭。トルムTourm生。

1142. ピエール・サン・ソーリュー　SAINT SAULIEU (Pierre), 44歳。歯科医。ルートーRouteau
生。

1143. クロード・フランソワ・マリー・シモネ　SIMONET (Claude-Francois-Marie), 42歳。徴税請
負人。ディジョン生。

(クロード・フランソワ・マリー・シモネ・ド・クールミエ　Claude-Francois-Marie Simonet de
Coulmiers 　1751-1794　シャティヨンの徴税請負人。父親ジャック・ニコラ・フランソワはブルゴ
ーニュ財務首席会計官、兄フランソワ1741 - 1818は立憲議会の議員で聖職者、ノートル・ダ
ム・アベクール修道院長、シャラントン病院の管理官として虐待に近い治療法を中止、高度な
科学的治療の導入を実施、また入院中のサド侯への寛大な対応でも有名。王政復古で革命
的な過去が問われて地位を追われた人物。母Marie Anne ROUGEOT de MERISYの兄弟でや
はり徴税請負人だったクロード・フランソワ・ルージュオは909。1773年Claire Marie Colombe
VIOT 1755-1814と結婚し、二男を残す。長男はカーンの検査官・ロリアンの税関長となる)

兄・FrancoisSimonnet de Coulmiers　

1794年6月1日

1144. ジャン・オージエ　AUGER (Jean), 23歳。食糧係伍長。パリ生。

1145. ルイ・マルタン・バイユ　BAILLE (Louis-Martin), 30歳。新聞販売。リメーLimay生。

1146. トーマ・オーギュスタン・ペレ　BELLET (Thomas-Augustin), 37歳。元会計検査官。パリ
生。

1147. エティエンヌ・ペルティエ　BERTIER (Etienne), 43歳。鋳物工で金箔師。ブザンソン生。

1148. ルイ・ボワマリー　BOISMARIE (Louis), 23歳。ロンウィLongwy生。

1149. アレクサンドル・バリヨン・サン・シール　BRILLON SAINT-CYR (Alexandre), 32歳。元会
計監査長。パリ生。

(パリ会計院評定会計官)

1150. フランソワ・マルタン・ショーベロー　CHAUVEREAU (Francois-Martin), 37歳。商店店員。
トゥール生。

1151. ルイ・ジョゼフ・ジェルマン　GERMAIN (Louis-Joseph), 38歳。商人。パリ生。

1152. ジャン・ルヴァッシュール　LEVASSEUR(Jean), 38歳。司祭。クリエンヌKrienne生。

1153. アントワーヌ・シャルル・レルベット　LHERBETTE (Antoine-Charles), 34歳。取引所員。
サント・ムヌーSainte-Menehould生。

1154. ジャック・アドリアン・メガール　MEGARD (Jacques- Adrien). 26歳。従業員。ラッティーヴ
ィルRattieville生。

1155. ジェローム・ロベール・ミラン(通称デュペルー)　MILLIN (Jerome Robert), dit
Duperreux , 62歳。元宝くじ管理官。ヌヴェール生。

(Jerome Robert MILLIN du PERREUX 1732-94 国王評定官。1763年Marie Anne Sophie
LEGRAND 1738-1791ou 1808と結婚。二男をもうける。ルイ・カルモンテルの1760年頃の作とさ
れる「ジェローム・ロベール・ミラン・デュ・ペルー氏の肖像画とミラン・デュ・ペルー夫人とその息
子 Madame Millin du Perreux et son fils, avec un portrait peint de Monsieur Jerome-Robert
Millin du Perreux, ch. 1760」の画[下図中央]があるが、結婚は1763年であるし、長男が誕生す
るのが64年7月であることから、この画は長男がある程度成長した時点での作とすると65年か
ら、次男の誕生する66年3月迄の製作年とするのが正しい。長男Alexandre-Louis-Robert
Millin du Perreux 1764-1843は画家となり多くの作品を残している。また次男Georges Marie
Gerome MILLIN du PERREUX 1766-1852はライン軍将軍副官となっている)

Jerome Robert MILLIN du PERREUX..................................................... 妻・Marie Anne Sophie LEGRAND

1156. ジャック・セリニー　SERIGNY (Jacques), 53歳。司祭。ブーイヤンBouillant生。

1794年6月2日

1157. ルイ・アルマン　ARMAND (Louis), 61歳。ブドウ栽培者。ランヴィルLanville生。

1138. ジャン・パティスト・バール　BARRE (Jean-Baptiste), 68歳。元シャトレ検察官。パリ生。

1159. ルイ・オーガスト・フランソワ・ブーガール・ダプルモン　BOUGARD DAPREMONT (Louis-
Auguste-Francois), 68歳。元貴族で侯爵。オーヴァルダノワAuvaldannois生。

(ダプルモン侯爵ルイ・オーギュスタン・フランソワ・ド・ボンガール　Marquis d'Aspremont,Louis-
Augustin-Francois de Bongard　1726-94　ヴァル・ドールノワVal-d'Aulnoy生。一族はユー伯爵
領やドーマール公領の監督官で、ガラス工場経営者。1756年騎兵隊に勤務した後、ヴァル・ド
ールノワのガラス工場を経営するが、61年彼はジゾール近くの9万リーヴルの価値に相当する
サンクールSancourtの領地と交換した。こうして彼は marquis de Bongars et d'Aspremont,
seigneur de Grumesnil, de Bouton et Sancourtとなる。しかし1772年に領民による投石事件の
告発を偽造したり、偽造品の製販に手を染めたりし1782年ルーアン議会より告発。死罪と財産
没収の刑となる。しかし彼は減刑をかちとる。その10年後、革命勃発の後、革命政府への反
逆罪で起訴、今回は迅速に刑が執行され処刑)

1160. マリー・ジョゼフ・アドリアン・ブールデ　BOURDET (Marie-Joseph-Adrien), 33歳。 ans,
助任司祭。サン・ヴァレリーSaint-Valery生。

1161. ベルトラン・ルイ・カッサーニュ　CASSAIGNE (Bernard-Louis), 41歳。助任司祭。ベジエ
Beziers生。

1162. アンドレ・ジャック・シモン・ダニオー　DANIAU (Andre-Jacques-Simon), 26歳。農家。コ
ニャック生。

1163. ジャン・パティスト・デュパン　DUPAIN (Jean-Baptiste), 21歳。材木商。パリ生。

1164. ボナヴァンテュール・フェレー　FERREY (Bonnaventure), 32歳。司祭。グレーGray生。

1163. ジャン・フランソワ・セレスタン・ルコック　LECOCQ (Jean-Francois-Celestin), 30歳。パ
ン屋。リールLille生。

1166. ジャン・ピエール・マンドゥーズ　MAINDOUZE (Jean-Pierre), 53歳。外務事務局責任者。
トゥールーズ生。

1167. ヴァルリー・マランタン　MARENTIN (Vallerie), 暴君の衛兵パスケ・サン・プロジェ
Pasquet Saint-Projetの妻。40歳。ロシュフコー生。

( マリー・ヴァルリー・マランタン　Marie-Valerie Marantin 1753-94　リモージュの知事補佐官の
娘。夫はHenry Pasquet de Saint-Projet 1746-1802ou1839。1623年と1702年にアングレーム
の役人になっているアングーモアの一族。夫はシャラントのラ・ロシュフコー生まれ。父親は王
室擲弾兵大尉。リヨネ連隊少尉をしていたJean-Baptiste Pasquet de Saint-Projet 1773-
1850等3人の子がいたが、王政復古時に近衛隊に復帰している。夫は64年近衛のヴィルロワ
中隊入隊、76年大尉、88年連隊旗手の准将。91年8月に亡命し94年10月から王太子旗下のブ
ロイ連隊で下士官、95年11月からはコンデ軍に入り、貴族騎兵隊第2連隊に1801年3月解散ま
で在籍。1815年に高額な年金を取得しているので死亡年は1839年か。この亡命中の夫との通
信を続けていたので、この人は処刑された)

1168. フィリップ・ペラン　PERRIN (Philippe), 26歳。蒸留酒商人。コニャック生。

1794年6月3日

1169. ルイ・ジョゼフ・ブシェ　BECHET (Louis-Joseph), 60歳。スーダン市吏員。スーダン生。

1170. ポール・スタニスラス・エドアール・ボシェ　BECHET (Paul-Stanislas-Edolard), 38歳。スー
ダン市吏員。スーダン生。

1171. エティエンヌ・ニコラ・ジョゼフ・シャヨ―・カイユーもしくはシャヨ―・カイヨン　CHAYAUX-
CAILLOUX ou Chayaux-Caillon(Etienne-Nicolas-Joseph), 41歳。スーダンの元名士。醸造者。
スーダン生。

1172. アレクサンドル・コルデロワ　CORDELOIS (Alexandre), 36歳。外科医。カンプレー生。

1173. ピエール・ダルシェ　DALCHE (Pierre), 63歳。スーダンの元名士。スーダン生。

1174. ジャン・ジョゼフ・デフランドル　DEFLANDRES (Jean-Joseph), 58歳。憲兵隊准将。アナ
ップHanappe生。

1175. ジャン・パティスト・デフリーヌ・ルガルドゥーDEFLINE-LEGARDEUR (Jean-Baptiste), 52
歳。毛織製造人でスーダン自治会員。スーダン生。

1176. シモン・ジャック・ドラトル　DELATRE (Simon-Jacques), 44歳。元スーダン名士。スーダン
生。

1177. ルイ・ギョーム・デルーソー　DESROUSSEAUX　(Louis-Guillaume） 42歳。毛織製造人で
元スーダン市長。スーダン生。

(ルイ・ジョルジュ・デルーソー　Louis Georges Desrousseaux 1752-94の間違いと思われる。ル
イ・ジョルジュ・デルーソーは1791年ラ・ファイエットが23000人の北方面軍と共にスーダンに駐
屯していた頃の市長で、将軍とは連携していた。後にラ・ファイエットへの協力と出張で赴いた
オランダが亡命と目され訴えられるが、一度は釈放。しかし他の市役所委員26人と共に再逮
捕され、パリにて処刑。7男4女あり。)

1178. ルイ・エデ　EDET (Louis), 64歳。元スーダン名士。スーダン生。

1179. ルイ・エデ・ジャム　EDET JEAMES (Louis), 46歳。元スーダン名士。スーダン生。

1180. クロード・フォーソワ　FAUSSOIS (Claude), 33歳。元スーダン名士。モンフォーコン生。

1181. ピエール・シャルル・フールニエ　FOURNIER (Pierre-Charles), 42歳。スーダン市吏員。
スーダン生。

1182. ピエール・ギボン・ヴェルノン　GIBON-VERMON (Pierre), 44歳。元スーダン名士。スーダ
ン生。

H83. ルイ・フランソワ・ギグー・サン・シモン　GIGOUX SAINT-SIMON (Louis-Francois), 61歳。
スーダン市吏員。マルル生。

1184. オーギュスタン・グロッスラン　GROSSELIN (Augustin), 66歳。元スーダン名士。スーダン
生。

1185. アルマン・ギデ　GUIDET (Armand), 64歳。退役軍人。ヌールヴァルNourval生。

1186. エティエンヌ・アンヌシー　HENNECI (Etienne), 46歳。元スーダン名士。スーダン生。

1187. ジャン・シャルル・ニコラ・ルシャントゥー　LECHANTEUR (Jean-Charles-Nicolas), 31歳。
元スーダン名士。ブリヤンゴワBrillangois生。

1188. クロード・ルフラン　LEFRANC (Claude), 54歳。外科医。第7軽騎兵連隊。イヴリー(セー
ヌ)Ivry (Seine)生。

1189. フランソワ・ピエール・ルガルデュー　LEGARDEUR (Francois-Pierre), 60。毛織製造。ス
ーダン市吏員。ヴェルダン生。

1190. ジャン・ルイ・ルノワール・ペイル　LENOIR-PEYRE (Jean-Louis), 39歳。スーダン市検察
官。スーダン生。

1191. ジャン・パティスト・リュデ　LUDET (Jean-Baptiste), 64歳。元スーダン名士。スーダン生。

1192. フィリップ・マルタン　MARTIN (Philippe), 65歳。靴屋。デルDelu生。

1193. アンリ・メスメル　MESMER (Henry), 52歳。元スーダン名士。スーダン生。

1194. ミシェル・ノエル(通称ローラン)NOEL (Michel), dit Laurent, 63歳。スーダン市吏員。スー
ダン生。

1195. ジャン・パティスト・プティ　PETIT (Jean-Baptiste), 50歳。スーダン市吏員。メジエール
Mezieres生。

1196. ニコラ・ロラン・ユッサン　ROLLIN-HUSSIN (Nicolas), 63歳。毛織製造。スーダン市吏
員。スーダン生。

1197. アントワーヌ・シャルル・ルソー　ROUSSEAU (Antoine-Charles), 56歳。元スーダン名士。
パリ生。

1198. イヴォン・ジョルジュ・ピエール・サン・ピエール　SAINT-PIERRE (Yvon-Georges-
Jacques), 55歳。スーダン市吏員。オージューAussieux生。

1199. アルム・セルヴェ　SERVAIS (Hermes), 66歳。元スーダン名士。フランクモン
Franquemont生。

1200. ニコラ・ヴァロキエ　WAROQUIER (Nicolas), 62歳。元スーダン名士。ジヴリGivry生。

1794年6月4日

1201. ジャック・クレマン　CLEMENT (Jacques), 41歳。司祭。デルヌDerne生。

1202. フランソワ・ドーファン・グールサック　DAUPHIN GOURSAC (Francois), 61歳。元貴族で
騎兵中尉。シャッスヌイユ Chasseneuille生。

(フランソワ・ドーファン・ド・ラカドゥー　Francois Dauphin de Lacadou 1733-94 グールサックとラ
カドゥーの領主。1750年大厩舎小姓。騎兵中佐。灯台検査委員。80歳になる母親マリー・テレ
ーズ・トーマ・ド・バルディーヌMarie-Therese Thomas de Bardines 1714-1794も同日処刑され
ている。1777年のヴェルサイユ年鑑の大厩舎の項目にはchevalier Dauphin de Goursacと
Dauphin Dumas Goursacの二人が登録されている。この人は「サン・ルイ騎士で最後の暴君の
近衛軽騎兵」ともある。Dumasとあるのは系図によってはこの人と両親を同じくする{兄弟として
併記はされておらず別資料。しかし年代的には息子世代}Alexandre Dauphin Dumas de
Goursac1754-1827が1775-1786まで大厩舎のEcuyer cavalcadour第1期、ついで86年から
Ecuyer ordinaire第1期に就任している。またPierre Dauphin Dumas de Goursacという人が同じ
ような時期、1774-1787でEcuyer cavalcadour第2期ついで1787年にEcuyer ordinaire第3期に
名がある)

1203. ジャック・ドーファン・ラペイル　DAUPHIN LAPEYRE (Jacques), 53歳。元貴族。ルーシー
ヌRoussine生。

(1202の父親の姉妹マドレーヌはDame de Roussines。妻はAnne Elisabeth de Chevreux。ジャ
ン・マルクという息子があり、この息子は亡命している。La Peyre領主)

1204. ジャン・フランソワ・デュフーリュー　DUFOULEUR (Jean-Francois), 38歳。公証人。パリ
生。

1203. マルト・ルイーズ・デュフール　DUFOUR (Marte-Louise), 66歳。グールサックGoursacの
侍女。リモージュ生。

(Goursacは1202か)

1206. ジャケット・グーアン　GOUIN (Jacquette), パスキエ・ラルヴァンシエールPasquier
Larevenchereの離婚した妻。43歳。シャッスヌイユChasseneuille生。

(離婚した夫パキエ・ド・ラルヴァンシエール Paquier　de　Larevenchereは元国王近衛)

1207. アントワーヌ・ルイ・ル・デュク・ビエーヴィル　LE DUC BIEVILLE (Antoine-Louis), 元貴族
で猟騎兵中尉。パリ生。

(後者との関係?)

1208. エティエンヌ・ミシェル・ル・デュク・ビエーヴィル　LE DUC BIEVILLE (Etienne-Michel), 69
歳。元貴族で暴君の侍従官。ルーアン生。

(Etienne Michel Le Duc de Bieville 　1724 - 1794　ルーアン出身のル・デュク家は毛皮貿易で
裕福になり、父親のニコラ・ミシェルは国王秘書官。この人もノルマンディー高等法院評定官。
侍従官の記録は1759年にある。ラ・グランジュ・バトリエールのパリのオテル・ド・ル・デュク・ビ
エーヴィルはこの人が1760～70に建てた。息子Claude Louis Michel Le Duc de Lillers　1761-
1834はナポレオンの侍従官となり伯爵となる。前者との関係?)

...............Etienne Michel Le Duc de Bieville..............................................妻・Marie Antoinette Boucher1719-61

1209. ニコラ・トゥーサン・ルトヌール　LETENNEUR (Nicolas-Toussaint), 64歳。元貴族。ブルト
イユBreteuil生。

(Nicolas Toussaint LETENNEUR 1730-94　騎兵中佐。ヴェルサイユ親衛騎兵大尉。聖霊騎
士。妻はMARIE DEPOIX 1721-1778、娘はMARIE LOUISE LETENNEUR 1751-1816)

1210. グレゴワール・フィリップ・ロランゾ　LORENZO (Gregoire-Philippe), 29歳。文学者。ダン
ケルク生。

(グレゴワール・フィリップ・ローラン、通称ロランゾGregoire Philippe Laurens, dit Lorenzoとも)

1211. ジャン・ジャック・メイナール　MEYNARD (Jean-Jacques), 46歳。会計委員。アルビ生。

1212. アレクシ・モルイユ　MOREUIL (Alexis), 49歳。従業員。フェリエールFerrieres生。

1213. ベルナール・サミエル　SAMIEL (Bernard), 33歳。中尉。シャロンヌ生。

1214. ジャン・フランソワ・ティリアーユ　THIRIAL (Jean-Fancois), 40歳。医者。コンピエーニュ
生。

(Jean-Francois Thirial 1755-94 司祭で政治家、ソルボンヌの医師でパリの神学教授。リヨン
のヴォーシャンVauchampsの司祭。宣誓拒否のため逮捕。信者たちは彼が教会堂の祭壇に
向かうのと同じように静かにギロチン台に上がり、刑の執行を受けたという)

　Jean-Francois Thirial (1755-94)

1794年6月5日

1215. ジョゼフ・デーグ　DAIGUE (Joseph), 32歳。リュクサンブール公爵の奉公人。パシーPacy
生。

1216. エリザベト・マリー・ギイエ　GUILLER (Elisabeth-Marie), 45歳。元貴族で元暴君の書記官
のギイエGuillerの妻。シャトーヌフ生。

(Elisabeth Marie Therese Guiller 1749-1794 夫は1774年結婚したオーギュスタン・トーマ・ギイ
エ・ド・ノナック　Augustin Thomas Guiller de Nonac 1711生で、1740年国王書記官。二女あり)

1217. ジャン・アントワーヌ・メラン　MERAND (Jean-Antoine), 70歳。司祭。レクリューズ

l'Ecluse生。

1218. ポール・ムズレー　MEZERAI (Paul), 45歳。従業員。モンタルジ生。

1219. マリー・マドレーヌ・ペリエ　PERRIER (Marie-Madeleine), フォントネーFontenay未亡人。
57歳。元貴族。ヴィレーVillers生。⇒ ヴィリエVilliers

(ペリエ家は17世紀前半のパリで名を上げた布商人の家系。この一族出か)

1220. ルイ・アンリ・ヴィルヌーヴ・タロー　VILLENEUVE-TRAUS (Louis-Henry), 59歳。元貴族。
マルセイユ生。

(トラン侯爵ルイ・アンリ・ド・ヴィルヌーヴ・ド・トラン　 Marquis DE TRANS ,Louis Henri DE
VILLENEUVE DE TRANS 1739-94　1767年にシャミヤール大臣の曾孫でアルトワ伯夫人付女
官Anne Madeleine DE CHAMILLART　1749-1820 と結婚。王室ルシヨン歩兵連隊中佐。国王
ルイ15世から「我が王国で一番の美男」と讃えられた。8月10日事件で国王の護衛にチュイル
リーに駆けつけ、その為に逮捕・処刑。)

これは「Contrat passe entre le marquis de Villeneuve et son jardinier 」(ヴィルヌーヴ侯と彼の庭師との契約)とい
う図版であるが、1774年から76年の2年契約で侯爵が立案した公園の整備計画をその庭師ペルロンに委託した様
子が描かれている。「王室ルシヨン連隊大佐だったle marquis Louis Henri de Villeneuve 」とあるが、この公園はプ
ロヴァンスの領地トラン Transの公園であり、間違いなくこの人の姿である。(プロヴァンス・トラン町を紹介するサイト)

1794年6月6日

1221. ジャック・ドーファン・シャドボー　CHADEBEAU(Jacques-Dauphin), 43歳。元貴族。ラペイ
ルLapayre生。

(Chadebeauはシャラントのシェルヴ・シャトラール自治体 commune de Cherves-Chatelarsに
ある。Chadebostともある。シェルヴ自治体のシャドボ(シャドボー)Chadebost (Chadebeau)
commune de Chervesの首席医師のジャック・ヴェイレ1733-85の記録がある)

1222. アンジェリク・ジャクモン　JACQUEMONT (Angelique), 49歳。麻布職工。サン・ブリー
Saint-Brie生。

1223. ヴィクトワール・ルクレール　LECLERC (Victoire), ラバティーLabathie未亡人。34歳。コ
ンピエーニュ生。

1224. ドニーズ・エリザベト・マルシェー　MARCHAIX (Denise-Elisabeth), ヴィアーユVialの妻。,
53歳。パリ生。⇒1229は18歳年上だが夫?

1223. シャルル・フランソワ・マルシエ　MERCIER (Charles-Francois), 69歳。ピティヴィエ
Pithiviersの判事。ピティヴィエ生。

1226. ジャン・ロラン　ROLLAND (Jean), 40歳。ラモット生。

1227. トマ・ルーサ　ROUSSAT (Thomas), 57歳。元テレーTerrayの森番garde-bois。カンシー
Quincy生。

1228. ジャン・ヴォーディエ・ドク　VAUDIER DOCK (Jean), 23歳。オーストリアの脱走兵。ブルー
ジュ生。

1229. ニコラ・ヴィアーユ　VIAL (Nicolas), 71歳。商人。Commune affranchie生。⇒1224は妻?

1794年6月7日

1230. アブーラン　ABOULIN, 竜騎兵中尉。カッサードCassade生。

( ジョゼフ・アプーラン　Joseph ABOULIN 　39歳。第18竜騎兵連隊中尉。モント―バン地区カッ
サード生まれ)

1231. ピエール・ルイ・バシュリエ　BACHELIER (Pierre-Louis), 44歳。農家。ドゥーDoux生。

(Pierre Louis BACHELLIER 1749-1794 事件は1794年の4月30日に起きた。クーロミエの市場
の帰途、ロルジュヴァル橋l’Orgevalの近くでクーロミエ革命クラブ会長ジャリーJean-
Sylvestre JARRY 1742-1794が殺害された。カデことシャルル・フランソワCharles FRANCOIS
dit CADET　1244との喧嘩が原因だった。しかしジャコバンクラブのトーメTHOMEは、これは計
画的殺害だと推察した。この人は亡命者コーマルタン・ド・サン・タンジュCaumartin de Saint-
Angeの管理人ドリヴァルDorivalの小作人だったが、ライエAntoine RAYER　1258とは親しい関
係。またドリヴァルは殺害者カデの妻とは親族関係で、カデ、ライエとこの人は従弟同士にな
る。そしてドリヴァルを逮捕させたのは殺されたジャリーだったのだ。その報復による計画殺人
として、三人は逮捕された。妻はLouise Fare GOUJON。1258の未亡人と共に夫の判決に異議
申立をし没収財産の回復を申請した)

1232. ジャン・パティスト・プレー　BLAY (Jean-Baptiste), 29歳。アルデンヌの財務管理者。ヴェ
ルナンコワンWernencoint生。

1233. ニコラ・ピエール・ブーシェ　BOUCHER (Nicolas-Pierre), 43歳。アルデンヌ県管理官。バ
ル・シュル・ブジャンシーBar-sur-Bugency生。

1234. ジャン・パティスト・アントワーヌ・ブールジョワ　BOURGEOIS (Jean-Baptiste-Antoine),
44歳。アルデンヌ県管理官。メジエールMezieres生。

1233. アルベール・カルヴェール　CALVERT (Albert), 28歳。大工。ブルージュ生。

1236. ジャック・シャンジー　CHANZY (Jacques), 63歳。アルデンヌ県管理官。ヴォードVaude生。

1237. エティエンヌ・ドエイ　DEHAYES (Etienne), 43歳。アルデンヌ司法長官。ルテルRethel生。

1238. トマ・ドレネー　DELAINEY (Thomas), 17歳。アイルランド脱走兵。クエンヌ(イギリス)
Quenne (Angleterre)生。

1239. アンリ・ドソールティ　DESSAULTY (Henry), 43歳。アルデンヌ国務議会委員。ブリエンヌ
生。

1240. ピエール・ニコラ・ドモン　DOMONT (Pierre-Nicolas), 36歳。共和国国庫金委員。ルーヴ
ァンクールLouvencourt生

1241. エリザベト・フランソワーズ・フォルスヴィル　FORCEVILLE (Elisabeth-Francoise), 42歳。
元貴族。フォルスヴィルForceville生。

(Francoise Elisabeth de Forceville　1752頃-94 兄はルエルグ歩兵連隊中尉のフォルスヴィル
伯爵ルイ・アントワーヌComte de Forceville,Louis Antoine。母のエリザベト・シュヌヴィエーヴ・
ド・カッシーニElisabeth Genevieve de Cassini 1725頃-88の実家は祖父・父・兄共に有名な天
文学者一族。兄のセザール・フランソワはカッシーニ図法の発明者で名高い)

母方伯父・Cesar-Francois Cassini 1714-84　

1242. ジョゼフ・フォレスト　FORREST (Joseph), 27歳。作家。ブルージュ生。

1243. ジョゼフ・フールニエ　FOURNIER (Joseph), 31歳。司祭。ブリイエBurillier生。

1244. シャルル・フランソワ(通称カデ)　FRANCOIS dit Cadet (Charles), 37歳。農家。ボワシー
Boissy生。

(1757-94　1231バシュリエと共謀して革命クラブ会長ジャリーを殺害した罪。1231の内容参照)

1245. クロード・ジャン・パティスト・ジェラール　GERARD (Claude-Jean-Baptiste), 49歳。アル
デンヌ管理官。モーゾンMauzon生。

1246. マリー・クロード・ガブリエル・ジェラール　GERARD (Marie-Claude-Gabriel), 34歳。アル
デンヌ管理官。モーゾン生。

1247. ジャン・シュルピス・グロメール　GROMAIRE (Jean-Sulpice), 36歳。アルデンヌ県管理
官。シュメリーChemery生。

1248. ジョゼフ・シモン・ラルジェ　LARGET (Joseph-Simon), 31歳。従業員。オルジュラOrgela
生。

1249. フランソワ・ジョゼフ・エリザベト・ラヴァレット　LAVALLETTE (Francois-Joseph-
Elisabeth), 39歳。元フランス衛兵隊士官にして子爵。パリ生。

(ラ・ヴァレット子爵フランソワ・ジョゼフ・エリザベト・ド・トマ・ド・ラ・ヴァレット　Vicomte de la
Valette,Francois Joseph Elisabeth de THOMAS de La VALETTEという准将General de
Brigadeが1793年に処刑とある。但し、この記録にはない。処刑の月日も場所もなくただ1793年
とあるのみで、姓名・称号の一致と、他の資料の記載部分の曖昧さと、英文の別資料ではこの
人そのものが94年ギロチンと明記されているし、この人の兄と思われる2676が7/28に処刑さ
れている点から間違いない。長男と思われるフランソワ・ルイ・クレール1750-1836は89年には
早々に亡命しており、1748年生の長女マリー・ルイーズも家族と亡命している。尚、兄の2676
は「元伯爵」ながら軍隊で成功するのみならずロベスピエールに何度も救われており、この弟
の処刑時も国民衛兵隊でアンリオの旗下の高官をしている。その為、テルミドールの反動時の
処刑者に名を連ねているのである)

1250. ピエール・ルコワントル　LECOINTRE (Pierre), 18歳。第9砲兵部隊義勇兵。サン・ジュイ
ユSaint-Jouil生。

(ジャン・ピエール・ルコワントル　Jean Pierre Lecointre 1775-94 処刑時19歳とも。サン・ジュ
アンSaint-Jouin生れ。第9歩兵連隊義勇兵。父ピエールは機織職工。三男二女の長男だった)

1251. ルイ・ルコック　LECOQ (Louis), 32歳。元大臣のロランRollandの奉公人。パランクール
Balancourt生。

1252. ジャン・ルグラン　LEGRAND (Jean), 45歳。アルデンヌ管理官。ゴンヴィルモン
Gonvillemont生。

1233. ジャン・ジャック・ル・メール　LE MAIRE (Jean-Jacques), 66歳。アルデンヌ行政官。サン
ト・ムヌーSainte-Menehould生。

1254. レミー・ルサンク　LESINQUE (Remy), 50歳。売却委員commissaire aux ventes。ナンシ
ー生。

1255. ジャック・モアドルク　MORDOLK (Jacques), 29歳。ノットリオック伯爵comte Notriockの
従僕。スコットランド生。

(ジャック・モアドルクはエジンバラ生まれで、モンモランの従僕ともある。あるいはcomte de
Motriniakとも)

1256. ピエール・ナムル　NAMUR (Pierre), 60歳。アルデンヌ行政官。ルニーLugny生。

1257. ニュートン・ウイリアム　NEWTON-WILLIAM, 33歳。スコットランド軍騎兵隊大佐。イギリス
生。

(車輛運搬担当として公会に雇われた騎兵大佐。 NewtonもしくはNeutonとある)

1258. アントワーヌ・ライエ　RAYER (Antoine), 34歳。農家。ボワシーBoissy生。

(1231や1244と共謀してクーロミエ革命クラブ会長のジャリーを殺害した罪。1231の内容参照。
妻はMarie Anne HURAND。1231の未亡人と共に夫の判決に異議申立をし没収財産の回復を
申請した)

1259. パトリス・ロダン　RODEN (Patrice), 28歳。ベルンの脱走兵。アイルランド生。

(アイルランドの織工とある)

1260. ピエール・ソープリー　SOUBRY (Pierre- Jacques), 33歳。耕作人。アースとリア・フランド
ル生。

1261. ギョーム・テジュット　THEZUT (Guillaume), 38歳。元貴族。オーモンAumont生。

( Guillaume de THEZUT　原文の氏名表題部にはEの上にアクサン記号ないが、記録分中には
あるので「テジュット」が正しい。17世紀にすでに国王侍従官でAumont領主のニコラ・ド・テジュ
ット等ある。また1785年に生まれたマリー・アデライド・ド・テジュットの父親は1839年没のテジュ
ット侯爵Marquis de Thezutのアンリ・ベルナールである。当該のギョームについては未詳)

1794年6月8日

1262. ジョゼフ・プレヴォ　PREVOT (Joseph), 47歳。仕立屋。ボニエBonnier生。

1794年6月9日

1263. ジャン・パティスト・フランソワ・オーヴレイ　AUVRAY (Jean-Baptiste-Francois), 51歳。
ヴォワザンVoisinの秘書で共謀者。パリ生。

(1274はヴォワザンの元従者)

1264. ピエール・ルイ・ボーフィユ　BEAUFILS (Pierre-Louis), 52歳。治安判事。リヨン・ラ・フォ
レストLyons-la-Forest生。

1263. シャルル・ブロ　BLOT (Charles), 33歳。牛追い。モンフォール生。

1266. ジベール・ショーモラ　CHAUMORAT (Gilbert), 32歳。郵便監督。ゴーヌGosne生。

1267. ピエール・フランソワ・コカディエ　COCADIER (Pierre- Francois), 51歳。治安判事。ポ・
ド・フェールPot-de-fer生。

1268. シャルル・クーリュー　COURIEULT (Charles), 27歳。蜜蝋商人。ブランヴィルBlanville
生。

1269. ルイ・ピエール・クロワシー　CROISY (Louis-Pierre), 33歳。司祭。アヴル・リブルHavre
libre生。

1270. エリザベト・デポン　DESPONS (Elisabeth), 63歳。元修道女。プラグーランPragoulin生。

1271 . ルイ・デポン　DESPONS (Louis), 69歳。元暴君の聖霊騎士。プラグーラン生。

1272. ルネ・デポン　DESPONS (Rene), 34歳。アメリカ海軍士官。ナゼル(リエージュ)Nassel
(Liege)生。

1273. ルネ・マルグリット・デポン　DESPONS (Renee-Marguerite), 59歳。元修道女。プラグーラ
ン生。

1274. ジベール・デュブルイユ　DUBREUIL (Gilbert), 49歳。元ドヴォワザンの従者で共謀者。マ
ーズMaez生。

(1263はヴォワザンの元秘書)

1275. ピエール・ミシェル・ガルランド　GALLERAND (Pierre-Michel), 27歳。牛追い。オルレアン
生。

1276. アルマン・モデスト・ガルニエ　GARNIER (Armand-Modeste), 32歳。元Grand Marteaune
(森を管理し、そこから奪われることを防ぐ職務。Sergent a'gardeに同じ) ヴィロンヌVironne生。

(ラ・フェルテ・レ・ボワの国有林検査官。)

1277. フランソワ・ギョーム・ジェルモー　GERMAUX (Francois-Guillaume), 44歳。元宣誓拒否
司祭。ランバルLamballe生。

1278. ピエール・ルネ・マルク・ゴリオー・ドヴォー　GORIAUX DEVAUX (Pierre-Rene-Marc), 66
歳。元ラ・フェルテ・レ・ボワ管理人。メル・シュル・サルグMelles-sur-Sargues生。

(メル・シュル・サルトMelle-sur- Sarthe生まれとも)

1279. フィリップ・エティエンヌ・ゴワ　GOY (Philippe-Etienne), 30歳。地主。ドンジーDonzy生。

1280. アンドレ・ゲルボワ　GUERBOIS (Andre), 43歳。ド・ヴォワザンの御用室内装飾商で共謀
者。アンティユAntilles生。

1281. オーギュスト・アントワーヌ・アルディ　HARDY (Auguste- Antoine), 64歳。軍食糧担当
官。ダンケルク生。

1282. ジャン・エルボー　HERBAULT (Jean- Antoine), 30歳。元検察官。トネール生。

1283. エドム・エティエンヌ・ラファイユ　LAFAYE (Edme-Etienne), 37歳。訴追官。ラ・シャリテ
La Charite生。

1284. ルイ・ギョーム・ルブーランジェ　LEBOULLANGER (Louis-Guillaume), 38歳。国有林監視
官。ブルレリーBlulery生。

1285. ピエール・ルクレール　LECLERC (Pierre), 46歳。公証人。アルニーAleny生。

1286. ルイ・ジャン・ルペルティエ・ラビドリー　LEPELLETIER-LABIDOURIE (Louis-Jean), 45
歳。元弁護士で検察官。ピュイ・ラ・モンターニュPuy-la-Montagne生。

1287. アンドレ・エティエンヌ・メニャン(通称ショーロマン)　MAIGNAN (Andre-Etienne), dit
Chauromain, 48歳。治安判事。ドリュイエDruyer生。

1288. シャルル・ペリオ　PERIOT (Charles), 40歳。免許医。ゴーヌGosne生。

1289. クロード・ぺルロワ　PERROY (Claude), 60歳。元会計官。マルシジーMarsigy生。

1290. ニコラ・マリー・アントワーヌ・マテュー・フォルジアン・デピネー　PHORGIEN-DEPINAY
(Nicolas-Marie-Antoine-Mathieu), 58歳。元貴族で中佐。レーグルL'Aigle生。

(ニコラ・マリー・アントワーヌ・マテュー・フォルシアン・デピネー　Nicolas-Marie-Antoine-
Mathieu PHORCIEN-DEPINAYとも)

1291. アントワーヌ・ピラン　PIRENT (Antoine), 50歳。司祭。クレルモン・フェラン生。

1292. ジャン・ロシェ　ROCHET (Jean), 27歳。牛追い。マンMans生。

1293. クロード・ルーガンヌ(通称プランサ)　ROUGANNE (Claude), dit Prinsat, 75歳。キュセの
事務長。キュセCusset生。

1294. マリー・レオポール・スラスバンラート　SLASBENRATH (Marie-Leopold), 30歳。ピュイ・
ラ・モンターニュの事務官。グルネーGournay生。

1295. ルネ・マリー・マクシミリアン・レオポール・スラスバンラート　SLASBENRATH (Rene-
Marie-Maximilien-Leopold), 35歳。グルネー生。

1296. ピエール・ルイ・ヴァレ　VALLET (Pierre-Louis), 37歳。ピュイ・ラ・モンターニュの管理官。

1297. アマブル・ジョゼフ・ウェイタール(通称フォンブーイヤン)　WEYTARD (Amable-Joseph),
dit Fontbouilland, 57歳。タバコ商人。ゴーランGaurent生。

1794年6月11日

1298. ジャン・ノエル・カステル　CASTEL (Jean-Noel), 37歳。商人。パミエPammiers生。

1299. クロード・ジベール・シャピュ・デュボ　CHAPUT-DUBOST (Claude-Gilbert), 26歳。キュセ
生。

(デュボ・ド・シャンクールDubost de Champcourtと呼ばれていた)

1300. コーム・マルタン・シャピュ・デュボ　CHAPUT-DUBOST (Cosme-Marin), 24歳。キュセ生。

1301. エティエンヌ・ユベール・ボナヴァンテュール・シャピュ・デュボ　CHAPUT-DUBOST
(Etienne-Hubert-Bonaventure), 54歳。元暴君の検察官。キュセ生。

(1319の夫?)

1302. ドニ・クールタン　COURTIN (Denis), 58歳。憲兵少佐。サン・ジャームSaint-James生。

1303. ジャン・ピエール・ジェローム・ダルマン　DARMAING (Jean-Pierre-Jerome), 48歳。治安
判事。パミエ生。

1304. フランソワ・ダルマン(通称ドンガリー) DARMAING, dit Dongary (Francois), 61歳。弁護
士。パミエ生。

1305, ボン・ジャン・ルネ・エベール　HEBERT (Bon-Jean-Rene), 23歳。材木商。パリ生。

1306. ニコラ・ジャナン　JANNIN (Nicolas), 72歳。日雇人。ディジョン。

1307. ランベール・ラマンダン　LAMANDIN (Lambert), 38歳。馬商人。コンスルConsurt生。

1308. ジャン・ポール・ラリュー　LARUE (Jean-Paul), 33歳。代訴人。パミエ生。

1309. ジョゼフ・ラリュー　LARUE (Joseph), 42歳。判事。パミエ生。

1310. ガブリエル・ゲラン・ルカ　LUCAS ( Gabriel- Guerin), 41歳。軍御用商。シャトールー生。

1311. ジャン・モンシルパン　MONSIRBENT (Jean), 41歳。フォワの書記官。パミエ生。

1312. ジャン・ピエール・モンシルパン　MONSIRBENT (Jean-Pierre), 38歳。薬剤師。パミエ生。

1313. ジャン・ピエール・パルマド・フラクジーヌ　PALMADE-FRAXINE (Jean-Pierre), 63歳。民
兵中尉。パミエ生。

1314. ピエール・ジャック・ペラン　PERRIN (Pierre- Jacques), 48歳。判事。エクスAix生。

1313. ジャン・ジョゼフ・リガル　RIGAL (Jean-Joseph), 36歳。パミエ生。

1316. ルイ・リガル・モワニエ　RIGAL-MOIGNIER (Louis), 33歳。農夫。パミエ生。

1317. ピエール・ロベール　ROBERT (Pierre), 37歳。サン・ジョルジュ生。

1318. サン・クレー・ルーイヨン　ROUILLON (Saint-Clair), 19歳。材木商。アランソン生。

1319. ジャンヌ・ダニエル・テイラ　TEYRAS (Jeanne-Daniel), シャピュ・デュボChaput-Dubostの
妻。52歳。キュセ生。

(1301の妻?)

1794年6月12日

1320. ブノワ・バルディ　BARDY (Benoist), 41歳。商人。ノルマティNormaty生。

1321. シャルル・バロン　BARON (Charles), 30歳。ブドウ栽培者。ダニュリDagnery生。

1322. ジャン・ピエール・ボードネ　BAUDONNET (Jean-Pierre), 28歳。司祭。ランス生。

1323. フランソワ・ドニ・ブイヤール　BOUILLARD (Francois-Denis), 57歳。書店。オルキニー
Orquigny生。

(ランス教区のエペルネEpernayで製本と書店を経営していた)

1324. ピエール・シャボー　CHABAULT (Pierre), 森番。ランブイエ生。

1325. エティエンヌ・イポリート・クーザン　COUSIN (Etienne-Hippolyte), 30歳。元暴君の近衛。
ボンヌヴァルBonneval生。

(憲兵。元国王の近衛。親衛騎兵ではなく、革命下の「憲兵」だろう)

1326. ジャン・パティスト・クルテル　CURTEL (Jean-Baptiste), 40歳。クレリーClery生。

1327. ジャン・パティスト・ジョフロワ　GEOFFROY (Jean-Baptiste), 29歳。農家。ルゼール
Lezaire生。

1328. ピエール・アレクサンドル・オーギュスタン・ユッソン　HUSSON (Pierre- Alexandre-
Augustin), 20歳。船乗り。アラス生。

1329. ジャック・イニャール　IGNARD (Jacques), 擲弾兵。ピエールフィットPierrefitte生。

1330. イルドベール・ラマール　LAMARRE (Hildebert), 34歳。狩猟監視人。シエーヌSienne生
(マンシュ県のシエーヌか、イタリアのシエナか?)

1331. マリー・ジャンヌ・ラングロワ　LANGLOIS (Marie-Jeanne), 22歳。奉公人。ファヴロール
Faverolles生。

1332. ジャン・パティスト・マリノ　MARINOT (Jean-Baptiste), 50歳。砲手。シャティヨン・シュル・
セーヌChatillon-sur-Seine生。

1333. アントワーヌ・モロー　MOREAU (Antoine), 63歳。兵士。リエージュ生。

1334. シャルル・ノエル　NOEL (Charles), 61歳。外科医。ロジュRoje生。

1333. ジュリアン・オノレ・リシャール　RICHARD (Jllien-Honore), 58歳。馬具師。パリ生。

1336. ルイ・テュルポーTURPAUX (Louis), 41歳。海軍行政官。ロシュフォール生。

1794年6月13日

1337. フランソワ・バンス　BANCE (Francois), 54歳。印刷屋。パリ生。

1338. ジャン・フィリップ・バンス　BANCE (Jean-Philippe), 54歳。印刷屋。パリ生。

1339. ピエール・ビゼ　BIZET (Pierre), 30歳。庭師。ドルーDreux生。

1340. ピエール・ジョゼフ・ボガール　BOGARE (Pierre-Joseph), 53歳。サール・リブル市長。サ
ール・リブルSarre-Libre生。

(かつてのロレーヌ地方ザール川右岸のザール・ルイ。革命政府によりサール・リブルに改名)

1341. ジャン・パティスト・ボル　BORES (Jean-Baptiste), 27歳。奉公人。リュックLuc生。

1342. モーリス・ボル　BORES (Maurice), 44歳。奉公人。リュック生。

1343. ジャン・フランソワ・ドロワネ　DROINET (Jean-Francois), 61歳。皮帯販売。レンヌ生。

1344. アドリアン・ルイ・デュカステリエ　DUCASTELLIER (Adrien-Louis), 49歳。司祭。リジュー
Lisieux生。

1345. ピエール・アントワーヌ・フレ　FERRET (Pierre-Antoine), 50歳。御者。パリ生。

1346. ルイ・フィリップ・ゴリー・デショー・デスクール　GORY-DECHAUX-DESCURES (Louis-
Philippe), 43歳。元貴族。ルーアン生。

(大尉とある。　CORRY-DE-CHAUX-D'ESCURとかGORRY des CHAUX d'ESCURとかある。原
文はG。)

1347. ジャン・パティスト・グニエ　GUESNIER (Jean-Baptiste), 31歳。仕立屋。テュユブTuyebut
生。

1348. ジュール・アルマッソン　HARMASSON (Jules), 24歳。ハンブルグ生。

1349. ジャン・パティスト・ロルセ　LORCET (Jean-Baptiste), 21歳。元聖職者でスネーズ
Senaize市長。ボーセーBausey生。

1350. ピエール・ルイ・マニャン　MAGNAN (Pierre-Louis), 44歳。憲兵。ロワシーRoissy生。

1351. アンドレ・フランソワ・マラン　MARIN (Andre-Francois), 63歳。教師。ピュイジウー
Puisieux生。

1352. ジョゼフ・モラール　MOLLARD (Joseph), 50歳。肉屋。サン・ランベールSaint-Rambert生。

1353. ジャン・モロー　MOREAU (Jean), 24歳。軍供給責任者 etapier。ディジョン生。

1354. ジョゼフ・レミー・リュイネ　RUINET (Joseph-Remy), 57歳。木材御用商人。スネーズ生。

1355. クロード・ソーヴァージュ　SAUVAGE (Claude), 33歳。治安判事事務所員。スネーズ生。

1356. ジャン・シビロ　SIBILOT (Jean), ベルヴィル(セーヌ)Belleville (Seine)市役所吏員。クレル
モン生。

1357. ニコラ・レオナール・トゥーアール　THOUARDS (Nicolas-Leonard), 41歳。画家。パリ生。

1358. ジャック・ルイ・トリュード　TRUDE (Jacques-Louis), 40歳。鏡工。パリ生。

1794年6月14日

1359. エリー・オーブロー　AUBREAU (Elie), 67歳。国家財産の管理官?receveur des
domaines nationaux。オルレアン生。

1360. フランソワ・バクロン　BAQUELON (Francois), 47歳。農家。ニエーヴル生。

1361. フランソワ・ボードヴァン　BAUDEVIN (Francois), 34歳。印刷屋。リュクサンブール生。

1362. クロード・アントワーヌ・ビリヨン　BILLIOND (Claude- Antoine), 76歳。教会参事会員。ロ
ワッサンLoissem生。

1363. クレルモン・マリー・ブラン　BLANC (Clement-Marie), 73歳。元トゥールーズ高等法院評
定官。トゥールーズ生。

(Clement-Marie BLAIN とも)

1364. ピエール・ジャン・パティスト・ボノ―ム・デュパン　BONHOMME-DUPIN (Pierre-Jean-
Baptiste), 57歳。元トゥールーズ高等法院評定官。トゥールーズ生。

(Pierre Jean Baptiste Anne "Dupin" BONHOMME 1736-1794　在職1767-90)

1365. アンリ・ブノワ・ブルノー・デリオ　BRUNEAU-DELIOT (Henry-Benoit), 35歳。元トゥールー
ズ高等法院評定官。トゥールーズ生。

(在職1782-90)

1366. サミュエル・ジャック・エティエンヌ・ルイ・ジャン・フランソワ・ビュイッソン(通称ドーソンヌ)
　BUISSON (Samuel-Jacques-Etienne-Louis-Jean-Francois), dit Daussonne, 30歳。元トゥー
ルーズ高等法院評定官。トゥールーズ生。

(Samuel de BUISSON d'AUSSONNE 父親はドーソンヌ侯爵ジャン・クロードMarquis d'
Aussonne, Jean Claude　1730-80。弟はビュイッソン・ドーソンヌ侯爵ガストン・エーメMarquis
de Buisson d'Aussonne, Gaston Aime 1770-1851。在職は1782-90。エティエンヌ⇒ユジェーヌ
とも)

1367. ジョゼフ・アンリ・カッセーニュ　CASSAIGNE (Joseph-Henry), 68歳。トゥールーズ高等法
院評定官。トゥールーズ生。

(カッセーニョー　Cassaigneau? ルイ・ド・カッセーニョー・ド・サン・フェリクス　Cassaigneau　de
Saint-Felix 在職1755-90ならば当日処刑された評定官がいる)

1368. ジャン・ポール・カーズ　CAZES (Jean-Paul), 42歳。元トゥールーズ高等法院評定官。ト
ゥールーズ生。

(在職1776-90)

1369. ジャン・ジョゼフ・ラザール・コンベット・コーモンCOMBETTE-CAUMONT (Jean-Joseph-
Lazare), 49歳。トゥールーズ高等法院評定官。トゥールーズ生。

(Jean Joseph Lazare DE COMBETTES DE CAUMONT 1745頃-94　在職1768-90　1770年マリ
ー・マドレーヌ・ド・セラーヌMarie Magdeleine DE SERANEと結婚し三子あり。)

1370. ジャン・ジョゼフ・ダガン　DAGUIN (Jean-Joseph), 63歳。トゥールーズ高等法院評定官。
トゥールーズ生。

(ローナック男爵　Baron de Launac,Jean Joseph DAGUIN 1731-94 在職?-1790 部長評定官。
1775年部長評定官の娘マリー・テレーズ・ロザリー・ブルーノ・ド・ルセギエMarie Therese
Rosalie Bruno DE RESSEGUIER 1750-1826と結婚。父はトゥールーズ高等法院部長評定官ロ
ーナック男爵ジャン・ピエールBaron de Launac, Jean Pierre DAGUIN。三子あり。詩才もあり、
有能な司法官だった。娘マルト・アンリエット　1782没は68年にアイルランド貴族の第14代
Trimlestown男爵Nicholas Barnewall　1726-1813と結婚している)

娘婿・Baron Trimlestown,Nicholas Barnewell　

1371. クロード・ドゥール　DHOURE (Claude), 30歳。係員。ニーム生。

1372. ベルナール・マルト・ドルテ　DORTET (Bernard-Marte), 45 ans, 元トゥールーズ高等法院
評定官。サン・シュルピス Saint-Sulpice生。

(ベルナール・マリー・ドルテ・ド・リボネ　Bernard-Marie Dorthet de Ribonnet 在職1769-90　
父はJean "Louis" Dortet de Ribonnet 1715頃生で母はMarie Francoise de Boutaud 1721生。

姉Jeanne Marie Michelle1761-1835は1785年Jean Joseph Hyacinthe de CARRIERE de
BRIMONT 1745-1802に嫁いでいる。妹Jeanne Francoise Petronilleがいるが生没年不詳)

1373. マティアス・マリー・アルマン・ピエール・デュブール　DUBOURG (Mathias-Marie- Armand
-Pierre), 49歳。元トゥールーズ高等法院評定官。トゥールーズ生。

(デュ・ブール・カヴェイニュ・ド・ロシュモンテー　Armand-Pierre-Mathias-Marie　Du Bourg-
Cavaignes de Rochemonteix　1746-94 在職1766-90。71年Jeanne Marie Jacquette d'
ARBOUSSIER 1752-1803 と結婚。一男あり)

1374. イニャース・ジョゼフ・フールメストロー　FOURMESTREAU (Ignace-Joseph), 52歳。元パ
リ高等法院評定官。リール生。

(ブリフーイユ領主　Ignace Joseph de Fourmestraux, seigneur de Briffeuille 1741-94 サン・ピ
エール・ド・リールSaint-Pierre de Lilleの教会参事会員。パンティエーヴル公の顧問。父親は
Louis de Fourmestraux, seigneur d'Haucardie 1694-1776、母親はMarie Virginie Poulle

d'Haugrenier 1700-79)

1375. エマニュエル・マリー・ミシェル・フィリップ・フレトー　FRETTEAU (Emmanuel-Marie-Michel
-Philippe), 49歳。議員。パリ生。

(フレトー・ド・サン・ジュスト　Emmanuel Marie Michel Philippe Freteau de Saint-Just 1745-94
生まれはVaux-le-Penilとある。75年Marie Josephe Perrine MOREAU de PLANCY 1756-1829
と結婚、一男三女あり。妹ジルベルト1793没は1760年Marquis de Grouchyに嫁いでいる。第二
身分議員で、立憲君主制を唱えて活動した貴族政治家。革命が過激化するにつれ疎外され、
92年には引退。引退したものの貴族身分ということで革命家から狙われて逮捕・処刑。2069は

妹Felicite FRETEAU de PENYでMarquis d'ARBOUVILLEに嫁いでいて夫共に処刑された)

Emmanuel Marie Michel Philippe Freteau de Saint-Just

1376. ジャン・ルイ・ルネ・ガイヤール　GAILLARD (Jean-Louis-Rene), 52歳。元トゥールーズ高
等法院評定官。トゥールーズ生。

(ガイヤール・ド・フルーザン　Jean Louis Rene de GAILLARD de FROUZINS 1741-94　在職
1764-90　76年Marie Gabrielle Justine de CAUMELS 1751-1831と結婚、三女あり。姪のクレ
ール・マリーの夫Joseph Dominique Marie de TREIL de SAINT-MARTIAL 1754-1792は貴族主
義者で8月10事件でテュイルリー宮の防衛に参加して戦死している)

1377. マドレーヌ・ゴードパン　GAUDEPIN (Madeleine), 36歳。果物商。パリ生。

1378. トーマ・ゲラン(通称ロリヤール) GUERIN (Thomas), dit Lorillard, 36歳。果物商。ラ・シャリ
テLa Charite生。

1379. ジョゼフ・ジェルマン・ポール・ラブロンヌ　LABRONNE (Joseph-Germain-Paul), 41歳。ト
ゥールーズ高等法院評定官。モワサックMoissac生。

(ド・ラブルー　Joseph-Germain de Labroue 1753-94　在職1775-90)

1380. ジャン・フランソワ・ラロッカン　LARROQUAN (Jean-Francois), 42歳。トゥールーズ高等
法院評定官。リール・アン・ジュールダンIsle-en-Jourdain生。

(ラ・トロンケット領主Jean-Francois de LARROQUAN, sieur de la Tronquette 在職1767-90　
比較的資産の少ない評定官だった)

1381. ジャン・パティスト・オーギュスト・ルルブール　LEREBOURS (Jean-Baptiste- Auguste),
47歳。パリ第三訴願審査部部長評定官。パリ生。

(Jean Baptiste Auguste Le Rebours 1746-94 ノルマンディー高等法院評定官からパリ高等法
院訴願審査部へ。78年モンゴメリー伯爵{と言っても法官貴族}の娘Marie Genevieve Clement
de Barville 1748-1816と結婚。三男三女あり)

1382. フランソワ・ジョゼフ・マルキエ(通称ファジャック)MARQUIER, dit Fajac (Francois-
Joseph), 50歳。トゥールーズ高等法院評定官。ラランジュLalanges生。

(Francois-Joseph de MARQUIER de Fajac 1744-94　在職1764-90　帯剣貴族の家系で
chateau de Fajacにて生まれる。後者・部長評定官デーグヴィーヴの妻の母親はMarie
Helene de MARQUIER de FAJACだが、同系だろうが関係は不明)

1383. ジャン・ジャック・マリー・ジョゼフ・マルタン・エーグヴィル　MARTIN-AIGUEVILLES (Jean
-Jacques-Marie-Joseph), 56歳。元トゥールーズ高等法院評定官。トゥールーズ生。

(ノガレ及びダングルヴァック男爵ジャン・ジャック・マリー・ジョゼフ・ド・マルタン・デーグヴィーヴ
Baron de Nogaret et d'Engrevaques,Jean-Jacques-Marie-Joseph de Martin d’Ayguesvives
1738-94　在職1760-90　部長評定官。7/14処刑ともあるが、この日が正しい。評定官の使用
人の平均は10名未満だが、この人は11名を使用していた。　ルイ15世に対して反旗を翻し、何
人かの司法官が追放されたりした予審部の部長だった。トゥールーズのフリーメイソン会員。
chateau d'Ayguesvivesを現在の建物にした。89年ラングドック地方の貴族議員。93年逮捕され
釈放されるが、翌月8月に亡命者の父として再逮捕された。1763年結婚した妻のマリー・エレー
ヌの母親はMarie Helene de MARQUIER de FAJACだが、前者との関係は不明。長男のフェリ
クス・アルフォンスは後にトゥールーズ裁判所の帝国検察官となりレジョン・ドヌール勲章。この
長男も恋人のカンポン法院長の娘ポーリーヌ共々収監されていたが、ポーリーヌの母親
Dorothee de RIQUET　2608が処刑時に、無事に牢から出たら二人は結婚するようにと約束さ
せられていた。翌日がテルミドールという日だった。二人は約束通り95年結婚し二子をもうけ、
孫たちは20世紀に至る)

　..................................................

Baron de Nogaret et d'Engrevaques,Jean-Jacques-Marie-Joseph de Martin d’Ayguesvives

........................................................................................妻・Marie Helene Louise de POLASTRE　生没年不詳

長男・Felix Alphonse MARTIN d'AYGUESVIVES　1769-1826

1384. アントワーヌ・ミエジュヴィル　MIEGEVILLE (Antoine), 57歳。元トゥールーズ高等法院評
定官。トゥールーズ生。

(Antoine de Miegeville 在職1761-90 　61年法官帽部長。)

1385. フランソワ・モリネリー・ムロール　MOLINERY-MUROLES (Francois), 46歳。元トゥールー
ズ高等法院評定官。ムル・ド・バシーMur-de-Basie生。

(ムロール男爵フラソワ・テオドース・ド・モリネリ　Baron de Murols,Francois-Theodose de
Molineri 在職1769-88、88年に辞職している)

1386. レイモン・アンドレ・フィリベール・モンテーギュ　MONTAIGUT (Raymond-Andre-
Philibert), 26歳。元トゥールーズ高等法院評定官。トゥールーズ生。

(Raymond-Andre-Philibert　de Montegut 1768-94 在職1788-90　同年4月に処刑されたトゥー
ルーズ高等法院大審部評定官ジャン・フランソワ669の息子。1789年4月にJeanne Baptistine
Gabrielle de Limairac　1765-1842と結婚。一子Bernard Charles Marie Joseph de Montegut
1792-1857あり)

1387. レイモン・ノナ・ラカーズ　NONNAT-LACASE (Raymond), 48歳。元トゥールーズ高等法院
評定官。トゥールーズ生。

(Raymond NONNAT de LA CASE 在職1771-90)

1388. イシドール・プーラリエ POULHARIEZ (Isidore), 60歳。元トゥールーズ高等法院。トゥール
ーズ生。

(サブーリエ男爵イシドール・ド・プーラリエ・ド・ラ・レオル　Baron de Saboulies, Isidore de
POULHARIEZ de la REOLE 1734-94 在職1761-90　1761年Marie Therese Guillemine de
DABENT 1743-1826と結婚し、後者ら一男二女の他、性別不明一子をもうける。父Jacques
Louisはトゥールーズ財務局の出納長)

1389. ルイ・イシドール・プーラリエ　POULHARIEZ (Louis-Isidore), 31歳。元トゥールーズ高等
法院評定官。トゥールーズ生。

(ルイ・イシドール・ド・プーラリエ・ド・ラ・レオル　Louis Isidore de POULHARIEZ de la REOLE
1762-94 在職1782-90　前者の息子)

1390. ピエール・マリー・エマニュエル・ルヴェルサック・セレスト　REVERSAC-CELESTE
(Pierre-Marie-Emmanuel), 51歳。元トゥールーズ高等法院評定官。トゥールーズ生。

(マルサック伯爵・ロックフォール男爵ピエール・マリー・エマニュエル・ド・ルヴェルサック・ド・セ
レス・ド・マルサック　Comte de Marsac,Baron de Roquefort,Pierre-Marie-Emmanuel de
REVERSAC{Reversatとも} de CELES　1743-1794　在職1763-90{87とも}　1781年2月26日付
契約でに所有していたChateau de Reynerieを売却した相手はあのデュ・バリー伯夫人の名目
上の夫であるギョーム・デュ・バリーである)

1391. フランソワ・ロシュフォール　ROCHEFORT (Francois), 47歳。元トゥールーズ高等法院評
定官。トゥールーズ生。

(ジャン・フランソワ・ド・ロシュフォール　Jean-Francois de Rochefort 在職1770-90)

1392. アンリ・ベルナール・カトリーヌ・サジョ　SAJOT (Henry-Bernard-Catherine), 50歳。元ト
ゥールーズ高等法院評定官。トゥールーズ生。トゥールーズ高等法院評定官。トゥールーズ生。

(サット侯爵・プジェ領主アンリ・ベルナール・カトリーヌ・ド・サットHenry-Bernard-Catherine de
Sapte,Marquis de Sapte,Seigneur de Puget　1744-94　在職1769-90のことであろう。この人は
処刑者リストにはないが処刑されている、と「フランスの法服貴族」にあるが、誤記が原因だろ
う。大審部部長評定官。サット家は17世紀後半から革命までに大審部部長評定官2人、評定
官3人を輩出している法官名家。15人の使用人がいたが、法官平均よりも多い。83年以前に
Claire Francoise de SENAUX {1756生。1394の姉}と結婚、次いで83年Catherine Marguerite
BOURREE de CORBERON{1760頃生とも58年頃生ともあり}と再婚。この再婚者の父は94年4
月20日に処刑されたパリ高等法院評定官コルブロン651。また1003コルブロン侯は兄。この人
は「花の競技アカデミー」Academie des Jeux Floraux{14世紀にトゥールーズのトルバドゥール
たちにより結成され、ルイ14世によりアカデミー認可されたオック語で神や花の精を讃える詩
歌を競う団体}の会員)

1393. ジャン・フランソワ・マドレーヌ・サヴィ　SAVY (Jean-Francois-Madeleine), 34歳。元トゥー
ルーズ高等法院評定官。トゥールーズ生。

(ド・サヴィ・ド・ガルデイユ　Jean-Francois-Madeleine　de Savy de Gardeil 在職1784-90)

1394. ピエール・マドレーヌ・スノー　SENAUX (Pierre-Madeleine), 34歳。トゥールーズ訴願審査
部評定官。トゥールーズ生。

(スノー侯爵ピエール・マドレーヌ・ジョゼフ・レイモン・ド・スノー　Marquis de Senaux,Pierre-
Madeleine-Joseph-Raymond de Senaux 1759-94 在職1784-90 スノー家は17世紀前半から革
命までに大審部部長評定官1人、評定官5人を輩出している法官名家。1392の最初の妻クレー
ル・フランソワーズは姉。1770年認可でスノー家はモンブラン・ローラゲの男爵領を購入する。
これは360リーヴルの収益しか生まない不動産だが、男爵の称号と名誉上の諸特権が目的だ
った。12人の使用人がいたが、これは平均を上回っている。)

1395. ジャン・パティスト・マキシミリアン・ピエール・ティトン　TITON (Jean-Baptiste-Maximilien-
Pierre), 59歳。パリ高等法院評定官。パリ生。

(ジャン・パティスト・マキシミリアン・ピエール・ティトン・ド・ヴィロトラン　Jean-Baptiste
Maximilien Pierre Titon de Villotran 1725-94 父親 Jean-Baptiste Maximilien1696-1768もパリ
高等法院評定官。死亡時69歳。1765年 Marie-Anne BENSEROTと結婚。二男二女を残す。王
妃の首飾り事件の際のマリー・アントワネットの弁護士。ダヴィドに学びダントン等の肖像画を
描いている肖像画家Jean-Louis Laneuville　1756-1826はこの人の婚外の子供。165㎝の身長
と栗色の髪と瞳、そしてエネルギッシュで知的な人物と表現されている)

父・Jean-Baptiste Maximilien Titon　

1794年6月15日

1396. ピエール・ルイ・ベルトラン　BERTRAND (Pierre-Louis), 45歳。(41歳とも)。元暴君のワイ
ン給仕係侍従官。パリ生。

1397. ジベール・ブールドー　BOURDEAUX (Gilbert), 52歳。ブーサックBoussac生。

1398. ジャン・クレール・ブルルー　BRELLOU (Jean-Claire), 64歳。年金受給者。パリ生。

1399. アンリ・コンスタン　CONSTANT (Henry), 34歳。猟師。パリ生。

1400. ピエール・ドグラーヌ(通称ラフルール)　DEGLANE (Pierre), ditLafleur, 36歳。サン・スー
ヴァンSaint-Souvent生。

1401. クロード・アンリ・ガマーシュ　GAMACHE (Claude-Henry), 50歳。農業。クレールボワ
Clairbois生。⇒アンドル県のクレール・デ・ボワClair des Boisとも。Clere-du-Boisとも。

(Claude-Henri de Gamaches 1745-94　歩兵連隊将校。1780年頃退役。1778年Marie-
Catherine Roudic de Meslon　1829没　と結婚。娘Henriette-Marie Genevieve　1780-1851あ
り。後者は従兄{父親が双子}。この家はガマーシュ家としては支流)

1402. ドニ・エレオノール・ミシェル・ガマーシュ　GAMAGHE (Denis-Eleonor-Michel), 52歳。元
貴族で親衛騎兵旗手。パリ生。

(ガマーシュ伯爵・ルモン子爵・デクイ男爵ドニ・ミシェル・エレオノール・ド・ガマーシュ　Comte
de Gamaches, Vicomte de Remond,Baron d'Ecouis,Denis-Michel Eleonor de Gamaches 1740-
94　死亡時54歳? 1773年Helene-Elisabeth Jouin (ou Sorin)と結婚。 1715-90に942家族が認
可された宮廷の特権のひとつの「国王の馬車乗車」の名誉を受けている。1400年以前に系図
が遡れる貴族が条件だが、ガマーシュ家はカロリング朝の伯爵まで遡れる名家。前者は従弟
{父親が双子}。この家はガマーシュ家としては支流)

1403. マドレーヌ・クラロワ　LACROIX (Madeleine), 22歳。洗濯屋。アヴィAvis生。⇒Vese-sur-
Marne生、Vaires生とも。

(この国には国王が必要だとの発言があり、逮捕された)

1404. マリー・ジャンヌ・シャルロット・ラングル　LANGLES (Marie-Jeanne-Charlotte) マンティ
エンヌMentienneの妻。37歳。パリ生。

(1412がミシェル・クロード・マンティエンヌ)

1405. ピエール・ジョゼフ・ラ・プランシュ　LA PLANCHE (Pierre-Joseph), 46歳。旅商人。レー
Rez生。

1406. ジャン・エティエンヌ・ラポルト・ディブ―　LAPORTE D'HIBOUST (Jean-Etienne), 29歳。
公証人書記。パリ生。

1407. シャルル・オーギュスト・ゴドフロワ・ラトレモイユ　LATREMOUILLE (Charles-Auguste-
Godefroy), 29歳。元大公。パリ生。

(シャルル・ゴドフロワ・オーギュスト・ド・ラ・トレモイユ　Charles Godefroi Auguste de La
Tremoille 1765-1794　名門ラ・トレモイユ家本家タラント及びタルモン大公の四男中の三男とし
て生まれる。ヴァンデ軍の英雄タルモン大公アントワーヌ・フィリップPrince de Talmont,Antoine
-Philippeは双子の兄で、この年の1月29日にラヴァルにて捕らわれ銃殺されている。この人は
大修道院長として僧籍にあったが共謀罪で逮捕。裁判でパリを離れた時の行先を問われ、関
係者の身を案じて答えを拒否した。そして処刑)

父ジャン・ブルターニュと母マリー・マキシミリアーヌと四人の子供。この内の二人が双子のシャルルとアントワーヌ。

双子の兄アントワーヌ・フィリップ(身長181㎝の美男とある)

1408. ジョゼフ・アレクサンドル・ルブラスール　LEBRASSEUR (Joseph-Alexandre), 52歳。元海
軍監察官。ランブーイエ生。

(ジョゼフ・アレクサンドル・ル・ブラスールJoseph Alexandre Le Brasseur 1741頃-1794　父ピエ
ールはパンティエーヴル公の不動産管理官。この人はインド植民地の放棄を正当化しようとし
て非難されていた)

1409. ルイ・ギョーム・ルヴェイヤール　LEVEILLARD (Louis-Guillaume), 61歳。元カペに仕えた
貴族。ドルー生。

(ルイ・ギョーム・ル・ヴェイヤール　Louis-Guillaume Le Veillard 1734-94　化学者、医師、地主
にしてパッシーPassyの最初の市長。ベンジャミン・フランクリンの大変に親しい友人。フランク
リンの失われた原稿の一部がこの人の家族に保管され1867年に発見された。コンデ大公のア
ンギャン・レ・バンEnghien-les-Bainsの温泉地の整備や新しい乗合馬車の運行など様々な業
績を成している)

1410. フランソワ・ローム　LHOMME (Francois), 27歳。サン・トーバンSaint-Aubin生。

1411. ニコラ・マイユー　MAYEUX (Nicolas-Vincent), 40歳。金物商人。パリ生。

1412. ミシェル・クロード・マンティエンヌ　MENTIENNE (Michel-Claude), 41歳。バリ生。

(1404のマリー・ジャンヌ・シャルロット・ラングルはマンティエンヌの妻とある)

1413. アンリ・セネシャル　SENECHAL (Henry), 40歳。鏡師。ロンマレーLongmarais生。

1794年6月16日

1414. ジャン・ガブリエル・アルディヨ　ARDILLOT (Jean-Gabriel), 41歳。絹糸工員。パリ生。

1415. ピエール・パラン　BALIN (Pierre). 18歳。racheveur de boucles(?) パリ生。

1416. ニコラ・ベルグーイユ　BELLEGEUILLE (Nicolas), 19歳。公文書配達夫。アミアン生。

1417. アレクサンドル・ベルナール　BERNARD (Alexandre), 30歳。大理石彫刻家。モー生。

1418. ピエール・ベルソン(通称サン・スーシー)　BERSON (Pierre), dit Sans-Soucy, 40歳。兵
士。ヴァンヌ生。

1419. エドム・ベルトン　BERTON (Edme), 40歳。ワイン商。トゥアール生。

1420. ピエール・ルイ・ボンヌ　BONNE (Pierre-Louis), 27歳。大工。シャルトル生。

1421. クロード・ブールキアン　BOURQUIEN (Claude), 32歳。元聖職者。ラ・マンシュ内の生。

1422. エティエンヌ・ブリディエ　BRIDIER (Etienne), 38歳。ラヴァル・モンモランシ―伯爵の従
者。ブールジュ生。

1423. ジャン・パティスト・ビュシエール　BUSSIERE (Jean-Baptiste), 18歳。書記官筆生。プレ
ーBellay生。

1424. ミシェル・シャトリエ　CHATELIER (Michel), 26歳。仕立屋。サント・アンヌ・ドビュエSainte-
Anne-Debue生。

1425. ピエール・シュヴァリエ　CHEVALLIER (Pierre), 53歳。馬商人。ラ・モンターニュ・デュ・ボ
ナールLa Montagne-du-Bon Air生。

1426. ジョゼフ・イポリート・クルトン　CURTON (Joseph-Hippolyte), 18歳。代官・伯爵の奉公
人。パリ生。

1427. フランソワ・グザヴィエ・ドラトル　DELATRE (Francois-Xavier), 32歳。靴屋。ダンヴィル
Dainville生。

1428. ジャン・デルヴォー　DELVEAUX (Jean), 19歳。古物商。パリ生。

1429. ピエール・デュモン　DUMONT (Pierre), 24歳。パン屋。パリ生。

1430. フランソワ・デュポン　DUPONT (Francois), 33歳。旅商人。ヴェルヌイユ生。

1431. シモン・フィロー　FILOUX (Simon), 46歳。司祭。マニャックMagnac生。

1432. ジョゼフ・ピエール・グラン　GRAND (Joseph-Pierre), 25歳。燃料屋gazier。アヴィニョン
生。

1433. ミシェル・グイヤール　GUYARD (Michel), 25歳。パリ生。

1434. ルイ・シャルル・エリオン　HERION (Louis-Charles), 34歳。カルヴィCalvy生。

1435. ニコラ・ジャニオ　JANNIOT (Nicolas), 25歳。鋳造業。マリスクールMorisecourt生。

1436. ジャック・ラドリー　LADRY (Jacques), 24歳。家具職人。ペレPere生。

1437. ルイ・ラフォルジュ　LAFORGE (Louis), 22歳。ボタン商。リール生。

1438. ジャン・ラマルシュ　LAMARCHE (Jean), 28歳。庭師。オルメッソン生。

1439. ルイ・ル・グラン　LE GRAND (Louis), 22歳。従業員。パリ生。

1440. ジャン・ルロワ(通称サン・ジェーヌ)　LEROY (Jean), dit Sans-Gene, 26歳。立食屋。オー
クセールAuxerre生。

1441. フランソワ・ニコラ・ルカ　LUCAS (Francois-Nicolas), 26歳。鍵屋。ラ・フェルテ・スー・ジュ
ーアールLa Ferte-sous-Jouarre生。

1442. ピエール・ジョゼフ・マッス(通称ブラン・ダムール)　MASSE (Pierre-Joseph), dit Brin d'
Amour, 26歳。料理人。パリ生。

1443. バルテレミー・ルイ・モークレール　MAUCLERC (Barthelemy-Louis), 21歳。書店。トロワ
Troyes生。

1444. エリザベト・ミネ　MINET (Elizareth), 46歳。お針子。ラグランヴィルLagrandville生。

1445. ジェラール・オフロワ　OFFROY (Gerard), 29歳。廃兵院書記官。モーリヤック生。

1446. フランソワ・ポーレ　PAULET (Francois), 22歳。旅商人。シャテルロー生。

1447. ニコラ・ポワリエ　POIRRIER (Nicolas), 39歳。靴屋。アヴァロンAvallon生。

1448. エティエンヌ・プレヴォ　PREVOST (Etienne), 23歳。兵士。シャンブリーChambly生。

1449. シャルル・キトレ　QUITRE (Charles), 30歳。室内装飾業。ポン・オードメールPont-
Audemer生。

1450. ルイ・リシェ　RICHET (Louis-Claude), 27歳。印刷屋。パリ生。

1451. アンジュ・サレー　SALER (Ange), 22歳。ヴァイオリン弦製造。ナポリ生。

1452. レオナール・テシエ　TEISSIER (Leonard), 26歳。馬商人。カンピアCampia生。

1453. ジェラール・トールニエ　TOURNIER (Gerard), 30歳。古物商。サント・クレマンスSainte-
Clemence生。

1454. ジョゼフ・ヴァランタン　VALENTIN (Joseph), 25歳。水運搬人。サン・フールSaint-Flour生。

1794年6月17日

1455. アンリ・アドミラル　ADMIRAL (Henry), 50歳。奉公人。アンスロAnselot生。

(アンリ・アドミラ　Henri Admirat 1744-94。財務総監ベルタン及びその姉妹のベル・イール夫人
の召使をしていた。1463　Marie-Suzanne de Lamartiniereの恋人。同じ建物に住んでいたコロ
ー・デルボワ議員の暗殺を企てる。公安委員会の深夜の会議からの帰りのコロー・デルボワ
議員を待ち伏せして、至近距離から2丁の銃で2発発砲したが、共に不発。剣で身を護った議
員と国民衛兵に捕えられて、2分のみの裁判で死刑宣告された)

　アドミラによるコロー・デルボワ暗殺未遂(1794.5.22～23)

1456. フィリップ・シャルル・エリゼ・ボーサンクール　BAUSSANCOURT (Philippe-Charles-
Elysee),27歳。騎銃兵少尉。ヴィトリー・ル・フランソワVitry-le-Francois生。

1457. ジャン・ルイ・ビトレ・ティッソ　BIRET-TISSOT (Jean-Louis), 35歳。グランメゾン妻la
femme Grandmaisonの奉公人。パリ生。

1458. マリー・ニコル・ブーシャール　BOUCHARD (Marie-Nicolle), 18歳。尼?fille パリ生。

(別資料には「お針子」とあり、1477女優のグランメゾン付の仕事をしていて、この女優が反革
命陰謀に関わったということで連座されて処刑となったとある。ドゥコー「フランス女性の歴史」3
のP201)

1459. アントワーヌ・ブーイユ　BOUILLE (Antoine), 37歳。衛生士官。ムーラン生。

1460. ガブリエル・ジャン・パティスト・ブリエル　BRIEL (Gabriel-Jean-Baptiste), 56歳。元聖職
者。ムーティエMoutiers生。

1461. ジョゼフ・アンリ・ブルランデュー　BURLANDEUX (Joseph-Henri), 39歳。元警邏士官。ソ
ーリエSaulier生。

1462. フランソワ・カルディナル　CARDINAL (Francois), 40歳。宿主。ビュシエールBussiere
生。 (教師ともある)

1463. マリー・スザンヌ・シュヴァリエ　CHEVALIER (Marie-Suzanne), ラマルティニエール
Lamartiniereの別れた妻。 34歳。サン・ソーヴールSaint-Sauveur生。

( Marie-Suzanne Chevalier 1754-94 {死亡時39歳}　父親ジル・シモンは校長。タバコ公社従業
員で将校のEtienne Salvador du Plessis de La Martiniere 1809没　と1782年結婚。シュヴァリ
エ姓で1男3女あり。1455のアドミラの愛人。掲載の図版で燭台を手にしている女性がこの人だ
と推定される)

1464. ルイ・コント　COMTE (Louis), 41歳。商人。ヴァレンヌ生。

1465. バルテレミー・コンスタン　CONSTANT (Barthelemy), 42歳。憲兵。グラッスGrasse生。

1466. ジョゼフ・ヴィクトル・コルテー　CORTEY (Joseph- Victor), 37歳。食料品店。サン・フォリ
アンSaintphorien生。

1467. フランソワ・ダンジェ　DANGERS (Francois), 47歳。警察行政官。シュゼーChessey生。

1468. ジャンヌ・フランソワーズ・ルイーズ・ドミエ・サント・アマラント　DEMIER SAINTE-
AMARANTE (Jeanne-Francoise-Louise), 42歳。サント生。

( Jeanne Louise Francoise Desmier d’Archiac de Saint-Simon　1751-94　サン・シモン侯爵エ
ティエンヌ・ルイ・デズミエ・ダルシアック　Marquis de Saint-Simon.Etienne-Louis Desmier d'
Archiac　1709-1798の娘。1771年徴税請負人Francois Louis Barthelemy Davasse de Saint-
Amarand　1743-89と結婚。死別後はコンティ大公の保護を受けていた。後サント・ドミンゴの商
人2622のJean Louis Marie Joseph Aucane 1748-94　と再婚。息子1505、サルティーヌ総監
の息子と結婚した娘1506、その夫1509共々サン・ジュストに告発されて逮捕・処刑。夫のオー
カーヌはフーキエ・タンヴィルの保護もありしばらく生き延びたが、ロベスピエールらの前日に処
刑。オーカーヌの奨めでパレ・ロワイヤルの50番目のアーケードにあったので「50」という名の
ギャンブルホールを運営して、パレ・ロワイヤルで評判になって、王党派も集まってはいたが、
国家警察の保護もあった。つまり「元貴族」も革命家も集う社交の場だった。92年の8月10日事
件以来は反革命の資金活動が密かに行われ、革命が急進化する中で段々と非難が集中。再
婚の夫オーカーヌと子供らとSucy-en-Brieで逮捕・処刑に。後者は愛人で、娘1506は後者の
娘とも言われている)

　M. et Mme de Saint-Amarand

Jeanne Louis Davasse de Saint-Amarand dite Sainte-Amaranthe

(Jeanne Louise Francoise Desmier d'Archiac de Saint-Simon)

1469. シャルル・アマン・オーギュスタン・ドフォン　DEFONT (Charles-Amand- Augustin), 49歳。
元貴族。パリ生。

(ポン子爵・クレルモン伯爵・モー子爵・クリオン及びテュラン侯爵シャルル・アルマン・オーギュ
スト・ド・ポン　Vicomte de Pons, Comte de Clermont, Vicomte de Meaux, Marquis de Clion et
de Thullin,Charles Armand Augustin de PONS 1744-94　上記の愛人でその娘1506はこの人
の子だとも言われている。1788年野戦総監。1766年 Pulcherie Eleonore Tranquille de
LANNIONと結婚し、王太子らの博育官で有名なトゥールゼル夫人の息子と結婚してMarquise
de Tourzel になるオーギュスティーヌ始め2女1男あり)

Vicomtesse de Pons,Pulcherie Eleonore de Lannion　

1470. ジャン・フランソワ・デエイ　DESHAYES (Jean-Francois), 68歳。監視委員会委員。エル
スランジュHerserange生。

(妻はブーシュリー・サン・トノレ通り在住で1815年没のマドレーヌ・ニコル・スコラティック・ルー
ゼMadeleine-Nicole-Scholastique Rouzeか?)

1471. ジャン・ルイ・ミシェル・ドヴォー　DEVAUX (Jean-Louis-Michel), 29歳。従業員。ドゥーラ
ンDoulem生。

1472. シャルル・フランソワ・ルネ・デュアルダ・ドートヴィル　DUHARDAZ-DAUTEVILLE

(Charles-Francois-Rene) , 23歳。元貴族。マン生。

(Charles-Francois-Rene du Hardaz d'Hauteville.1777-94 父親はフランス衛兵隊大尉ドートヴ
ィル男爵シャルル・デュ・アルダ　Baron d'Hauteville,Charles du HARDAZ　母親はレスピナス王
室擲弾兵連隊大尉の娘ジャンヌ・フランソワーズ・デカテーJeanne Francoise d'Ecatey。
Chateau de Hauteville-en-Charchigneの所有一族。国王小姓。1792年 Louis Jean jossert de
Saint-Laurentとアムステルダムに亡命。後、パレ・ロワイヤルで従兄弟の sieur d'Ecateyと

d'Aureville の陰謀に加わり、93年8月逮捕)

1473. ニコラ・ジョゼフ・エグレー　EGREE (Nicolas- Joseph), 40歳。ビール醸造人。キュトー
Cuteau生。

1474. ニコラ・アンドレ・マリー・フロワデュール　FROIDURE (Nicolas-Andre-Marie), 29歳。元警
察行政官。トゥール生。

1475. ジャン・クリストフ・フスティエ　FUSTIER (Jean-Christophe), 27歳。石工。クレリClery生。

1476. ロベール・アントワーヌ・ジロー　GIRAUD (Robert-Antoine), 57歳。医師。キュセー
Cussey生。

1477. マリー・グランメゾン　GRANDMAISON (Marie), 元ピュレBuret。 27歳。イタリア座女優。

(マリー・マドレーヌ・ビュレット　Marie-Madeleine Burette 1761-94。コメディ・イタリエンヌの女
優。母親死後、恐らくはその愛人だったBabin de Grandmaisonの養子となる。妹と弟も共に。
姉妹は美声でコメディ・イタリエンヌに入る。弟ルイ・フランソワ1759-1814は弁護士になり、86
年ボーヴェの郵政監督官。革命中はエタンプで同職に就いた。妹マリー・カトリーヌ1765頃-
1817は成功していくが、彼女はキャリアを諦め、まず 82年頃ドーニ男爵Baron d'Augny{あの
Baron d'Ognyである}、ついで86年頃から革命中にかけてバッツ男爵と関係して行く。メナール
通りのマダム・スザンヌ・グリオワのオテル2階に居を定める。そして男爵の陰謀に巻き込まれ
てしまうのである。尚、1458マリー・ニコル・ブーシャールはこの女優付のお針子で、連座を疑
われ処刑されてしまった)

Marie Madeleine Burette

1478. エティエンヌ・ジャルダン　JARDIN (Etienne), 48歳。暴君の元猟犬係。ヴェルサイユ生。

1479. テオドール・ジョージュ　JAUGE (Theodore), 47歳。銀行家。ボルドー生。

(Jean-Laurent-Theodore JAUGE 1747-94 父親Simon JAUGE 1708-82は国王評定員で王室
公証人にして代訴人。1781年、Jeanne-Marguerite COTTIN 1764-1840と結婚し、3男1女をも
うける。1777年ボルドーのフリーメーソンのロッジの代理人となる。父は船主でもあった。78年
以降、銀行業を始めた。89年9月1日、ラ・ファイエットの副官として少将の軍位でパリ国民衛兵
隊を指揮する。92年パリからルーアンに移り、食糧補給で町に貢献する。にも拘わらず、逮捕
され、赤シャツ陰謀への加担としてバッツ男爵の共謀容疑で処刑。義弟{妻の弟}のJean Paul
Marie COTTINは銀行家仲間だったが、逮捕を恐れて自殺してしまったが、その妻 Marie
Sophie1770-1807は女流作家として名高い)

　Laurent-Theodore JAUGE　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　父・Simon JAUGE　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長男・Theodore JAUGE　1783-1864

1480. ルイ・カラデック　KARADEC (Louis), 45歳。取引所員。リジューLisieux生。

(ルイ・フランソワ・カラデック・ド・ケルーリー Louis Francois Caradec de Kerloury　1749-94

6月21日生まれなので44歳。

父親はSainte-Anne d'Aurayの医学博士でKerloury領主Francois Caradec, sieur de Kerloury

1709生。母親はMarie Marguerite Fouque 1711生。

Marie-Angelique Legrand 1769生と結婚。子の記録はない。フォーブール・タンプル通りに

喜劇女優Marie Angelique Legrand{別資料には愛人の喜劇女優Louise Legrandとあるが、誤記

であれば正妻となる}と住んでいた。パレ・ロワイヤルのギャンブルの「銀行」役でもあり、

部屋は豪華に飾られていた。またノルマンディーのシュアンの会計係であるJean-Baptiste

Boureau de Placenneが造ったLivarotの偽アッシニャ紙幣工場に、2772～2775の人々や妻{愛

人?}共々関係している。告発されて逮捕。妻{愛人?}は94年8月25日釈放されている)

1481. フランソワ・ラフォッス　LAFOSSE (Francois), 44歳。パリ警察監察長官。ヴェルサイユ生。

1482. ジョゼフ・ギョーム・レクイエ　LESCUYER (Joseph-Guillaume), 46歳。音楽家。アンティブ
Antibes生。

(Loseph Guillaume l'Escuyer 1751-94 サン・ジョルジュ士爵が指揮していたモンテッソン侯夫人
の楽団の第一ヴァイオリンだった。オペラ座の検査官で合唱団員。後にオルレアン家の楽長と
なっている。 1774年に Jean-Baptiste Marchandと結婚したMarie Louise Victoireという妹がい
た。Filles-Dieu大隊の下士官だったが、国王の護衛に際して ≪Vive le roi!≫ を叫び、92年6月
非難されている)

1483. ピエール・ロワリエ　LOILLIER (Pierre), 36歳。宿屋経営。ティエディThiedy生。

1484. アブラアム・ロリエール　LOLIERE (Abraham), 57歳。司祭。ボーヴィルBeauville生。

1485. ジャン・パティスト・マリノ　MARINO (Jean-Baptiste), 37歳。磁器絵師。ソー生。

(Jean-Baptiste Marino 1767-94　処刑時27歳である。ユー伯の食用野菜園の庭師の息子。10
年間パレ・ロワイヤルのギャラリーで磁器に絵を描いて販売していた。革命クラブの弁士とな
る。パリ・コミューンの委員になり、警察の管理官として監獄の管理と公衆道徳の監視を担当。
かなりの利得を得ていた。カーネーション事件やアドミラのコロー・デルボワ暗殺未遂の共犯と
して逮捕され、処刑)

1486. テオドール・マルサン　MARSAN (Theodore), 27歳。トゥールーズ生。

1487. アンリ・メニル・シモン　MENIL SIMON (Henry), 53歳。騎兵大尉。ビュレーBuley生。

1488. ジャン・パティスト・ミショニ―　MICHONIS (Jean-Baptiste), 59歳。警察行政官。パリ生。

(Jean-Baptiste Michonis 1735-94 元はレモネード製造販売業。革命後はパリ・コミューンの
委員となり、監獄管理官・警察行政官となる。カーネーション事件、バッツ男爵の陰謀等の王
妃救出の作戦に積極的に加担して逮捕。詳しくは「マリー・アントワネット救出大作戦」参照)

　Jean-Baptiste Michonis

1489. シャルル・モレル　MOREL (Charles), 25歳。ブール・ブランBourg-Blanc生。

1490. フランソワ・オーギュスタン・オザンヌ　OZANNE (Francois-Augustin), 40歳。元パリの吏
員。パリ生。

1491. クロード・パンダヴォワーヌ　PAINDAVOINE (Claude), 53歳。門衛。レピヌL'Epine生。

1492. アンヌ・マドレーヌ・リュシール・パルマンティエ　PARMENTIER (Anne-Madeleine-Lucile),
ルモワーヌ・プレシーLemoine-Precyの妻。52歳。クレルモン生。

1493. フランソワ・ポーミエ　PAUMIER (Francois), 39歳。材木商。オーネーAunay生。

1494. ジャン・パティスト・ポルトブーフ　PORTEBOEUF (Jean-Baptiste), 43歳。トワールThoire生。

1495. ルイ・ポティエ・ド・リール　POTTIER de LILLE (Louis), 44歳。革命委員会委員。リール生。

1496. ピエール・ピュイフ　PUIFFE (Pierre), 42歳。公証人。サント・マリーSainte-Marie生。

1497. アントワーヌ・ルノー　RENAULT (Antoine), 62歳。製糸業。パリ生。

(Antoine RENAULT 1732-1794　1499の父。娘のロベスピエール暗殺未遂事件で1500の妹・後
者の息子共々逮捕・処刑)

1498. アントワーヌ・ジャック・ルノー　RENAULT (Antoine- Jacques), 31歳。文具商。パリ生。

(Antoine Jacques RENAULT 1763-1794　1499の兄。妹のロベスピエール暗殺未遂事件で前
者の父・1500の叔母共々逮捕・処刑)

1499. エドメ・セシル・ルノー　RENAULT (Edmee-Cecile), 20歳。パリ生。

(セシル・エメ・ルノー　Cecile-Aimee Renault 1774-1794　1497の娘。ロベスピエール宅に面会
に赴き、留守だと言われると「公僕は全ての人に対処する義務があるはず」と抗議。居合わせ
た市民によって反革命派と目されて連行。所持品からナイフが見つかり、尚且つ、近くの店に
衣類の入った荷が預けられており、審問では監獄に入るための準備だと答えた。同日に1455
のコロー・デルボワ議員に対する暗殺未遂事件もあり、当局はこれらの事件は大規模な暗殺
計画で組織的な事件と扱った。ただ、ロベスピエールらと敵対していた保安委員会が赤シャツ
を着せてこの日の処刑者らをギロチンに送ったのは、国王の暗殺者と同じ習慣を踏襲すること
で、国民にロベスピエールらを第二の暴君同等に思わせる痛烈な皮肉だった。54名の犠牲者
は互いに面識すらなく、組織的な犯罪計画ではなかったが、これら一連の事件は「混成事件」
{アマルガム}と呼ばれ、一連の外国勢の陰謀事件とされた。この女性の目撃証言は、清楚な
着こなしだが少し正気を逸した目つきだったという。父1497・兄1498・叔母1500も処刑された)

　Cecile-Aimee Renault

1500. エドメ・ジャンヌ・ルノー　RENAULT (Edmee-Jeanne), 60歳。元修道女。パリ生。

(Edmee Jeanne RENAULT 1734-1794　前者の叔母。前者のロベスピエール暗殺未遂事件で
兄1497・甥1498共々逮捕・処刑)

1501. ジャン・ゲテノック・ロアン・ロシュフォール　ROHAN-ROCHEFORT(Jean-Guethenoc),24
歳。元貴族。パリ生。

(ロアン・ロシュフォール大公、ストラスブール伯爵ルイ・カミーユ・ジュール・ゲテノック・ド・ロア
ン・ロシュフォール　Prince de Rohan-Rochefort, Comte de Strasbourg,Louis Camille "Jules
Guethenoc" de ROHAN-ROCHEFORT 1770-94　ロアン・ロシュフォール大公シャルル・アルマ
ン　1730-1811とマリー・アンリエット・シャルロット・ドロテ・ドルレアン・ロトラン　1744-1820 の次
男。この年、Alexandrine Sophie de GOURY-CHAMPGRAND 1773-1860と結婚。翌年に男子
が生まれている。93年12月、軍隊で、ある秘密の手紙を、ロアン・ロシュフォール家に仕えてい
た者の息子である部下に託したところ、その部下が上官である戦隊指揮官にそれを渡してしま
い、「軍隊を腐敗させる陰謀加担」の罪に問われて逮捕。パリに連行されクールティユの兵舎
に監禁された。しかし彼は脱出し、通りがかり馬車に「ヴェルサイユの連隊に行くので乗せて行
ってくれ」と頼み、グラン・ロワの小さな宿まで運んでもらう。そして、彼はイヴリーヌのロシュフォ
ールまで逃げ延びた。しかし追跡の猟犬が優秀で捕らわれてしまう。そしてパリに再連行され
た。バッツ男爵の陰謀加担、その他の容疑で裁かれて、赤シャツを着せられて処刑された。首
飾り事件のロアン枢機卿の甥。またコンデ家の最後のアンギャン公1772-1804 の妻とされる
が祖父コンデ公の反対で愛人のまま関係を結んでいたCharlotte-Louise-Dorothee de Rohan

1767-1841の弟)

姉・Charlotte-Louise-Dorothee de Rohan

1502. マリー・マキシミリアン・エルキュール・ロッセー　ROSSAY ( Marie-Maximilien-Hercule),
元フラニー伯爵comte de Flany, 23歳。パリ生。

(フルーリー伯爵マリー・マキシミリアン・エリキュール・ド・ロッセ　Comte de Fleury,Marie
Maximilien Hercule DE ROSSET 1771-94 。インド派遣軍総軍参謀長Marquis de Fleury,Andre
Hercule Alexandre DE ROSSET 1750-1782とアデライド王女の女官Claudine Anne Reine DE
MONTMORENCY-LAVAL　1750-1784の次男。兄は国王首席侍従官フルーリー公爵アンドレ・
エリキュール　1770-1815。この兄は亡命軍でブイエ侯旗下の部隊指揮官になるが、その妻は
シェニエで有名な Aimee de Coigny1769-1820。また宰相フルーリー枢機卿1653-1743は、この
人の4代前、つまり高祖父Bernardin de Rosset de Rocozels　1720没が枢機卿の妹マリー・ド・
フルーリー1661-92と結婚して、家名を継承したもので、近い家系ではない。またカンプレー大
司教・公爵のHenri-Marie-Bernardin de Rosset de Rocozel de Fleury　1718-81も祖父の弟。
この人もこの日の処刑者ら同様に「赤シャツ」での処刑、容疑も同様)

大叔父・Henri-Marie-Bernardin de Rosset de Rocozel de Fleury

1503. ピエール・バルタザール・ルーセ　ROUSSET (Pierre-Balthazard), 26歳。パリ生。

(ピエール・バルタザール・ルーセル　Pierre Balthazar ROUSSEL とも。容疑は他の赤シャツ処
刑者に同じ)

1504. アンドレ・サン・タナ　SAINT-ANAC (Andre), 22歳。外科医の弟子。ボルドー生。

(Andre Saintanacとも。ベック・ダンべBec-d'Ambesに住んでいるが、以前は「ラ・クーロンヌ」
la Couronneと呼ばれていたカンカンポワ通りの家具付きアパートに居住していた。外科助手
で、ショワジー・シュル・セーヌの軍病院の従業員でもある)

1505. ルイ・サント・アマラント　SAINTE-AMARANTE (Louis), 17歳。パリ生。

(Louis DAVASSE de SAINT-AMARAND 1777-1794　1468は母、後者は姉)

1506. シャルロット・ローズ・エミリー・サント・アマラント　SAINTE- AMARANTE (Charlotte-Rose
-Emilie), サルティーヌSartineの妻。19歳。パリ生。

(サルティーヌ伯爵夫人シャルロット・ローズ・エミリー・ダヴァッス・ド・サント・アマランド
Comtesse de Sartines,Charlotte-Rose-Emilie Davasse de Saint-Amarand　1773-1794 　1792
年、サルティーヌ警視総監の一人息子1509と結婚。1468は母,前者は弟、1509は夫。但し本当
の父親は母親のアヴァンチュールの相手vicomte de Pons 1469とも言われている。

処刑時、彼女は母親に呼び掛ける。「ママ、見て。なんて優雅なんでしょう。すべてのマントが真
っ赤よ。私たちみんな枢機卿みたい!」これはこの日の赤シャツ着用の処刑ゆえのもの。この人
は結婚後、密かに美男のコメディアン、ジャン・エルヴィオPierre-Jean-Baptiste-Francois
Elleviou　1769-1842を愛していたらしい)

Charlotte-Rose-Emilie Davasse de Saint-Amarand, dite de Sainte-Amaranthe

愛人・Pierre-Jean-Baptiste-Francois Elleviou

1507. ルイ・マリー・フランソワ・サン・モーリス　SAINT-MAURICE (Louis-Marie-Francois), 38
歳。元大公。パリ生。

(サン・モーリス大公ルイ・マリー・フランソワ・スタニスラス　Prince de Saint-Mauris,Louis
Marie Francois Stanislas 1756-94, 89年Genevieve Andrault de Langeronと結婚しているが子
はいない。サン・モーリス・モンバレーSaint-Mauris-Montbarrey 家のフランシュ・コンテ家系に
属する。父親モンバレー大公アレクサンドル・マリー・レオノール・ド・サン・モーリス　1732-96は
王軍中将だったが、国務大臣モールパ侯の夫人からの推挙で、実入りの多い閑職で、彼の為
に増設された戦争監督官directeur de la guerreに取り立てられ、陸軍大臣サン・ジェルマン伯
の補佐官、次いで78年その後任として陸軍大臣に任命された。利益と愛人のために大臣職を
利用した無能大臣と非難された。スキャンダルにより80年辞任。しかし多額の年金を得てい
た。革命では、危うく夫妻で虐殺の危機も経験したが逃れ、91年にはスイスに亡命。財産は没
収・売却される。この父親の67-75年の8年間の愛人Jeanne Catherine Delachauxは、寛大に
もモンバレーの持参金付きで画家のフランソワ・カサノヴァと75年結婚したが、この画家はあの
カサノヴァの兄である。この人は他の赤シャツ処刑者に同じ罪状で処刑された)

父・Prince de Montbarrey,Alexandre-Marie-Leonor de Saint-Maurice　

1508. フランソワーズ・オーギュスティーヌ・サンテュエール　SANTUAIRE (Francoise-
Augustine), デプレメニルDepresmenilの妻。40歳。ブルボン島生。

( フランソワーズ・オーギュスティーヌ・エレオノール・ド・サンテュアリー　Francoise Augustine "
Eleonore" de SENTUARY 1749-1794 Chateau de Gourran で生まれた父Jean de
SENTUARY 1711-84はブルボン島総督。先ず彼女はサント・ドミンゴ知事で後にモールパの信
任厚くテュルゴーの後任として財務総監に抜擢されるJean Etienne Bernard Clugny de Nuits　
1729-76と関係をもつ。当時「サンテュアリーの3姉妹」は有名だったが、実際に関係をもったの
はこの人とだけ。1768年ボルドー高等法院評定官で訴願審査部長Jacques de THILORIER
1742-1783 と結婚、二女{三女二男とも}をもうけるが、次女Michele Augustine de THILORIER
{Michelle-Augustine-Desiree Thilorierとも}　1771-1851は1808年にあのBaron de Batz 1754-
1822と結婚する。86年 690のJean Jacques du VAL d'EPREMESNIL　1745-1794 と再婚。二
男一女をもうけた。彼女は夫のメスメリズムの影響を受けてロッジに入っている。夫が王権と
の闘争でサント・マルグリット島の牢獄に追放された時は、請願書を出したりし、1788年の解放
後は夫に合流し共にパリに戻った。サン・ジェルマン・ロクセロワ教区 Bertin Poiree通りの居
所で89-91年の間、ここで開かれたサロンは、大変に評判のものとなる。ゴセックやグレトリー
等の音楽家や1477マリー・グランメゾン、ダントレーグ侯やボーアルネ侯等の人々が集ってい
て政治カフェとなっていく。夜間の出入りが頻繁で監視委員会から目をつけられる。93年夏に
彼女はノルマンディーへの引退を決心した。その直後に妹ミシェルが逮捕。隠れ家を転々とし
た夫も捕らわれる、彼女も同じ運命に。そして、いわゆる赤シャツ事件として処刑が確定。特に
バッツ男爵との関係が決め手となる。サント・ペラジーに収監されていた下図右の姉や末娘{後
のバッツ男爵夫人}は、当然の覚悟をしていたが、処刑の呼び出しを不思議と受けずに革命を
生き延び、姉はその後、色々な陰謀に参画していく)

Francoise-Augustine Duval d'Epremesnil 1749-94　　　　　　　　　　　　　　姉・Michelle Sentuary 1748-1829

1509. シャルル・マリー・アントワーヌ・サルティーヌ　SARTINE (Charles-Marie-Antoine), 34歳。
元訴願審査部長。パリ生。

(サルティーヌ伯爵シャルル・ルイ・アントワーヌ・ド・サルティーヌ　Comte de Sartines ,Charles
-Louis-Antoine de Sartine 1760-94 。1506の夫。かの警視総監サルティーヌの一人息子。訴
願審査部長。1792年1506と結婚。前者の政治的サロンにも出入りしていた。8月10日事件の
頃は亡命中。サント・アマラント1468の運営するギャンブルホール「50」の資金で母親が購入し
た chateau de Sucy-en-Brieで引退した生活をしたが、妻と共に逮捕されパリで収監。若き妻
も恋人がいたようだが、この人も前者の姉のミシェル{前者右図}と関係があったようだ)

父の元パリ警視総監Comte d'Alby,Antoine de Sartine　1729-1801　

1510. アントワーヌ・プロスペル・スール　SOULES (Antoine-Prosper), 31歳。元警察行政官。
アヴィゼーヌAvizene生。

(プロスペル・フランソワ・スーレ　Prosper-Francois　Soules 1763-1794。Antoine Prosper
SOULES{スーレ}とも。革命前は公証人書記をしていた。89年選出議員で、バスティーユの英雄
の一人。バスティーユの暫定司令官となったが、ダントンのよって無効に。しかしラ・ファイエット
によって復活した。その後、警察行政官となっていた。パスポートによると、身長165センチ、茶
色の髪、灰色の目、鼻、中口、丸い顎。)

1511. アシーユ・ヴィアル　VIART (Achille), 51歳。軍人。アメリカ生。

1512. フランソワ・シャルル・ヴィロ・ソンブルイユ　VIROT-SOMBREUIL (Francois-Charles), 74
歳。元廃兵院長官。ジュスフィシャンJusfishain生。

(オート・ラインのエンシスハイムEnsisheim生。フロット・ド・レショワジェ侯爵Marquis des
Flottes de l'Eychoisierの娘Marie-Madeleineと1766年結婚するが、妻は28歳で3子を残して他
界。1735年モンモラン連隊の第二中尉から軍職に入り、44年副官、45年大尉、52年サン・ルイ
勲章、58年王室コルシカ連隊中佐、58-62年コルシカのアルガジョラの司令官、62年准将、67
年ベルシュニー軽騎兵連隊騎兵司令官、70年野戦総監、71年リモージュの司令官、76年リー
ルの中将、86年廃兵院長官に。89年7月の略奪には無抵抗で応じた。91年中将。後者は長
男。次男Charles Eugene Gabriel de Virot de Sombreuil　1770-95はキブロン上陸作戦で革命
軍に捕らわれ、オッシュ将軍の約束にもかかわらず、ヴァンヌにて95年7月28日に射殺される。

父親はこの日の処刑以前の92年、9月大虐殺の際に、下図右の娘Jeanne-Jacques-Marie-
Anne-Francoise de Virot de Sombreuil(通称マリー・モーリユ)の機転で救われたことがあり、そ
の時の美談が「L'heroine au verre de sang」{血のグラスのヒロイン}として革命派からも語り継
がれている)

Marquis de Sombreuil,Charles Francois de Virot1723-94　娘・Marie-Maurille(通称)(1768-1823)に92年命を救わ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　れた話は有名。「歴史に名を刻んだ人々」参照。

1513. スタニスラス・ヴィロ・ソンブルイユ　VIROT-SOMBREUIL (Stanislas), 26歳。軽騎兵大
尉。ルショワジエL'Echoisier生。

(スタニスラス・フランソワ・アントワーヌ・ド・ヴィロ・ド・ソンブルイユ　Stanislas Francois Antoine
de Virot de Sombreuil 1768-94 前者の長男。弟シャルル・ユージェーヌについては前者文中
参。1776年に王室軍事学校、1779年少尉、1783年モンリシャール連隊副官、85年セプティマニ
ー連隊大尉、88年サックス軽騎兵隊、その後ポワシー駐屯のコンフラン軽騎兵隊へと転属。
そして91年父のソムブルイユ長官の補佐官として廃兵院に派遣される。近衛騎兵第3中隊中
尉。92年7月には彼はチュイルリーを守る200人の紳士の一人になる。そして93年9月ポワシー
の国民衛兵隊大尉。しかし同月、逮捕。赤シャツ処刑の一連の罪状で処刑)

番外　アンヌ・ピエール・ド・モンモランシ―・ラヴァル　 Anne Pierre DE MONTMORENCY-
LAVAL 1769-94

この貴族が94年6月17日パリにて25歳でギロチンになっているがこの記録にはない。系図も6
月17日処刑とある。父親はモンモランシ―・ラヴァル伯爵マテュー・ポール・ルイ・ド・モンモラン
シ―・ラヴァルComte de MONTMORENCY-LAVAL,Mathieu Paul Louis de MONTMORENCY-
LAVAL 1748-1809。母親はカトリーヌ・ジャンヌ・タヴェルニエ・ド・ブーロンニュCatherine
Jeanne TAVERNIER DE BOULLONGNE　1749-1838 。ラヴァル師Abbe　de Lavalとあり、聖職
にあり。母親のカルモンテル画{1770年}がある。進歩的貴族として革命当初は活動していたが
革命が急進化してスイスへ亡命した兄Mathieu Joseph Felicite de MONTMORENCY LAVAL
1766-1826はあのスタール夫人の愛人。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　母・Catherine Jeanne Tavernier de Boulongne

兄・Mathieu Jean Felicite DE MONTMORENCY-LAVAL, Duc DE MONTMORENCY 1767-1826

1794年6月18日

1514. ピエール・ジェルヴェ・ナミー　NAMYS (Pierre-Gervais), 47歳。農場労働者。パリ生。

1794年6月19日

1515. ピエール・オーズー　AUZOUX (Pierre), 32歳。農夫。サン・タマンSaint-Amand生。

1516. ジャン・オーギュスタン・ブラシュー　BRASSEUR (Jean- Augustin), 32歳。室内装飾業・フ
ァムレルFamerel生。

1517. ジャン・ジョゼフ・エティエンヌ・セザンヌ　CEZANNE (Jean-Joseph-Etienne), 30歳。ピレ
ネー・オリアンタル県の元議長。ペルピニャン生。

1518. ジョルジュ・クルヴェル　CLEVEL (Georges), 36歳。仕立屋。クーロンCouron生。

1519. トマ・ベルナルダン・コラール　COLARD (Thomas-Bernardin), 38歳。革命軍副官補佐。
カーン生。

1520. アンヌ・ダヴィッド　DAVID (Anne), ペトルモンPetremont妻。43歳。ヴェルディVeldy生。

1521. シャン・パティスト・ド・サン・ジャン(通称エヴラード)DE SAINT-JEAN dit Evrade (Jean-
Baptiste), 41歳。商人。サン・フォルザンSaint-Forzen生。

1522. ジャン・フィリップ・デュフランカステル　DUFRANCASTEL (Jean-Philippe), 63歳。元バイ
ユー司教の代理人。リル・アダンL'Ile-Adam生。

(Jean-Philippe　Dufrancastel 1730頃-94　 Francois　DufrancastelとCatherine Dupreの9人の
子供の2番目として生まれる。仕えた主Joseph-Dominique de Cheylus 1717-97はアルトワ伯
夫人の首席聴聞僧でもあり、トレギエ、カオールの司教を歴任し、最後のバイユー司教の時は
同市の最初の市長でもあったが、宣誓拒否し、ジャージーに亡命。当地で亡くなる。この人が
代理人として残り、誠実と奉仕への感謝として彼に15,000リーヴルとその妻Marianne Fournier
に6,000リーヴルを残した。しかし彼は敵国イギリスへの亡命・司教との通信員と見なされて逮
捕・処刑された。)

主・Eveque de Bayeux,Joseph-Dominique de Cheylus　

1523. ジャン・デュティイー　DUTILLY (Jean), 45歳。エーグルAigre生。

1524. ピエール・ジョゼフ・ファーブル　FABRE (Pierre-Joseph), 50歳。ピレネー・オリアンタル
県の元検事長。ペルピニャン生。

1525. ジャン・フランソワ・ラミュール　LAMEULLE (Jean-Francois), 64歳。大工。オーベルヴィ
リエAubervilliers生。

1526. エティエンヌ・ラルディヨン　LARDILLON (Etienne), 16歳と半年。郵便事業所従業員。オ
ーソンヌ生。

1527. ピエール・ローランソ　LAURENCOT (Pierre), 64歳。森番。ヌヴェール生。

1528. ピエール・レヴェク・デュムーラン　LEVEQUE DUMOULIN (Pierre), 54歳。元バイユー司
教の小作人。ボワーニュBoignes生。

1529. ジャック・マリー・リルザン　LIRZIN (Jacques-Marie), 42歳。レモネード売り。パリ生。

1530. ギョーム・ニコラ・プトルモン　PETREMONT (Guillaume-Nicolas), 40歳。靴屋。ヴェルヌイ
ユ生。

1531. ジュール・クロード・ルイ・リペール(通称モントラル)　RIPERT (Jules-Claude-Louis), dit
Montelard, 31歳。元貴族。マルセイユ生。

1532. ボナヴァンテュール・ヴァキエ　VAQUIER (Bonaventure), 41歳。ペルピニャン市長。ペル
ピニャン生。

1533. ルイ・ヴォラン　VOLLAND (Louis), 34歳。毛織物製造。ランドル・リブルLindre-libre生。

1794年6月20日

1534. シャルル・ピエール・ボニッサン　BONNISSENT (Charles-Pierre), 32歳。ポルト・マロ(サ
ン・マロ)自治体の検察官。ポルト・マロ(サン・マロ)生。

1535. ジャン・フランソワ・ブーグール　BOUGOURT (Jean-Francois), 48歳。免許医。サン・セ
ルヴァンSaint-Servant生。

1536. マリー・シャプラン　CHAPELAIN (Marie), 30歳。仕立屋。ポルト・マロ生。

1537. フランソワ・ジャン・マリー・シュヌ・ビヤンジェ　CHENU-BILLANGER(Francois-Jean-
Marie),44歳。弁護士。シャトーヌフ生。

1538. マリー・アンヌ・クレッサンド　CRESSANDE (Marie- Anne), スーショワSouchoisの妻。44
歳。ボワサンクリーBoissencly生。

1539. ピエール・ド・フラヴァル　DE FRAVAL (Pierre), 59歳。元租税監督官。シュランセ
Cherence生。

1540. ロベール・ドラマール　DELAMARRE (Robert), 69歳。司祭。ダルティDarty生。

1541. ジャン・ピエール・フーカール　FOUCARD (Jean-Pierre), 41歳。車夫。フォレストForest
生。

1542. アデライド・フールニエ　FOURNIER (Adelaide), イスHysの妻。42歳。元貴族。ポルト・マロ
(サン・マロ)生。

(リス・ド・ボーセ伯爵夫人アデライド・ソフィー・マルグリット・テレーズ・フールニエ・ド・ヴァレンヌ
Comtesse de Lys de Beauce, "Adelaide" Sophie Marguerite Therese de FOURNIER de
VARENNES　1752-94　後者は兄。1778年サン・マロにてボーセ伯爵ガブリエル・フランソワ・シ
リーユ・ド・リス　Comte de Bauce,Gabriel-Francois Cyrille de LYS 1748-1807と結婚、五女一
男をもうける。夫は92年息子と亡命した。1740年生まれの姉Marie Anne Thereseも1760年サ
ン・マロで結婚しているので、姉妹らはフランスにいたのか。尚、この姉が夫ド・サン・ジュリアン
との間にもうけた娘カトリーヌ・マリー・ジャンヌが1785年に結婚したケルカド・モラック侯爵は
2467、やはり7月23日ギロチンに果てている。この人はマゴンの陰謀の共犯者で「カペーの死
に悲しみを示した王党派」としてポルト・マロの委員会よりパリに送致されている。

1543. ジャン・ジャック・ジュリアン・フールニエ・ド・ヴァレンヌ　FOURNIER DE VARENNES
(Jean-Jacques-Julien), 55歳。元歩兵指揮官。ポルト・マロ生。

(ベルヴュ侯爵ジャン・ジャック・フールニエ・ド・ヴァレンヌ　Marquis de Bellevue,Jean-Jacques
Fournier de Varennes{Jean Jacques Julienとも}　1739-94　大農園主。前者は妹。1685年に祖
父 Jean Fournier de Varennesがハイチ第二の都市カップ・フランセ{現・ハイチ共和国の北県
県庁所在地カップ・ハイチアン}に定住した。元はサント・ドミンゴで繁栄したサン・マロ出身の名
家。1758年のサン・カスの戦{ブルターニュでイギリス遠征隊が上陸作戦を展開、フランス軍に
敗北した七年戦争中の戦闘}で義勇兵隊長となり活躍。国王銃士隊員に任命された。61年サ
ント・ドミンゴに戻る。カップ・フランセで1769年従妹Marie-Therese FOURNIER de
BELLEVUE1750-1805と結婚。西インド諸島の革命中にこの人は民兵指揮官、カップ・フランセ
の農業会議議員、作家として活躍。1777年サン・マロのヴァレンヌ邸に居住。後にラ・ルエリー
侯の反革命活動に参画。オテル・マシアック・クラブのメンバーでもあり、フランス植民地の法と
憲法を草案。妹の娘婿は2467のケルカド・モラック侯爵)

1544. アンヌ・エレーヌ・ガルダン　GARDIN (Anne-Helene),マゴンMagonの妻。66歳。元貴族。
ポルト・マロ生。

( アンヌ・エレーヌ・ガルダン・ド・ラ・ヴィローモン　Anne Helene GARDIN DE LA VILLEAUMONT
　1728-94 ラ・ヴィローモン・デュ・プレッシ la Villeaumont du Plessis領主Pierre Francois
GARDIN　1678-1732の娘。Alain Charles Marie MAGON DE COETIZAC 1728-1813と結婚。
息子のPierre Magon de l'Espinay 1748-1792は31歳で他界している。ピエールには一人娘が
いたが、子孫は20世紀に至っている。義兄は1559。1558は甥。

1545. フランソワ・マリー・ガルダン　GARDIN (Francois-Marie), 34歳。商人。元貴族。ポルト・マ
ロ生。

(Francois Marie GARDIN 1759-94 ラ・ルエリー侯の仲間として処刑。前者は祖父の弟の娘とい
う関係のようだ。1783年Francoise Anne EON de La BARONNIE 1755頃生と結婚して一男二女
があった)

1546. アンリ・パスカル・ゴーノ　GAUNOT (Henry-Pascal), 28歳。従業員。タルモンTalmont生。

1547. リュク・ヴィクトル・グーイヨン・ボーフォール　GOUYON-BEAUFORT (Luc- Victor), 70
歳。元貴族でサン・ルイ騎士。プレーヌ・ギヨンPlaine-Guyon生。

(ボーフォール伯爵リュク・ジャン・ド・グーイヨン・ド・ボーフォール　Comte de Beaufort,Luc
Jean de GOUYON de BEAUFORT 1725-94 処刑時69歳。出生地はPlenee-Jugonともある。
1766年 Aubine Louise de Launay-Comatz de GOYON-MATIGNON　1746-1803と結婚、一男
二女をもうけるが、長男 Felix Alexandre Victorは1810年 Lucie MAGON　de LEPINAYと結婚し
ているので、マゴン家とは縁あるようだ。また次女Victoire Josephe Marieの夫はこの記録30で
93年6月にラ・ルエリー共謀で処刑されている)

1548. ジャン・ジョゼフ・グラヴィエール　GRAVIERE (Jean-Joseph), 44歳。サン・ロックSaint-

Rochの助任司祭。リュぺーRuspee生。

1549. マリー・フランソワーズ・ギヨ　GUILLOD (Marie-Francoise), 19歳。元貴族。ポルト・ソリド
ルPort-Solidor生。

(Marie-Francoise Guillotとも。Marie-Rosalieという姉がいた。⇒後者。サン・セベールSaint-
Sebertのベネディクト派女子修道院の修道女。サン・マロの多くの修道女同様に非業の死を遂
げたとある。)

1550. マリー・ロザリー・ギヨ　GUILLOD (Marie-Rosalie), ゲランGelinの未亡人。28歳。元貴族。
ポルト・ソリドル生。

(Guillotとも。前者は妹。)

1551. ペラジー・アンヌ・ギヨドゥー　GUILLODEUX (Pelagie-Anne), ヴァッサプロンVassablonsの
妻。65歳。元貴族。ポルト・マロ(⇒サン・マロ)生。

(バッサブロン夫人テレーズ・ペラジー・アンヌ・ギヨドゥー Madame des Bassablons,Therese-

Pelagie-Anne Guillaudeu 1728-94
サン・マロ市長Francois Joseph Guillaudeu du Plessis 1687-1776とMarie Therese Anne Eon

de Ponthay 1699-1766の娘。

20歳の時にCharles-Claude-Marie-Vincent des Bassablons{Bas Sablons 1713-68}と結婚。

慈悲深い彼女は結婚式の翌日に病人たちへ3000フランの寄付をした。彼女は早くに未亡人

となり、子はなく、その為に彼女はダーム・ド・シャリテ修道会に入り、貧民や女性に恵みを

与えることを可能にした。彼女はサン・マロでBon-Secoursの聖人又は聖女と呼ばれた。

革命の頃、1776年以来彼女はサン・マロの「神の摂理の館」la Maison de la　Providenceの

監督官をし600人の貧しい人々に仕事とパンを与えていた。近隣の富者らにも献金を求め、

この人自身は全財産を注ぎ込んだ。

加えて亡命を希望する聖職者らに彼女は隠れ家を提供した。この地に革命政府より派遣された

ル・シャルパンティエは94年4月6日彼女を捕えて、判断を中央に仰ぐために18日間かけて彼女を

パリに送る。そして処刑された。サン・マロのマダム・デ・バッサブロン通りはこの人の偉業に

因んで命名されたもの。

尚、25のGuillaume-Maurice de Launay de Carheil 1737-93の「最後の手紙」{オリヴィエ・ブラン}

が紹介されているが、その手紙の中で義姉であるこの人{同書の中では「妹」とあるが、25の妻

であるJeanne Marie Guillaudeuの姉なので義姉}に宛てられたものであり、不幸な妻と子供らを

慰めてくれと頼み、またパリにいる息子を引き取って欲しいと依頼している)

Madame des Bassablons,Therese-Pelagie-Anne Guillaudeu

1552. マリー・ジャンヌ・ルブルトン　LEBRETON (Marie- Jeanne), カルマンCarman未亡人。 68
歳。元貴族。ポルト・マロ(⇒サン・マロ)生。

(マリー・ジャンヌ・ル・ブルトン・ド・ラ・プルシネ　Marie Jeanne Le Breton de La Plussinais
1726-94 父親はサン・マロ市長Alain Le Breton, sieur de La Plussinais 1697-1778、母親は
Marie Helene Gris 1706-1728。1746年サン・マロで Julien Pierre Jean Eon, seigneur de
Carman 1716-1763と結婚。Francoise ThereseとJulienne Modeste Jeanne 1753-1820の2子を
もうける。反革命の共謀者として処刑)

1553. アントワーヌ・ルイ・ピエール・ルドゥー　LEDOUX (Antoine-Louis-Pierre), 45歳。サン・ロ
ック小教区随員。パリ生。

1554. ジュリエンヌ・ルフォル　LEFOL (Julienne), クネルQuesnelの妻。35歳。ポルト・マロ生。

1555. シャルル・ルイ・ルプランス　LEPRINCE (Charles-Louis), 60歳。パリ生。

(Charles Louis Le Prince　1734-94　現在の副市長に相当するトネールTonnerreの市長補佐
subdelegueとある。父親はFrancois Le Prince、母親はJulienne Francoise Moreau。69年Anne
Marie Regnard　1745生　とヨンヌのCruzyで結婚。市長補佐にはシュヴァリエ・デオンの父親
Louis Deon de Beaumontのトネール市長時代に任命される。この人は、「亡命者の父親」とい
う罪で死刑判決された)

1556. ジャン・フランソワ・ルロワ・ドプルネール　LEROY-DEPRENESLE(Jean-Francois), 48
歳。地区委員。ルツェルンLucerne生。

1557. マリー・フィリップ・ロリヴィエ　LOLIVIER (Marie-Philippe), サン・ピエールSaint-Pierreの
妻。70歳。元貴族。ポルト・マロ生。

(サン・ペルン侯爵夫人マリー・フィリップ・ド・ロリヴィエ・ド・サン・モール　Marquise de Saint-
Pern,Marie-Philippe l'Ollivier de Saint-Maur 1725-94 。サン・モール伯爵セバスティアン・モー
リス・ド・ロリヴィエComte de Saint-Maur,Sebastien Maurice de L'Olivier 1699-1732とマリー・
テレーズ・ド・ヴォルヴィル・ドーナック　Marie Therese de Volvire d'Aunac 1709頃-1726の娘。
1741年サン・ペルン侯爵ルネ・セレスタン・ド・サン・ペルンMarquis de Saint Pern,Rene
Celestin de Saint Pern 1716-1795と結婚し、九男三女を得る。近衛銃士になった三男以外
は、海軍勤務で植民地で活躍している。七男Pierre Nicolas de Saint Pern 1756-1795は没月
日不明だがキブロンで亡くなっているので、恐らくキブロンの上陸戦で戦死か銃殺になったも
のと思われる。夫も95年に79歳で亡くなっているが、これはパリで没。九男でアメリカ独立戦争
に参加した海軍大尉Anastase Joseph de Saint Pern 1760-1794はやはり没年月日未詳だ
が、サント・ドミングで亡くなっているのでギロチンではない。92年にトリニテ島でMarie Louise
de Longvilliers de Poincyと結婚し男児を得ている。兄である五男Philippe Vincent de Saint
Pern 1753-1834は海軍准将だったが、84年マルティニック生まれの Marie Madeleine Jeanne
Nicole de Longvilliers de Poincy{有名なアメリク諸島司令官Philippe de Poincy1584-1660の子
孫}と結婚しているので、同系だろう。五男はフランス海軍兵学校卒業者リストに名が載ってい
る。海戦での状況を母親のこの人に手紙を送って語ったりしている。尚、この五男は革命中90
年には亡命将校リストに載っていて、西インド諸島での海戦でイギリス軍に入隊している。王政
復古で復帰。この人は「共謀罪にて死刑」とある。長男Bertrand Auguste　1742-1812の妻は

2337のフランソワーズ・マリー・ジャンヌ・マゴン。このベルトランの息子{つまり孫}は2346、娘{つ

まり孫娘}は2345{しかしこの孫娘は夫の申告で妊娠が確認され、死刑執行直前に保留、テルミ

ドールで解放、1858年に84歳で亡くなった}、その夫は2325。

三男 Paul Henri　1754-1835の妻は従妹のLouise Mathurine Hyacinthe de SAINT PERN 1762

-1842。また三女 Anne Felicite de SAINT PERN 1764-1856は、長男の処刑された妻2337の

兄アドリアン・ドミニク・マゴン　1741-1819と結婚している)

...................................五男・Philippe Vincent de Saint Pern 1753-1834

............................................................................................三女・ Anne Felicite de SAINT PERN

三男の妻・Louise Mathurine Hyacinthe de SAINT PERN

1558. ジャン・パティスト・マゴン・コエティザック　MAGON-COETIZAC (Jean-Baptiste), 35歳。
元貴族。ポルト・マロ生。

(ジャン・パティスト・マゴン・ド・コエティザック　Jean-Baptiste Magon de Coetizac 1758ou59-
1794　後者の息子{甥とも}。1544の甥{息子とも}。船主。私船Le Favory所有。70年生まれの妹
Agathe Magon de La Villehuchetは93年Marquis de La Gervaisais, Nicolas Louis Marie
Magon 1765-1838と結婚している)

1559. ニコラ・マゴン・ヴィリュシェ　MAGON-VILLUCHET (Nicolas), 67歳。元貴族で商人。ポル
ト・マロ生。

(ニコラ・フランソワ・マゴン・ド・ラ・ヴィルーシェ　Nicolas Francois MAGON de La
VILLEHUCHET 1727-94 前者の父。1544の夫の兄。サン・マロ市長1773-1777。1758年 Calix
Julienne NOUAIL de La VILLEGILLEと結婚し三男一女あり。マゴン家の分家で、船主で金融
家。前者は甥ともある。「マゴンの陰謀」に関与し、共に処刑された。1758年10月結婚なので、
前者が58年生まれとすると早いが、59年生まれとすれば整合する。前者を含めるとして四男一
女あり)

1560. ルイ・メナール　MENARD (Louis), 36歳。亡命者デュルフォールの小作人。フィジャック
Figeac生。

1561. ジャン・パルフェ　PARFAIT (Jean), 45歳。校長。ヴィトリ・ル・フランソワVitry-le-
Francois生。

1562. ニコラ・ベルナール・マリー・ペルショ　PERRUCHOT (Nicolas- Bernard-Marie), 38歳。税
関長。パリ生。

(Nicolas Marie Bernard Perruchot, sieur de Longeville 1756-94 軍監督官Bernard
PERRUCHOT 1715-1786 の息子。ドル司教区EpiniacのOrmesの所有権9万リーブルが91年国
有化された時の徴税請負人監督官。93年にサン・マロ市長。義父であるミク{王妃救出作戦に
加わった建築家リシャール・ミク・2017}が逃亡し、逮捕されたのはそのオルムの城館だった。
ル・カルパンティエの要請で市長を解任、監視委員会に逮捕され、5月にパリに送致され、今回
処刑された。1785年 2017の娘Marguerite MIQUE　1758-1800と結婚し、一女二男あり)

1563. フランソワ・ポンスレ　PONCELET (Francois). 54歳。樽屋。ヴィリーVilly生。

1564. アンリ・サンメレーヌ　SAINTMELENE (Henry), 40歳。元貴族でレンヌの評定官。ピエ・イ
ルソンPied-Hilson生。

(Henri SAINT-HELENE レンヌ高等法院訴願審査部評定官。ピュディサンPudhisen生まれとあ
る。)

1565. ジャンヌ・マリー・スベール　SEBERT (Jeanne-Marie), 40歳。修道女。ポルト・マロ生。

1566. フランソワ・ティボー　THIBAULT (Francois), 49歳。ガラス屋。サント・マリー生。

1567. ルイ・トマゾー　THOMAZEAU (Louis), 53歳。ブリキ屋。ナント生。

1568. セレスト・フランソワーズ・トリゲット　TRIGOUETTE (Celeste-Francoise),ドルセージュ・ラ
ンドコストDelesege　Landecoste未亡人。68歳。元貴族。コルテイユCorteuil生。

(アンヌ・フランソワーズ・セレスト・ド・トレグーエ　Anne Francoise Celeste de Tregouet 1726-
94　1757年、ジャン・ルネ{ピュイネ}・ル・セージュ・ド・ランデコ　Jean Rene {Puine} Le Saige de
Landecot　1781没と結婚。1762年生まれの息子Jean Joseph Fidele Le Saige de Landecotあ
り。この息子は1773年ブレストで海軍入隊。革命時は中尉。亡命しコンデ軍のミラボー軽騎兵
隊に加わっていた)

1569. ピエール・ヴァンサン・ヴァラン　VARRIN (Pierre- Vincent), 41歳。裁判所判事。レンヌ
生。

(ピエール・ヴァンサン・ヴァラン・ド・ラ・ブリュヌリエ―ル　Pierre-Vincent Varin de La
Bruneliere 1752-94 レンヌ市に多くの治安判事を輩出した家系。父親は法廷弁護士、母親は
ブルターニュ高等法院検事の娘。レンヌ選出第三身分議員となる。国民議会議員。1778年
Marie Angelique Jeanne BRUTE de REMUR 1758-1804 と結婚。妻の異母弟にはアメリカに渡
りインディアナポリス司教となるSimon Guillaumeがいる。一男一女あり。義父Simeon
Guillaume Gabriel BRUTE de REMUR{l'Homme en Habit-Rougeと呼ばれた}1728-86はブルター
ニュ林野管理者兼総領事であり、レンヌ法廷の治安判事でベル・イルで広大な湿原地帯を購
入し耕作した人物)

Pierre-Vincent Varin de La Bruneliere

義父・Simeon Guillaume Gabriel BRUTE de REMUR

1570. フランソワーズ・ヴィト　WITH (Francoise), ガシノワGassinoisと呼ばれたグルーGroutの
妻。34歳。元貴族。ポルト・マロ生。

1794年6月21日

1571. アントワーヌ・アンジュ・パスティエ　　BASTIE (Antoine-Ange), 29歳。長靴屋。コーサード
Caussade生。

1572. ジャン・クロード・ベルギーニュ　BELGUIGNE (Jean-Claude), 60歳。兵士。ブザンソン
生。

1573. アントワーヌ・エドム・ビラーグ(通称ラモット)　BIRAGUES (Antoine-Edme), dit Lamotte,
26歳。元貴族。イシーIssy生。

(Antoine Edme de Birague 1767-94 父親は砲兵将校のラ・モットla Motte領主 Claude Henry
de Birague　1718-1776。母親はJustine Marguerite Bellamy。三男。長兄のAndre Henryは竜
騎兵大尉、次兄 Antoine Marcは王妃歩兵連隊中尉)

1574. ジョゼフ・ポリー　BORIE (Joseph), 30歳。日雇人夫。コーサード生。

1575. レイモン・ポリー　BORIE (Raimond), 19歳。靴屋。コーサード生。

1576. マフル・カルメット　CALMETTE (Mafre), 36歳。蝋燭製造。コーサード生。

1577. ジャック・カッセーニュ(通称コーヴァン)　CASSAIGNES dit Cauvin (Jacques), 27歳。切
削加工職人。コーサード生。

1578. ジャン・カッセーニュ(通称コーヴァン)　CASSAIGNES dit Cauvin (Jean), 28歳。商店店
員。コーサード生。

1579. ピエール・レイモン・シャンティエ　CHANTIE (Pierre-Raimond), 54歳。セザンヌ行政官。
ジオジェGioget生。

1580. ジャン・ピエール・クラヴィエール　CLAVIERRE (Jean-Pierre), 64歳。コーサード司祭。カ
ステルノー生。

1581. ジャン・デルペシュ・サン・トゥー　DELPECHE SAINT-TOU (Jean), 38歳。元コーサード市
長。コーサード生。

1582.レイモン・デルペシュ・サン・トゥー　DELPECHE SAINT-TOU (Raimond), 63歳。コーサード
生。

1583. マリー・ルイ・ジョゼフ・ドッセ　DOUSSET (Marie-Louis-Joseph), 32歳。教会参事会員。
ヴェルサイユ生。

1584. ジャン・フォリアン　FORIEN (Jean), 27歳。脱走兵。フォンティーFontilly生。

1585. フランソワ・フーサグリーヴ　FOUSSAGRIVE (Francois), 27歳。食糧係下士官。コーサー
ド生。

1586. ベルトラン・ジュニブレ　GENIBRE (Bertrand), 21歳。日雇人夫。コーサード生。

1587. ドミニク・ラクロワ　LACROIX (Dominique), 44歳。モントーバン生。

1588. アレクサンドル・ラントノワ　LANTENOIS (Alexandre), 44歳。馬具製造。ヴィレ・シュル・モ
ランVillers-sur-Morin生。

1589. ルイ・アマブル・ジョゼフ・マニエ　MAGNIE (Louis-Amable-Joseph), 33歳。行商人。リル
生。

1590. ピエール・ムーレ　MOULET (Pierre), 50歳。果実商。コーサード生。

1591. ジャン・フランソワ・ピショリエ　PICHOLIER (Jean-Francois), 51歳。治安判事。コーサー
ド生。

(弁護士。1743-94)

1592. ニコラ・マルグリット・ピエール　PIERRE (Nicole-Marguerite), 22歳。古物商。パリ生。

1593. ジャン・リエット　RIETTE (Jean), 28歳。靴屋。コーサード生。

1594. ジャン・サヴィ・ラボ　SAVIT-LABOT (Jean), 30歳。軍輸送隊曹長。コーサード生。

1595. アンドレ・トルサン・デパニー　TURSAN DESPAGNY (Andre), 51歳。元モントーバン法廷
議長。ラドヴェーズLadeveze生。

1596. ジャック・オーギュスタン・ヴィルメー　VILMAY (Jacques-Augustin) 58歳。森番。サン・ジ
ェルマン生。

1794年6月22日

1597. ジャン・ブラン　BLANC (Jean), 47歳。金物商人。ラ・モンターニュLa Montagne生。

1598. フランソワ・ブーシェ　BOUCHER(Francois), 26歳。日雇人夫。メールMaires生。

1599. ジャン・パティスト・カルマール　CALMAR (Jean-Baptiste), 20歳。リボン商。ボネ・ラ・モ
ンターニュBonnet-la-Montagne生。

1600. レミ・カルラ　CARRA (Remy), 26歳。帽子屋。サン・シャモンSaint-Chamond生。

1601. ピエール・クラモワゾー　CRAMOIZEAU (Pierre), 20歳。兵士。レ・ロシェLes Rochers生。

1602. フランソワ・ルネ・クク・デロンヴィル　CUCU D'HERONVILLE (Francois-Rene), 69歳。オ
テル・デューの総収入役。パリ生。

(Francois-Rene Cucu J'Herouville,Cucu DerouvilleとかCucu-de-Rouvilleとも。1724-94　弁護
士でパリのオテル・デューの総収入委員。年金検査官、国王評議員とも。娘のAnne
Constance Cucu Derouvilleは Tillemont領主でモンルイユ国民衛兵司令官のJoseph Francois
Choulx de　Biercourtと91年3月2日にティユモン城館chateau deTillemontで結婚している。{娘
としては少し年齢がおかしいが}　従姉妹にFrancoise Rosalie Cucu Derouvilleという人がいる。
93年11月逮捕されリュクサンブール牢に収監。金銀の取得とコブレンツの亡命政権との交信
の罪で処刑)

1603. ニコラ・デュボワ　DUBOIS (Nicolas), 28歳。日雇人夫。メールMaires生。

1604. ジャン・ピエール・デュピュイ　DUPUIS (Jean-Pierre), 28歳。日雇人夫。メール生。

1605. ピエール・アブラアム・ガヴォーダン　GAVAUDAN (Pierre-Abraham), 26歳。ラ・モール軽
騎兵連隊員。メルMeru生。

( ≪ Hussards de la Mort ≫はノール県でケレルマンにより結成された義勇兵隊。大厩舎の馬
が使用され、主に裕福な家庭の者が義勇兵になっていた。93年3月に第14騎兵連隊に編入さ
れ、翌4月解散)

1606. ニコラ・アンリ　HENRY (Nicolas), 51歳。司祭。ヴィエVier生。

1607. ジャン・パティスト・エルヴュー　HERVIEUX (Jean-Baptiste), 38歳。指物師でプロテスタン
トの聖職者。サンノーズSamnoz生。

1608. フランソワ・ジョスラン　JOSSELIN (Francois), 33歳。羊商人。シャンプレChampre生。

1609. ピエール・アレクサンドル・リュリエ　LULIER (Pierre-Alexandre), 33歳。年金受給者。パ
リ生。

1610. ジャン・アントワーヌ・トリコ　TRICOT (Jean-Antoine), 55歳。教会参事会員。パリ生。

1611. テオドール・テオフィル・ヴァニエ　VANYER (Theodore-Theophile), 61歳。教会参事会
員。パリ生。

1794年6月23日

1612. レイモン・アデマール　ADHEMAR (Raimond), 42歳。元貴族。ラランドLalinde生。

(Jerome d'Adhemar de La Lindeという1757年生まれの兄弟がいる。ラ・ランドはドルドーニュの

Mussidan自治体にある。12世紀来のオート・プロヴァンスの名家アデマール家所縁の貴族だ
と思われるが、未詳である)

1613. マリー・マルグリット・プーレ　BOULET (Marie-Marglerite), 55歳。国家恩給生活者
pensionnaire de la Nation。パリ生。 ans, nee a Paris.

1614. ジャン・ブロー　BRAUD (Jean), 30歳。義勇兵。ソミイーSommilly生。

1615. ジャン・ブーケ　BUQUET (Jean), 49歳。大工。ヴィルVille生。

1616. ジャン・パティスト・シャンペ　CHAMPEIX (Jean-Baptiste), 26歳。外科助手。Saint-
Anasthase⇒Sainte Anastase(サント・アナスタス)生。

1617. アブラアム・シャルトン　CHARTON (Abraham), 38歳。市吏。モンルイユ生。

1618. マリー・ジャンヌ・コリエ　CORRIER (Marie-Jeanne), 23歳。お針子。Ghatey⇒Chatey(シ
ャテー)生。

1619. ノエル・ドルレアン　DORLEANS (Noel), 50歳。車夫。ムーシーMorchy生。

1620. ピエール・アレクシ・ドワイヤン　DOYEN (Pierre- Alexis), 51歳。土方。ピノンPinon生。

1621. レオナルド・デュメー　DUMAY (Leonarde), モンテーニュ妻。30歳。リモージュ生。

1622. ジャン・パティスト・デュリュ―　DULEU (Jean-Baptiste), 50歳。請負師。ディジョン生。

1623. ジャン・ルイ・エストール(通称フィグロール)　ESTOR, dit Figuerolles (Jean-Louis), 43歳。
元暴君の近衛。モンペリエ生。

( ジョゼフ・ルイ・エクトール・ド・フィグロール　Joseph Louis Estorc de Figuerolles 1750-94 ジ
ャン・ルイは兄の名前である。モンペリエの富裕な商人Jean Estorcとやはり富裕な商人の娘
Anne Senard-Paquierの四番目の子供として生まれる。成人したのは兄の Jean-Louis 1747生
とこの人の2人。この名簿はこの兄の名前と取り違えているようだ。この兄はモンペリエで有名
な≪ Francois Durand et fils ≫会社創業者の娘と70年に結婚し、一族は益々栄える。一族は
Figuerolles地区に資産を保有しており「de Figuerolles」はそこから来ているのだろう。貴族では
なかったが、この繁栄を背景にこの人は近衛隊員となることになる。彼は184センチの長身で
美しい灰色の目、茶色の髪と眉、立派な鷲鼻の美丈夫だった。しかし、布商人の息子として貴
族階級からの偏見も強く、81年以降の軍務の多忙は彼を徐々に鬱々とされていく。革命後、兄
のジャン・ルイはモンペリエで国民衛兵隊大佐となっている。1789年10月1日の近衛兵の有名
な宴会では、ヴェルサイユに勤務していなかったので、参加していない。91年近衛隊が解散に
なった時、亡命への同行を求められるがそれは断り、彼は旅に出た。ラインの畔で亡命軍に
参入する為ではなく、彼はイギリスに行く。しかし亡命者リストの作成法令が出て、期限内に帰
国することになる。しかし国民衛兵大佐の兄やその義兄弟のモンペリエ市長、あるいはパリの
立法議会副議長ブルソネとか親戚・知人の保護を求めず、ベッドにいるかタペスリーを作るか
して過ごした。彼は逮捕され、この期間の亡命と、それを否定できる居住証明を明示できず、
処刑される)

1624. マルグリット・ジョバル(通称ドロテ) JOBARD (Marguerite), dite Dorothee, 23歳。元修道
女見習(修練女)。ヴァイヴェーVaivee生。

1625. クロード・クリストフ・ロリミエ・ド・シャミイー　LORIMIER de CHAMILLY (Claude-
Christophe), 62歳。暴君の首席近侍。パリ生。

(Claude Christophe de LORIMIER de CHAMILLY 1732-94 64年父の後継としてルイ15世の4
人の首席近侍の一人となる。ルイ15世の夜のスキャンダラスな訪問に燭台を持って随行したり
した。真面目なルイ16世には王妃の寝室への御伴をした。74年からは騎兵士官だった息子ク
ロード・ルネが後継者として共に職務を遂行する。1756年17万リーヴルの持参金と共にマリー・
テレーズ・マルソリエと結婚。後継者となるクロード・ルネ　1759-1827と後にペルノン侯爵夫人
Marquise de Pernonとなるアデライド・マリー・オクタヴィー　1762生をもうける。娘婿のペルノン
侯爵は93年10月22日に死亡していて{もしくは没年不詳}、革命裁判所より死刑判決を受けてい
るが、このリストにはない。また無罪放免になったともある資料あり。　この人は82年息子の為
にデトージュ城館Chateau d'Etogesを購入している。しかし革命となり、忠僕としてこの人はタン
プル牢へも入る。その後、ラ・フォルス牢に入っている時に92年9月虐殺に遭遇するが、何故か
解放されて自宅に送られた。国王処刑後も父子で自由に暮らせたが、94年2月、ピック区革命
委員会により逮捕。6月に死刑判決。息子はポール・ロワイヤル僧院に収監されていたが、テ
ルミドール後に釈放され、ルイ18世の首席近侍、サン・ルイ騎士となった)

　.........................................................

Claude-Christophe Lorimier de Chamilly

妻・Marie-Therese Marsollier(1738-87、82、84とも)

1626. ジャン・ロト　LOTH (Jean), 24歳。オーストリア兵。戦争捕虜。ハンガリー生。

1627. ジャン・メイヴィエール　MEYVIERRE (Jean), 24歳。大尉。ソミイーSommilly生。

1628. フランソワ・ミヨン　MILLON (Francois), 68歳。元立憲議会員。ヴァリニーVarigny生。

(フランソワ・ミヨン・ド・モンテルラン　Francois Millon de Montherlant 1726-94 Wavignies {Oise}
の生まれとある。高等法院弁護士。89年には第三身分議員に選出。立憲議会議員となる。父
は貴族のAntoine Millon, seigneur de Montherlant 1693-1777、母はMarie Jeanne Budin 1695
-1728。62年ソワッソンでGenevieve Rosalie Dumoulin de Paillart 1740-1819と結婚。二女三男
を得る。1623　ジョゼフ・ルイ・エクトール・ド・フィグロールが近衛兵だった頃、その駐屯地だっ
たボーヴェで知り合っていた。三部会議員の頃である。92年最初の数ヶ月、この人の妻の住む
モンテルランに逃げ込み、居住証明を発行してもらっている。逮捕後も半世紀にわたる地区へ
の貢献、2人の息子が軍隊に入っている事、93年憲法の際も地区のいくつもの集会をまとめた
こと等を主張したが、亡命者を匿った罪で裁かれてしまった)

　Francois Millon de Montherlant

1629 ジャン・パティスト・ルトールネ　RETOURNE (Jean-Baptiste), 48歳。司祭。コントル
Contre生。

1630. ピエール・リシャール　RICHARD (Pierre), 54歳。庭師。ムーランMoulins生。

1631. オーギュスタン・ジャック・テスタール(通称デュリー)　TESTARD (Augustin-Jacques), dit
Dulys, 66歳。助祭補。パリ生。

(オーギュスタン・ジャック・テスタール・デュ・リス　Augustin-Jacques Testard du Lys 聖職者。
宣誓拒否)

1794年6月24日

1632. トマ・アンドル　ANDRE (Thomas), 29歳。農夫。

(奉公人、農夫とある。フィニステール県カンペルレQuimperle自治体ボナレックBannalec在)

1633. ジャン・バリクール　BALICOURT (Jean), 37歳。ベルシヴィエBelhesiviller生。

1634. ユスターシュ・ルイ・アントワーヌ・ベルナール　BERNARD (Eustache-Louis-Antoine), 49
歳。元貴族。コルメニユCormenil生。

1635. ルイ・コラ　COLAS (Louis), 43歳。印刷業。モンカルヴィルMoncarville生。

1636. ジャック・クルーイエ　CROUILLER (Jacques), 63歳。大工。マルムーイエMarmouillie生。

1637. ジャン・クルーイエ　CROUILLER (Jean), 27歳。大工。マルムーイエ生。

1638. ジャック・デプレ　DESPREZ (Jacques), 28歳。兵士。ノワイヨンNoyon生。

1639. ジャン・デュオーモン　DUHAUMONT (Jean), 35歳。聖職者。ボーフラックBeaufrac生。

1640. ジャック・デュルテュイ　DURTUIS (Jacques), 26歳。サン・ヴァンサンSaint-Vincent生。

1641.ジャン・パティスト・シャルル・ゲルー　GUEROULT (Jean-Baptiste-Charles), 42歳。法律
家。ペルネーBerney生。

1642. クロード・ウーゼ　HOUZET (Claude), 42歳。宿主。ブランクールBrancourt生。

1643. ジャン・パティスト・ユイミー　HUIMY (Jean-Baptiste), 61歳。公道工事監督。ル・トランブ
リー Le Tremblay生。

1644. ジャンヌ・ジュエ　JUHET (Jeanne), シュドタルChedotal生。55歳。ブルタンBuretin生。

1645. モーリス・ルネ・ラベリネイユ　LABELYNAYE (Maurice-Rene), 54歳。元貴族で暴君の精
霊騎士。フジェール生。

(Marquis de La Belynayeともあるが、未詳。

⇒モーリス・ルネ・アルマン・ド・ラ・ベリネイユ Maurice-Rene-Armand de La Belinaye 1739-94。

コンデ歩兵連隊大佐。父親はVicomte de La Belinaye,Armand de La Belinaye 1696-1777。

母親はMarie Therese Frain 1704-66。

四女二男の次男。長姉Renee Elisabeth 1728-1816は独身で亡命せず、共和国に売り飛ばされ

た財産の多くを買い戻して、一族に返還し、88歳で亡くなっている。次姉Therese 1729-1808は

50年Anne Joseph Jacques Tuffin de La Rouerie 1725-54と結婚し、あのラ・ルエリー侯の母と

なった{下記}。姉Perrine 1730-72は57年高等法院評定官Sebastien Marie Hyacinthe de Moelien

1793没と結婚し、32の母となる{下記}。姉Dame de Vendel,Anne-Pauline 1731-96は76年3月、

修道院を買い取り、そこに貧しい子女らの教育施設と貧民の救護所を開設、La Providenceの

創立者となる。兄Charles Rene 1735-1821はComte de La Belinayeとなり、Beaumesnil嬢 1748-

1813と関係した後、60年Anne Jacquette Charlotte de Miniacと結婚している。

この人の結婚記録は系図にはないが、下記の兄の手紙中には、弟は家族で亡命し・・・とあり、

その注釈には妻の名はLouise Gravelle de La Belinayeとあり、その娘Louiseは後に結婚して

Marquise de Belloyとなる、とある。

32のテレーズ・ド・モエリアン{シャトーブリアンが見惚れたラ・ルエリー侯の従妹}の母親の弟。

兄のComte de La Belinaye,Charles Rene 1735-1821が94年9月30日付のジョージ・ワシントン

に宛てた手紙によると、弟は90年一家で亡命したが海外での生活に困窮し、弟は単身帰国、

資金の調達を行ったらしいが、彼が捕らわれて処刑されたことは官報{94年6月29日に官報に

記載された}によって知ったという)

甥・Marquis de La Rouerie,Armand-Charles Tuffin

1646. アンヌ・エリザベト・ルコント　LECOMTE (Anne-Elisabeth), ベルナールBernard妻。 41
歳。グレGres生。

1647. アントワーヌ・ルテリエ　LETELLIER (Antoine), 58歳。教授。ルーヴィエLouviers生。

1648. シャルル・マルケット　MARQUETTE (Charles), 34歳。貸馬車屋。ダンケルク生。

1649. ジャック・ムートン　MOUTON (Jacques), 29歳。ブランデーBlandeyの共謀者の代理人
(agent du conspirateur Blandey)。ブランデーBlandey生。

(ノルマンディーのウール県に1845年まではBlandeyの村落があった。他村と合併しRoman-
Blandey。その村落で何があったのかは未詳。他資料にagent d'affaires de Burlandeuxとあり、
1461のジョゼフ・アンリ・ブルランデューBURLANDEUX (Joseph-Henri)の代理人とも読める。ブ
ルランデューは39歳の元警邏士官でソーリエSaulier生まれ、いわゆる赤シャツ処刑者の一人)

1630. ヴニアン・ノル　NOLLE(Veniens), 23歳。リュクサンブール生。

1631. コランタン・ペーロン　PERRON (Corrantin), 28歳。農夫。

1632. クロード・ペーロ　PERROT (Claude), 30歳。靴屋。フェビロFaybilot生。

1633. マリー・サリエ　SALIER (Marie), グル―イエGrouiller妻。66歳。コンデConde生。

1634. ジャン・テクシエ　TEXIER (Jean), 41歳。法律家。ユゼHuze生。

1633. マテュー・トゥパン　TOUPIN (Mathieu), 26歳。農夫。

1636. ジャン・トゥルヌミーヌ　TOURNEMINE (Jean), 30歳。司祭。フォルテュネFortune生。

1794年6月25日

1637. アントワネット・アルビッソン　ALBISSON (Antoinette), ペイサックPayssac妻。33歳。ニ
ーム生。

1638. マルタン・アヨーム　ALLEAUME (Martin), 17歳。義勇兵。ルーアン生。

1639. アントワーヌ・アユ　ALLUT (Antoine), 31歳。議員。モンペリエ生。

(Antoine Allut 1743-94 弁護士で科学アカデミー会員として百科全書の科学分野での協力者。
父親のガラス工場で働きつつ研究した。ダランベールやディドロにも高く評価され、ビュフォンと
もガラスの共同研究をしている。90年迄は弁護士稼業をしていたが、91年、革命を受け入れて
検察官となり、ガール県の議会代理になる。しかし急進化する革命と袂を分かち、92年にはユ
ゼスで弁護士業を再開する。ジロンド派を支持し、革命政府に逮捕。最後に妹Suzanne Allut
1745-1813に感動的なエレジーを送っている。64年と89年の二度結婚し、それぞれ一女をもう
けている)

　Antoine Allut

1660. マリー・バルブ　BARBE (Marie), 50歳。製糸工。ナミュール生。

1661. マリー・バルトー　BARTHEAU (Marie), レリティエLheritier未亡人。69歳。ヴァンデーのパ
ルノPalnot (Vendee)生。

1662. ジュリー・ボワサール　BOISSARD (Julie), 18歳。日雇。ヴァンデーのパルノ生。

1663. マリー・モデスト・ポワソン　BOISSON (Marie-Modeste), サパンSapin妻。44歳。ヴァンデ
ーのラ・ロシュLa Roche (Vendee)生。

(1698は夫?)

1664. カトリーヌ・ボナン　BONNIN (Catherine), ピカールPicard未亡人。60歳。サン・メルサン
Saint-Mailsant生。

1665. マリー・ブルトメーユ　BRETOMAILLE (Marie), プロProt未亡人。60歳。ヴァンデーのイズ
ネーIsenay(Vendee)生。

1666. オーギュスト・ダデュヴィル　DADUVILLE (Auguste), 30歳。元貴族で元小姓。ルーヴィリ
エRouvilliers生。

1667. エティエンヌ・ドナ　DONA (Etienne), 32歳。デフォルジュ大臣(Francois Louis Michel
Chemin des Forgues )の代理官。ディナン生。

1668. ジャン・ピエール・デュフーリ　DUFOURIS (Jean-Pierre), 62歳。ベネディクト派修道僧。モ
ンブリソンMontbrison生。

1669. ルイ・デュポン　DUPONT (Louis), 23歳。砲兵隊伍長。バイユー生。

1670. アントワーヌ・フヴレ　FEVRET (Antoine), 37歳。騎兵。フレーヌFresne生。

1671. ルイーズ・フリュリー　FLEURY (Louise), タルディTardy未亡人。40歳。ヴァンデーのサン・
テティエンヌSaint-Etienne(Vendee)生。

1672. アガト・グロード　GREAUDE (Agathe), 19歳。裁縫師。ヴァンデーのパルノ生。

1673. マリー・ギヨット　GUILLOTTE (Marie), ボワザールBoizard未亡人。31歳。ヴァンデーのル
ヴェルLever(Vendee)生。

1674. ジル・マリー・オッカール・クールプロン　HOCQUARD-COURBERON (Gille-Marie), 60
歳。王太子妃付貴族。パリ生。

(Gilles Marie HOCQUART de COUBRON 1735-94 随所にクープロン「COUBRON」とある。王太
子妃侍従、徴税請負人。59歳。662の従兄。75年1684のMadeleine Eleonore Pelagie de
MARTINET 1739-1794と結婚。61年Mlle FLEURYと、64年Maria Teresa Francesca VESTRIS
1726-1808と関係あり。前者のフリュリー嬢はコメディー・フランセーズ女優で、フリュリー・オッ
カールFleury-Hocquartと呼ばれ、「麗しの、或いはお馬鹿な」la belle ou la beteと言われた。
後にはPrince de Nassau-Weilburgと関係する。1671のルイーズ・フリュリーは同姓だが、たま
たまか。またMaria Teresa Francesca VESTRISはイタリア出身のバレーダンサーを輩出した一
族の出で、パリ・オペラ座で人気を博し、多くの名門貴族らとも関係した女性。有名なダンサー
で振付師ガエタノ・ヴェストリス1729-1808の姉。舞台で姉弟共演もしている)

関係・Maria Teresa Francesca VESTRIS

1675. マリー・ジョリー　JOLY (Marie), 22歳。お針子。ヴァンデーのパルノ生。

1676. ニコラ・フランソワ・ジューヴネ　JOUVENET (Nicolas-Francois) 33歳。日雇人夫。サン・
カンタン生。

1677. シャルル・フランソワ・アレクサンドル・ラ・リヴィエール　LA RIVIERE (Charles-Francois-
Alexandre), 33歳。元貴族で近衛銃士黒馬隊銃士。プレダンジュPredange生。

(プレ・ドージュ伯爵フランソワ・シャルル・アレクサンドル・ド・ラ・リヴィエール　Comte du Pre d'
Auge,Francois-Charles-Alexandre de la RIVIERE 1739-94　死亡時54歳。Chateau du Pre d'
Auge生れ。近衛銃士隊第二中隊副官。黒馬隊は第二中隊のこと。父Charles Jacques de la
RIVIERE　1687-1742も近衛銃士第二中隊にいた。母親はMarguerite de BONNEFONDS 1703
-71。68年フルネル侯爵の娘 Anne Charlotte Rose de FRESNEL 1752-1827 と結婚。一女二
男を得る。長男Alexandre Francois de la RIVIERE 1769-1823に元に財産は回復されたが、彼
は父親が裁判所の判決のように海外に亡命しておらず、継続的な居住証明が取れることを主
張し、亡命者リストからの抹消を申請した。 chateau de la Riviere-Pre-d'Augeは17世紀の建
立。ノルマンディーのカルヴァドス県の自治体であるPre-d'Augeは1793年当時は人口998人。
LA RIVIERE PRE d'AUGE家は現在もプレ・ドージュ伯爵位を維持して継続しているが、それは
この人の父の弟テオドール・オーギュスタンの直系家系)

長男・Alexandre Francois de la RIVIERE

1678. ジャン・ルブレ　LEBRET (Jean), 38歳。面紗工場労働者。ムーブルセMeuvresy生。

1679. ジャン・ルフェーヴル　LEFEVRE (Jean), 19歳。クレルモン・フェラン生。

1680. アデライド・リエナール　LIENARD (Adelaide), 17歳。ヴァンデーのパルノ生。

1681. ジャン・マーヌヴィル　MANNEVILLE (Jean), 44歳。元市吏。プッシーPessy生。

1682. ジョルジュ・マルタン　MARTIN (Georges), 41歳。婦人服商。ガアンGaen生。

1683. アマーブル・ルイ・マルティネ　MARTINET (Amable-Louis), 52歳。大佐。ルーアン生。

(アマーブル・ルイ・シャルル・ド・マルティネ　Amable Louis Charles de Martinet 1741-94 後者
の弟。橋と道路の技術者として名高く貴族身分にまで列せられたJean-Jacques Martinet1680
-1760とルーアンの富裕なブルジョワの娘Marie-Anne Capplet 1707前後-72の8人の子の1
人。65年当時はドーフィネ連隊将校とある。85年ルイーズ・オノリーヌ・オッカール{ オッカール
は1674とかの家系か? また妻はFrancoise Madeleine LEFEBVREともある}と結婚し一男二女あ
り。ノルマンディー連隊の第1及び第3大隊から1776年に形成されたネウストリア{Neustria}連隊
は91年に第10歩兵連隊に改名。94年3月には第19半旅団に編入された。91年7月25日に着任
した大佐がこの人)

1684. マドレーヌ・エレオノール・ペラジー・マルティノ　MARTINOT (Madeleine-Eleonore-
Pelagie), オッカール・コルブロンHocquart-Courberonの妻。54歳。ルーアン生。

(マドレーヌ・エレオノール・ペラジー・ド・マルティネ　Madeleine Eleonore Pelagie de MARTINET
1739-94 。1674の妻。前者の姉。父親は技術者で名高いJean Jacques de MARTINET、母親
はMarie Anne CAPPLET。WiKiには技術者Jean-Jacquesの娘Madeleine-Leonor-Pelagie
Martinetは1762年会計監査院名誉院長Andre de Lestoileと結婚ある。名前は若干異なるが同
一人物だと思われる。前者の妻の姓がオッカールであることから、両家の繋がりは確実のよう
だが、資料により錯綜しているようだ)

1683. ルイ・モラン　MOLIN (Louis), 26歳。アリランシー自治区Commune aliranchie生。

1686. アンヌ・モリセ　MORISSET (Anne), 40歳。日雇人夫。ヴァンデーのグランドランド
Grandelande(Vendee)生。

1687. カトリーヌ・モリソン　MORISSON (Catherine), 39歳。修道女。ヴァンデーのパルノ生。

1688. シャルル・オリヴォー　OLIVEAU (Charles), 36歳。鍵屋。ヴァンデーのパルノ生。

1689. エティエンヌ・ペイサック　PAYSSAC (Etienne). 41歳。従業員。ニーム生。

1690. ジャンヌ・ピカール　PICARD (Jeanne), 23歳。お針子。ヴァンデーのパルノ生。

1691. ヴェロニク・ピカール　PICARD (Veronique), シャンフォールChampfort妻。30歳。ヴァン
デーのパルノ生。

1692. ジャンヌ・ラファン　RAFIN (Jeanne), ルニャールRegnard未亡人。30歳。ヴァンデーのマ
ルシェMarchais(Vendee)生。

1693. ジャン・リガル　RIGAL (Jean), 39歳。旧裁判所の元書記長。ニーム生。

1694. クロード・ロベール　ROBERT (Claude), 24歳。竜騎兵。ブールジュ生。

1695. マリー・フランソワーズ・クロック　KROCH (Marie-Francoise), 40歳。家政婦。パリ生。

1696. ソフィー・ロラン　ROLLAND (Sophie), ラヴシャンRavechean妻。26歳。ヴァンデーのショ
レCholet (Vendee)生。

1697. マリー・アンヌ・サロモン　SALOMON (Marie-Anne), 30歳。日雇人夫。ヴァンデーのシャ
ランChalan(Vendee)生。

1698. マリー・サパン　SAPIN (Marie), デュプレッシDuplessis未亡人。60歳。ヴァンデーのボー
フォールBeaufort(Vendee)生。

(1663は妻?)

1699. ルイーズ・シビュ　SIBUT (Louise), リエナールLienard未亡人。50歳。ヴァンデーのルリュ
クLeluc (Vendee)生。

1700. マリー・ティボー　THIBAULT (Marie), ルリトーLheriteau未亡人。40歳。ヴァンデーのサ
ン・テティエンヌSaint-Etienne (Vendee)生。

1794年6月26日

1701. ジャン・パティスト・アレン　ALLAIN (Jean-Baptiste), 26歳。鉛製造。プレーヌ・ジューヴ
ルPleine-Jeuvre生。

1702. ルイ・アマン　AMAND (Louis), 35歳。石工職人。ヴァンセンヌVincennes生。

1703. ジャン・ジベール・アスリノ　ASSELINOT (Jean-Gilbert), 31歳。食料品店。コーヌCosne生。

1704. シモン・ベーユ　BAIL (Simon), 34歳。従業員。ジュシーJussy生。

1705. モーリス・ローラン・バロン　BARON (Maurice-Laurent), 22歳。軍曹。フランシアード
Franciade生。

1706. ルイ・ボード　BEAUDOT (Louis), 21歳。外科医。パリ生。

1707. マルク・フランソワ・ボーフォール　BEAUFORT (Marc-Francois), 32歳。家具職人。パリ生。

1708. ルイ・シャルル・モーリス・ビヨン　BILLON (Louis-Charles-Maurice), 26歳。検察官。パリ
生。

1709. ジョゼフ・ブロ　BLOT (Joseph), 30歳。モントーバン生。

1710. ルイ・ジェローム・ボケ　BOSQUET (Louis-Gerome), 26歳。日雇人夫。パリ生。

1711. ルイ・カルボニエ　CARBONNIER (Louis), 36歳。労務者。サン・トーバン生。

1712. クロード・コテル　COTTEL (Claude), 20歳。兵士。パリ生。

1713. ジャン・ダルソン　DARCON (Jean), 25歳。木材鋸引職人。ブリュドBrude生。

1714. アドリアン・ダルテュス　DARTHUS (Adrien), 25歳。仕立屋。ルーアン生。

1715. マキシム・デザネット　DESANNETES (Maxime), 37歳。パリ管理官。パリ生。

1716. シャルル・アレクシ・デシャルム　DESCHARMES (Charles-Alexis), 19歳。元将官付副官。

パリ生。

(Charles Alexis DESCHARMES-SILLERY ブリュアール・シルリーBrulard-Silleryの私生児。130
シルリー侯シャルル・アレクシ・ブリュラールが父だろう。デュムーリエ、あるいはダンピエール
将軍付の副官ともある)

実父・Comte de Genlis,marquis de Sillery,Charles Alexis Brulart(1737-93)

1717. クロード・ルイ・デュル　DURUT (Claude-Louis), 33歳。簿記係。Ville affranchie生。

1718. ピエール・フランゴ　FRANGOT (Pierre), 61歳。古物商。バヴィルBeville生。

1719. ジャン・パティスト・ゲラン　GUERIN (Jean-Baptiste), 32歳。鞍工。アヴローHevroux生。

1720. ロベール・ジョゼフ・ギヨ　GUILLOT (Robert-Joseph), 36歳。カンプレー生。

1721. シャルル・アデー　HADET (Charles), 31歳。ワイン商。ダンドロDandelot生。

1722. ユーグ・オー　HOT (Hugues),17歳。元馭者。アヴァンシAvanchis生。

1723. フランソワ・ユジエ　HUSSIE (Francois), 40歳。オルヌ県内生。

1724. フランソワ・ジャキネ(通称モント・オー・シエル)　JACQUINET (Francois), dit Monte-au-
Ciel, 33歳。兵士。ブルボンヌ・レ・バンBourbonne-les-Bains生。

1725. ジャック・ラルシュ　LARCHE (Jacques), 36歳。石工。フォンテヌブロー生。

1726. ジョゼフ・ルマッソン　LEMASSON (Joseph), 65歳。保健官。レンヌ生。

1727. ルイ・フレデリク・ランドロワ　LENDROIT (Louis-Frederick), 23歳。石膏製造。モンドルク
ールMondrecourt生。

1728. レオン・ロプ　LOPS (Leon), 50歳。捕鯨者。アムステルダム生。

1729. ジャン・パティスト・マイエ・コント　MAILLET-CONTE (Jean-Baptiste), 30歳。奉公人。ム
ゼルMezerre生。

1730. フランソワ・ヴァンサン・マルキエ　MARQUIER (Francois- Vincent), 32歳。元聖職者で軽
騎兵。カルカッソンヌ生。

1731. ニコラ・ムレ　MERET (Nicolas), 54歳。運送業。マコMacot生。

1732. ジャン・フランソワ・メトリオ　MESTRIOT (Jean-Francois), 43歳。憲兵。ドジュイDejouy
生。

1733. アントワーヌ・ミニャール　MIGNARD (Antoine), 26歳。古物商。サン・フルールSaint-
Flour生。

1734. アントワーヌ・ムーレ　MOURET (Antoine), 29歳。兵士。ストラスブール生。

1735. シャルル・ニコラ・オスラン　OSSELIN (Charles-Nicolas), 40歳。議員。パリ生。

(Charles-Nicolas Osselin 1752-94 死亡時41歳。国民公会のパリ議員。弁護士。90年パリ市役
所吏員となり、92年8月最初の革命裁判所長となり、王党派を裁いた。92年9月国民公会議員
となり、国王の裁判では評議員となり、国王の死刑と執行猶予、国民の判断の承認に反対し
有罪に投票した。93年5月保安委員会委員。亡命者に対する法令を強化して裁判所長の介入
を許可する等、急進的な改革を実施。しかし、その裏でこの人は数人の亡命者を放免したり、
若い亡命者を家に匿ったりしていた。そして11月、亡命者と連携し容疑者を釈放したことで逮
捕。12月国外追放刑を受けるが、牢内での陰謀画策を責められて死罪となった。Charry夫人
という貴族女性が関係しているが、その人は536)

1736. フランソワ・ぺーラン　PERRIN (Francois), 44歳。レンヌ生。

1737. ルイ・ポール・ピカール　PICARD (Louis-Paul), 33歳。菓子職人。サン・マニャンスSaint-
Magnence生。

1738. ニコラ・ピション　PICHON (Nicolas), 34歳。レモネード売り。シャロン生。

1739. ルイ・クロード・レイモン　RAYMOND (Louis-Claude), 26歳。法律家。ナント生。

1740. フランソワ・ルナトー　RENATEAU (Francois), 22歳。旅商人。ラッシュRache生。

1741. ベルナール・ロッシエ　ROSSIER (Bernard), 47歳。小間物商。フォール・バローFort-
Barreau生。

1742. ジャン・ニコラ・サシェ・ユダッス　SACHET-EUDASSE (Jean-Nicolas), 35歳。ボタン屋。
シューアニChouanis生。

1743. アンリ・サンリス　SENLIS (Henry), 35歳。助任司祭。パリ生。

1744. レオナール・ソソット　SOSOTTE (Leonard), 56歳。古物商。ビュシーBussy生。

1745. ルイ・ミシェル・トルーヴェ　TROUVE (Louis-Michel), 58歳。司祭。アロンヴィルAllonville
生。

1746. アントワーヌ・ヴァルトン　VALTON (Antoine), 29歳。料理人。コレCollet生。

1747. ローラン・ヴヌヌ・スピエ　VENENE-SPIES (Laurent), 59歳。ロッテルダム生。

1748. フランソワ・ヴィエイユスポー　VIEILSEPEAU (Francois), 23歳。塩商人。マドリッド生。

1794年6月27日

1749. アンヌ・クロード・ルイーズ・アルパジョン　ARPAJON (Anne-Claude-Louise), ムーシー
Mouchy未亡人。66歳。パリ生。

(ムーシー公爵夫人アンヌ・クロード・ルイーズ・ダルパジョン　Duchesse de Mouchy,Anne
Claude Louise d'Arpajon , 1729-94。1769の妻。結婚によりノアイユ伯爵夫人Comtesse de
Noailles {1741}、ポワ大公妃 princesse de Poix {1729}、ムーシー公爵夫人Duchesse de
Mouchy {1747}、ポワ元帥夫人とかムーシー元帥夫人とか表記されることもある。生まれはア
ルパジョンとも。ルイ15世妃、ルイ16世妃に女官として仕える。 6人の子をもうけ、一女二男の3
人が成人。マリー・アントワネット王妃が嫁いできた当初「マダム・エチケット」と呼んで嫌った女
官ノアイユ伯夫人はこの人。アントワネットが王妃になった段階で解任されている{74年}。次男

の妻は2401でラ・ファイエットの妻の姉)

Duchesse de Mouchy,Anne Claude Louise d'Arpajon 1729-94

1750. マリー・ルイーズ・ベッス BESSE (Marie-Louise), ジュネステルGenestel妻。26歳。

オーリヤックAurillac生。

(ジュネステ伯爵夫人、ネレスタン侯爵夫人、サン・ディディエ男爵夫人マリー・ルイーズ・ド・ベッ
ス・ド・ラ・リシャルディー　Comtesse de Genestet,Marquise de Nerestang, Baronne de Saint-
Didier,Marie Louise de BESSE de La RICHARDIE 1767-94　ベッス・ド・ラ・リシャルディー侯爵
クロードMarquis de Besse de la Richardie, Claude1731-1777とルイーズ・フランソワーズ・ド・ロ
シュシュアールLouise Francoise de ROCHECHOUART, Comtesse de Besse 1739-1822との
娘。兄と弟がいる。カペーへの資金供給、反乱を助長させた司祭らへの援助等の罪で夫
共々逮捕され、処刑。1759は夫。1784年に結婚。息子Louis Marie Palmede1792-1839が当時
2歳で両親を失ったことになる)

1751. エメリー・ブフレール BOUFFLERS (Amelie), ビロンBiron元公爵未亡人。43歳。パリ生。

(ビロン公爵夫人マリー・エメリー・ド・ブフレール　Duchesse de Biron, Marie-Amelie de
Boufflers 1751-94 結婚により1766年ローザン公夫人Duchesse de Lauzun、88年にビロン公夫
人。最後のブフレール公であるCharles-Joseph de Boufflers 1731-51とルイ15世妃とマリー・ア
ントワネットの女官であったMarie Anne Philippine de Montmorency-Logny 1732-97の娘。
1760年、祖母のリュクサンブール元帥夫人と旅行中ジャン・ジャック・ルソーに会い、彼の著書
「告白」の中で「彼女は本当に乙女の恥じらいと甘美さと容姿を備えておりました。彼女の顔ほ
ど愛らしく好ましい見目形はなく、彼女の醸し出す感情ほど優しくて慎ましいものありません」と
絶賛されている。1766年274のローザン公爵、後のビロン公爵となるアルマン・ド・ゴントー・ビロ
ンと結婚しているが、ルソーに讃えられた美徳はこの「美男のローザン」にはただの内気とな
り、夫はうんざりして他の女性らのもとへ。ほぼ別居で、子はなかった。91年亡命したが、亡命
者法令に該当しないよう帰国。しかし92年8月10日に再び亡命。だが財産没収を避けようとま
た帰国し、逮捕。処刑となる。1773ビロン公夫人は夫の伯父の夫人)

Duchesse de Biron, Marie-Amelie de Boufflers

夫・Duc de Biron,Armand-Louis de Gontaut Biron 1747-93

1752. シャルル・ルイ・ヴィクトル・ブロイ　BROGLIE (Charles-Louis-Victor), 37歳。元大公。野
戦総監で、憲法制定議会議員。パリ生。

(ブロイ大公シャルル・ルイ・ヴィクトル　Prince de Broglie,Charles-Louis-Victor 1756-94　2代
目ブロイ公ヴィクトル・フランソワ　Duc de Broglie,Victor-Francois1718-1804の長男。アメリカ
独立戦争ではラ・ファイエットやロシャンボーの旗下で戦った。ジャコバンクラブに所属して、ラ
イン軍の参謀長をしていた。恐怖政治下で非難されて逮捕・処刑。79年 Sophie de Rosen-
Kleinroop 1764-1828 と結婚し、二男二女をもうける。長兄が夭折したので実質嫡長のアシー
ユ・レオンス・シャルルは亡命した母親と革命を生き延び、後にアカデミー・フランセーズ会員、
外務大臣となり、スタール夫人の娘アルベルティーヌと結婚している。この人の父二代目ブロイ
公が1804年まで存命だったので、三代目ブロイ公はこの孫アシーユである。この人の妻はスイ
スに亡命、テルミドール後に子供らと帰国し、ダルジャンソン伯の孫と再婚、義父の二代目ブロ
イ公の保護のもと子供らを育て上げた。娘Constance Louise Sophie de Broglie 1782-1866は

448の次男と1801年結婚している)

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Prince de Broglie,Charles-Louis-Victor 1756-94

息子・Prince , Duc de Broglie,Achille Leonce Victor Charles de Broglie 1785-1870

1753. ジャック・シャプロン　CHAPERON (Jacques), 45歳。荷車車夫。フォル・ノーダンFort-
Naudin生。

1754. マリー・コロンブ・シャプロン　CHAPERON (Marie-Colombe), 56歳。牧牛者。ロジュLoges
生。

1755. ジャン・シャルトン　CHARTON (Jean), 45歳。第102連隊大佐。Commune affranchie生。

(Jean Charton 1749-94 1783年以降パリに定住したイギリス貴族。第102連隊大佐。91年12月
国民衛兵隊第二司令官。処刑後、他の刑死者同様にピクピュスの共同墓地に放られた。1780
年結婚した妻アンジェリク・カトリーヌ・ショーシャ1759-1849は1839年から90歳で亡くなるまで、
このピクピュス墓地の協会委員長を勤め、自らも同墓地に埋葬された。妻との間に二女一男
あり。次女のGenevieve CHARTON 1783-1837は、若くして反乱軍の指揮官となり、ブルターニ
ュ・カトリック王党軍の司令官となり、王政復古で野戦総監に復帰、最後は静かに病没するブ
ルターニュの英雄Aime Casimir PICQUET DU BOISGUY 1776-1839と1805年に結婚している。
彼もまたピクピュス墓地に埋葬されている)

......................

　　　　　　Jean Charton...........................................妻・Angelique-Catherine Chauchat

娘婿・AimeCasimir Marie Picquet du Boisguy

1756. ピエール・コシュー　COCHEUX (Pierre), 21歳。豚肉屋。ポンティPontie生。

1757. テレーズ・エリザベト・デュモン　DUMONT (Therese-Elisabeth), ヴァノVanot妻。67歳。フ
リブールFribourg生。

1758. ピエレット・ニコル・デュポルタル　DUPORTAL (Pierrette-Nicole), 54歳。メッツ生。

1759. エクトル・ジュネステル　GENESTEL (Hector), 36歳。元貴族で侯爵。アメーAmet生。

(ジュネステ伯爵、ネレスタン侯爵、サン・ディディエ男爵ジャン・パティスト・エクトル・エレオノー
ル・マリー・ド・ジュネステ・ド・サン・ディディエ　Comte de Genestet,Marquis de Nerestang,
Baron de Saint-Didier,Jean Baptiste Hector Eleonore Marie de GENESTET de SAINT-
DIDIER 1757-94。「 baron de Saint-Didier」と呼ばれていたとある。Philibert de Nerestang は
アンリ4世によって設立されたスコットランド近衛部隊の最初の隊長だが、この人の一族が所
有していたネレスタン領をジュネステ家が買収した。父親はMarquis de Nerestan, Claude
Jacques Vincent 1719-1786、母親はJeanne Marie de THELIS。 1750は妻。共に捕らわれ、
同日処刑され、2歳の息子Louis Marie Palmede1792-1839が残された。罪状はカペーへの資
金供給、反乱を助長させた司祭らへの援助等の罪。姉のJeanne Marie Rose de GENESTET
de NERESTANGは、1775年2月ラ・シャンス男爵Baron de La Chanceと結婚しているが同年12
月に19歳で亡くなった。弟でネレスタン士爵と呼ばれていたBarthelemy Jean Hugues Jacques
de GENESTET de NERESTANGは1793年32歳でリヨンにて反乱に加担した貴族として処刑され
ている。一族にはこの人の2歳の男児のみが遺された)

1760. マリー・ジョゼフ・エマニュエル・ギニャール・サン・プリースト　GUIGNARD SAINT-
PRIEST (Marie-Joseph-Emmauel ),62歳。元子爵でラングドック知事。グルノーブル生。

(フェリエール伯爵マリー・ジョゼフ・エマニュエル・ド・ギニャール・ド・サン・プリースト　Comte
de Ferrieres, Marie Joseph Emmanuel de GUIGNARD de SAINT PRIEST 1732-94 ギニャー
ル・ド・サン・プリースト家は13世紀からのドーフィネの貴族家系。父親はサン・プリースト子爵
Jean Emmanuel 1714-1784、母親はSophie de BARRAL。訴願審査部長で、国王の肉切り係
侍従官、騎兵大佐、ラングドック知事だった。1757年Catherine Josephine de MANISSY de
FERRIERESと結婚し四女をもうける。妻はドーフィネ知事Francois de MANISSY de
FERRIERESの一人娘だった模様。フェリエール伯爵位は妻からだろう。弟 Francois
Emmanuel de GUIGNARD de SAINT PRIEST　1735-1823はルイ15世宮廷に仕え、近衛銃士、
侍従兵など軍職から各国大使となり、内務大臣。ヴェルサイユ行進時は国王を守り、90年に大
臣を辞任。スウェーデンに行き、そのまま諸国を放浪し80歳で帰国。ルイ18世に中将に任ぜら
れて86歳で領地サン・プリーストで没している。この人はラングドックに Chateau de Claryを建
て、付随するブドウ畑を購入、ワインの品質向上に尽力した)

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Marie Joseph Emmanuel de Guignard de Saint-Priest

弟・Francois-Emmanuel de Guignard de Saint-Priest

1761. ニコラ・ルイ・ウールデ　HOURDET (Nicolas-Louis), 58歳。司祭。ソワッソン生。

1762. アマブル・シャルル・ラギデー・ド・セヴィニャン　LAGUIDEE DE SEVIGNAN (Amable-
Charles), 46歳。元侯爵でブルボン竜騎兵大佐。パリ生。

(ラ・ギーシュ侯爵、セヴィニョン伯爵アマブル・シャルル・ド・ラ・ギーシュ　Marquis de La
Guiche, Comte de Sevignon, Amable-Charles de La Guiche 1747-94　父親はラ・ギーシュ伯
爵Jean Roger 1719-1770、母親はアンリエット・ド・ブルボン・コンデ　Henriette de Bourbon-
Conde 1725-1780という分家筋だが名門貴族。1777年モントワゾン侯爵とアンヌ・シャルロット・
ド・レヴィの娘ジャンヌ・マリー・ド・クレルモン・モントワゾンJeanne-Marie de Clermont-
Montoison　1757-1822と結婚、一男一女をもうけ、子孫は現代に至る。63年擲弾兵少尉から
軍歴を重ね、70年ブルボン竜騎兵連隊長、81年准将、88年野戦総監に。革命後、89年から91
年まで600人の反革命的Le Club de Valoisに所属、92年7月から潜伏するが亡命はせず国内
に留まった。93年9月30日に逮捕されるが、その8日後に仲間が偽装した2人の警察検査官に
よって逃がされた。94年2月20日に再び逮捕、今度は収監。外国人との通謀罪で処刑。

尚、母親のアンリエット・ド・ブルボン・コンデはコンデ大公ルイ4世・アンリ・ド・ブルボンだが、

母親はネール侯夫人アルマンド・フェリシテ{あのルイ15世の愛妾姉妹らの母親。オルスタンス・

マンシニの孫娘}。つまり密通の関係で生まれた娘だった)

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Marquis de La Guiche, Amable-Charles de La Guiche

妻・Marquise de La Guiche nee Jeanne-Marie de Clermont-Montoison

祖母・Marquise de Nesle,Armande Felice de La Porte Mazarin　

1763. クロード・ギョーム・ランベールLAMBERT (Claude-Guillaume), 68歳。元財務総監。パリ
生。

(ドーヴェルス伯爵、シャムロール男爵シャルル・クロード・ギョーム・ランベール　Comte d'
Auverse, Baron de Chamerolles, Charles Claude Guillaume Lambert　1726-94　高等法院大
評定院評定官クロード・ギョーム・ランベールClaude Guillaume Lambert 1694-1774とカトリー
ヌ・テレーズ・パテュCatherine Therese Pattu 1698-1774の息子。ボーヴェ大学卒業後、パリ
高等法院評定官。67年訴願審査部部長評定官、78年国務会議評定官、87年8月31日から88
年8月28日、89年7月22日から90年12月4日の2期財務総監に就任。1793年7月12日、引退した
リヨンにて逮捕。ローヌ革命裁判所で汚職罪の裁判にかれられるも無罪。1793年11月22日再
逮捕。人民の自由と主権に対する陰謀罪で今度は有罪。処刑された。

56年会計院評定官Marquis de Pizany{ouPysani}の娘Marie Madeleine Beyssier de Pizany
{1772没}と最初の結婚。74年大審部評定官の娘Anne Henriette Guignace de Villeneuve{1783
没}と再婚。合計で6子あり)

　Claude Guillaume Lambert

1764. マキシミリアン・ルマン　LEMAN (Maxlmilien), 56歳。奉公人。ボンデュBondu生。

1765. ルネ・リエザール・リニー　LIEZARD-LIGNY (Rene), 77歳。元エペロン代理人chancelier
de l'Eperon,元フルダ大公代理人agent du prince Fulde。ボルドー生。

1766. シモン・ニコラ・アンリ・ランゲ　LINGUET (Simon-Nicolas-Henry), 57歳。法律家。ランス生。

(Simon-Nicolas-Henri Linguet 1736-94 ボーヴェ大学でいくつもの最高賞を受賞し卒業。弁護
士・ジャーナリストとして活躍。オペラ・コミックの作者、イエズス会擁護者でもあった。ラ・バー
ル事件等の話題の訴訟の弁護で名を馳せ、センセーショナルなパンフレットでも評判となる。
国王政府を批判し2年間バスティーユに投獄もされ、その時の「バスティーユ回想」{1783}は邦
訳もされている。しかし他国での活躍(ヨーゼフ2世改革の称賛等)もあり、マリー・アントワネット
王妃の支持もあり、その評判はボーマルシェやヴォルテールを凌駕していた。革命初期、ミラ
ボーを攻撃したり、ハイチ革命活動を擁護したり、最後に国王の弁護まで行い、さすがに身の
危険を察知、マルヌ・ラ・コケットに引退したが、捕らわれて、そして処刑に至る)

　Simon-Nicolas-Henri Linguet

1767. ピエール・ロシェ　LOCHET (Pierre), 38歳。市役所吏員。ヴァルロワVarroy生。

1768. ルイ・マティス　MATHIS (Louis), 30歳。騎兵。シャンピニュールChampigneulles生。

1769. フィリップ・ノアイユ・ムーシー　NOAILLES-MOUGHY (Philippe), 69歳。元貴族。公爵でフ
ランス元帥。パリ生。

(ポワ大公、ムーシー公爵、ノアイユ伯爵フィリップ・ド・ノアイユ　Philippe de Noailles , Comte
de Noailles, Duc de Mouchy {1747}, Prince de Poix {1729}, 1715-94。1749の夫。父親は三代目
ノアイユ公爵で元帥のd'Adrien Maurice de Noailles 1678-1766、母親はマントノン夫人の姪で
相続人の Francoise Charlotte d'Aubigne 1684-1739。四代目ノアイユ公爵Louis de
NOAILLESは兄で93年80歳で亡くなっている。一女二男が成人しているが、長男は89年貴族選
出議員となり、comte de Lambertyeと決闘騒ぎなども起こし、ヴェルサイユのブルジョワ衛兵
司令官もやるが辞任、コブレンツの亡命者に合流。また92年にはチュイルリー防衛に馳せ参じ
るなど国王擁護派で、からくもギロチンを逃れてイギリスに亡命している。またバスティーユ襲
撃後、封建的諸特権の廃止をエギヨン公と共に宣言した大貴族のノアイユ子爵は次男のルイ・
マルク・アントワーヌであり、その妻は2401。この人は「反革命罪」で処刑)

Duc de Mouchy,Philippe de Noailles(1715-1794)

兄・Duc de Noailles, Louis de Noailles(1713-1793)

1770. アンヌ・マルグリット・ノルマン　NORMAND (Anne-Marguerite), グロザンGrozant未亡人。
51歳。ガローGaraud生。

1771. フランソワ・ルイ・ピストワイユ　PISTOYE (Francois-Louis), 40歳。サン・レミ生。

1772. ジャン・フランソワ・ガブリエル・ポラストロン　POLASTRON (Jean-Francois-Gabriel), 73
歳。元伯爵。モンペリエ生。

(ポラストロン伯爵ジャン・フランソワ・ガブリエル　Comte de Polastron,Jean Francois Gabriel
　1722-94　三代目ポラストロン伯爵。アルマニャック伯領大法官。カスティヨン総督。ラ・クーロ
ンヌ連隊大佐。父親はJean Baptiste de POLASTRON, comte de Polastron 1686-1742。母親
はFrancoise de MIRMAN 1687-1758。「短剣騎士団」容疑で逮捕・処刑。パリ知事で警視長官
エローの娘Jeanne Charlotte HERAULTと結婚。死別後ノエ伯爵の娘 Anne Charlotte de NOE
と54年再婚。いわゆるポリニャック公夫人は初婚相手のエロ―嬢との次女。下図右の伯爵位
継承者Denis Gabriel は再婚相手との子で唯一の男子継承者。この後継者である息子の嫁の
祖父・徴税請負人ルージュオは909)

.....................................................娘・Duchesse de Polignac,Yolande Martine Gabrielle de Polastron 1749-93

息子・Comte de Polastron,Denis Gabriel Adhemar de Polastron 1758 - 1821

1773. ポーリーヌ・フランソワーズ・ロワ　ROY (Pauline-Francoise), ビロン公爵元帥の未亡人。
71歳。パリ生。

( ビロン公爵夫人フランソワーズ・ポーリーヌ・ド・ロワイユ・ド・ラ・ロシュフコー、セヴェラック侯
爵夫人　Duchesse de Biron,Francoise Pauline de Roye de La Rochefoucauld,marquise de
Severac 1723-1794　ルーシー伯爵フランソワ3世・ド・ロワイユ・ド・ラ・ロシュフコーComte de
Roucy,Francois III de Roye de La Rochefoucauld 1689-1725とマルグリット・エリザベト・ユゲ・
ド・セモンヴィルMarguerite Elisabeth Huguet de Semonville 1694-1735の娘。1740年フランス
衛兵隊大佐、ラングドック総督Duc de Biron, Louis　Antoine de Gontaut-Biron1701-1788と結
婚。自らセヴェラック侯爵位をもっている。二男二女あるも全て夭折。リュイーヌ公によると、
「彼女は恥ずかしがりやで謙虚な女性だったが、美しい瞳をもっていた」。17歳で結婚。88年夫
は87歳で他界。夫は四男だったが、長男のフランソワ・アルマン1689-1736からその子アントワ
ーヌ・シャルル1717-39にビロン公位は継承されたが、後継なく若死し、次兄ジャン・ルイ1692-
1739は僧籍でしかも同年死去、三男にアンヌ・ジュールがいたが夭折しており、四男の夫が継
承したもの。しかし上記のように子らは全て夭折し、弟シャルルも2歳で夭折していたので、末
弟シャルル・アントワーヌ1708-98{長寿だが、高齢で子が継承したものと推定}の子である甥の
274アルマン・ルイが継承。アルマン・ルイの夫人は1751でこの同じ日に処刑されている)

Duchesse de Biron,Francoise Pauline de Roye de La Rochefoucauld

夫・Duc de Biron, Louis Antoine de Gontaut-Biron

1774. ピエール・サヴ　SAVE (Pierre), 門番。サヴィジーSavizy生。

1775. ジャン・パティスト・ソムリュー・プレフォンテーヌ　SOMMEREU-PREFONTAINE (Jean-
Baptiste), 59歳。ボーヴェ生。

(Jean Baptiste Sommereux-Prefontaine ロシュフォール大公の管理人。ボースのロシュフォー
ル城館chateau de Rochefort en Beauceに居住とある。父親はボーヴェの農夫アントワーヌ・
ソムリューAntoine Sommereux)

1776. エティエンヌ・フェルディナン・ヴァノ　VANNOT (Etienne-Ferdinand), 72歳。アルヴォワ
Arbois生。

(エティエンヌ・フェルディナン・ヴァノ・ド・モンペリュー　Etienne Ferdinand VANNOD de
MONTPERREUX 1722頃-94　後者の兄。元貴族。王室竜騎兵大尉。Vaux-et-Chantegrue生
れ。 Montperreux領主Pierre Vannod de MontperreuxとJeanne Denise Donat de Rabeurの
子。弟Pierre Philippe Xavier VANNOD de MONTPERREUX　1728-94　も同日処刑だが記録
にはない)

1777. ジャン・パティスト・ヴァノ・モンペリュー　VANNOT-MONTPERREUX (Jean-Baptiste), 60
歳。元貴族。ヴォーVaulx生。

(ジャン・パティスト・ヴァノ・ド・モンペリューJean-Baptiste VANNOD de MONTPERREUX 貴族。
1727頃-94　前者の弟。1790年バイヨンヌの砲兵管理官にして大佐。革命中、第7砲兵連隊佐
官。 Vaux-et-Chantegrue {Doubs}生れ。Montperreux領主Pierre Vannod de Montperreuxと
Jeanne Denise Donat de Rabeurの子。)

1778. ジャン・ヴォーコレ　VAUCORET (Jean), 65歳。元貴族で暴君の聖霊騎士。ラトネ
Lathenet生。⇒Luthenetとも。

(1782年 Catherine Thereze Licquetと死別したJean de VaucoretとMarie Jeanne Francoise
Vautrainの結婚契約の記録がある)

1794年6月28日

1779. ローラン・アレクサンドル・メルシオール・ルボーム　LEBEAUME (Laurent-Alexandre-
Melchior), 48歳。元憲法制定会議員。マコン生。

(モンルヴェル伯爵、リュニー男爵フロラン・アレクサンドル・メルシオール・ド・ラ・ボーム　
Comte de Montrevel,Baron de Lugny,Florent-Alexandre-Melchior de La Baume 1736-94 の
ことか。但し7月7日処刑、7月10日処刑ともある。しかしこの記録の当該日には類似の名はな
い。ブルッスの古い貴族Melchior-Esprit de La Baume 1679-1740{Nicolas Augustin de La
Baume, comte de Montrevel 1747没とも}とMarie-Florence du Chatelet de Lomontの子。野戦
総監で89年マコンの貴族選出議員。エギヨン公やノアイユ子爵らと貴族の封建的諸特権の廃
止を宣言した。ブルッスBresseのラ・ボーム・モンルヴェル家最後の人。23歳でポーランド王近
衛隊准将になり、3年後その名の付いた連隊の連隊長となる。62年歩兵旅団長、70年野戦総
監。94年2月容疑者として逮捕、リュクサンブールに収監。「刑務所の陰謀」と呼ばれる罪の共
謀者となる。そして処刑。子孫なし。若き伯爵は唯一の相続人であったが、1752年Comte de
Chevigny,Cesar Gabriel de Choiseulの娘Elisabeth-Celeste-Adelaide de Choiseul-Praslin　
1737-68と結婚。マコンでの結婚式典の直後に、この若妻は世を去り、伯爵は二度と結婚しな
かったともあるが、この妻が亡くなったのは結婚の16年後だ。いずれにしても子はない。また
69年グラモン嬢と結婚しているともある。不幸な結婚となり、マコネーの彼の城館のひとつに妻
を閉じ込めたとしてグラモン家から苦情となり、彼はルイ16世から宮廷出仕を禁止された、と
も。グラモン家の女性なのだろうが、詳細は不明。ルイ14世時代に活躍したモンルヴェル侯ニ
コラ・オーギュスト・ド・ラ・ボーム元帥1645-1716は曽祖父の兄弟。

マコンにいくつもの邸宅を有し、コンサートホールももっており、音楽に造詣も深かった。レオポ
ルト・モーツァルトのパリの知人リストに王族、高官らの中に名を連ねていた)

1794年6月29日

1780. カトリーヌ・バエイディエ　BALLEYDIER (Catherine), 33歳。農民。ショワジー生。

1781. アンヌ・ビオレー　BIOLLEY (Anne), 27歳。大工。ボンヴィヤBonvilla生。

1782. ミシェル・ブラッソ　BRASSOT (Michel), 27歳。農夫。マルランMarlan生。

1783. シンフォリアン・フランソワ・ブルー　BROU (Symphorien-Francois), 40歳。暴君の狩猟監
督官。ペクPecq生。

(Francois-Symphorien Brou 国王の射手porte-arquebuseで、サン・ジェルマン・アン・レイの王
室狩猟場の狩猟管理官だったフランソワ・アントワーヌ{アントワーヌは姓}は王命で「ジェヴォー
ダンの獣」を射殺したことで有名だが、この人を王室狩猟場で補佐した森林監督官で狩猟官)

1784. アントワーヌ・ビュイッソン　BUISSON (Antoine), 57歳。コミューン検事。ウェルテルネ
Werternex生。

1783. カトリーヌ・オーギュスティーヌ・ビュロン　BURON (Catherine-Augustine), ノテール
Nottaireの妻。42歳。農家。ルーアン生。

1786. トマ・シャルル　CHARLE (Thomas), 47歳。農家で元検事。エセルEssert生。

1787. ニコラ・ヴァランタン・マルタン・コルトゥイユ　CORTEUIL (Nicolas-Valentin-Martin), 37
歳。ランブイエ森林管理官。イスーダンIssoudun生。

1788. プレーズ・ダリオ　DARIO (Blaise), 34歳。医師。モン・リミトMont-Limite生。

1789. マルク・ドレー　DERREY (Marc), 42歳。元市長。トゥールーズ生。

(マルク・ドレー・ド・ロクヴィル{ド・ベルベーズとも}　Marc DERREY de ROQUEVILLE{ou Marc
Derrey de Belbeze} 　1748-94 死亡時46歳。1792年10月23日トゥールーズ市長、連邦主義者
として1793年7月24日解任。処刑。6月22日処刑とも。兄ピエール1741-85は宮内裁判所の次
席検事で士爵。前任のトゥールーズ市長Rigaudは673)

　Marc DERREY de ROQUEVILLE

1790. カトリーヌ・ドゥーブロ　DOUBLOT (Catherine), 20歳。刺繍職人。ナンシー生。

1791. ジャン・ドゥーリエ　DOURIEGH (Jean), 48歳。元国民衛兵指揮官。トゥールーズ生。

1792. シャルル・アタナス・デュピュイ・ラジャルー　DUPUY-LAJAROUX (Charles-Athanase),
62歳。元貴族で暴君の聖霊騎士。マルシイーMarsilly生。

(Charles-Athanase Dupuy-LajahouxもしくはLajarousse サン・ルイ騎士)

1793. エティエンヌ・オクメール　HOCMELLE (Etienne), 59歳。元暴君の税務監督官。サルモジ
Salmozy生。

1794. ニコラ・ユアル　HUARD (Nicolas), 40歳。助任司祭。シャンドンChandon生。

1793. ジャン・ララーヌ　LALANNE (Jean), 43歳。ラ・ロシェル生。

(1748 ou 1749-1794 仕立屋。1792年8月10日事件の際の暴君一家の反革命的陰謀の代理人
で王室主義者と見なされた。92年6月20日のサンテールらの暴徒がテュイルリー宮に押しかけ
た事件の際、彼はコントラ・ソシアル地区の擲弾兵将校をしていたが、国王がその手を取っ
て、胸に当てて「我が友よ、胸がドキドキしているのを感じてくれ」と彼に言ったことを、人々の
前で自慢していた)

　国王に手を取られる擲弾兵将校ジャン・ララーヌ(日付は1792.6.20)

1796. フランソワ・ライエ　LALLIER (Francois), 30歳。議員。サン・タルノーSaint-Arnould生。

(元憲法制定議員、材木商、とある。92年憲法に抗議する290人の会に署名した為に処刑)

1797. イヴ・ノッテール　NOTTAIRE (Yves),46歳。脱走兵。ヴェルサイユ生。

(Jean NOTTAIREと改められて、パリ生まれとあり、内容も1781年パリ大司教となり91年にサヴ
ォワに亡命したド・ジュイニェに仕えていた料理人とある。そのジュイニェ大司教との通謀、また
宣誓拒否の聖職者の集会等の罪状で逮捕・処刑されたとある。年齢や処刑日は同じ。尚、こ
のジュイニェ大司教は「せめてパリ大司教くらいは信仰心のある者ではないといけない」とルイ
16世が直々に任命した人)

主・Archeveque de Paris,Antoine-Eleonor-Leon Leclerc de Juigne1728-1811

1798. ゲスラン・ピエドナ　PIEDONA (Guieslin), 60歳。靴屋。マルティエームMartieime生。

1799. ピエール・ジャン・プレゴー　PREGAUX (Pierre-Jean), 23歳。靴屋。シャイヨ生。

1800. ロシェ(通称ロション)　ROCHAIX, dit Rochon, 26歳。農夫。ボーヴィヤルBouvillar生。

(ピエール・ロシェ、通称ロション　ROCHAIX Pierre ,dit Rochonとあり、マッシエンヌ連隊
regiment de Massienneの脱走兵で農夫とある。コミューンの部隊に志願以来、モンブラン県ボ
ーヴィヤルに住む。当時はサルデーニャ王国だから敵国になるわけだが、ピエモンテに入るた
めにタランテーズのドーエに向かったために逮捕・処刑。マッシェンヌ連隊の詳細は未詳)

1801. ピエール・ロディエ　RODIER (Pierre), 47歳。農業。ヴィルブリオードVillebrioude生。

1802. ジャン・パティスト・リュッファ　RUFFAT (Jean-Baptiste), 40歳。トゥールーズ生。

1803. エティエンヌ・ソルデ　SOLDET (Etienne), 20歳。農夫。アルトンAlton生。

1804. ギョーム・トリウーリエ　TRIOULLIER (Guillaume), 34歳。司祭。サン・ブジエSaint-Bezier
生。

1803. ガブリエル・ニコラ・アントワーヌ・ヴァニエ　VANNIER (Gabriel-Nicolas-Antoine), 39歳。
税関職員。マントMantes生。

1806. ジャン・フランソワ・ヴォール　VAURS (Jean-Francois), 44歳。元司祭で、シャラントンの
獣医見習い。フロワラFloira生。

1794年6月30日

1807. フィリップ・ジョゼフ・オーブロン　AUBRON (Philippe-Joseph), 38歳。皮鞣し職人。ポンタ
ルリエPontarlier生。

1808. ジャン・ベルゴン　BELLEGON (Jean), 39歳。仕出し屋。アニアンAnian生。

1809. ジャン・パティスト・マリー・ブランクール　BRAINCOURT (Jean-Baptiste-Marie), 29歳。
大尉。スーダン生。

1810. ピエール・カミーユ・ジョゼフ・カロン CARON (Pierre-Camille- Joseph), 46歳。代訴人。
エンブルヴィルEmbleville生。

1811. ミシェル・クローデ　CLAUDET (Michel), 53歳。元市長。フラモンFramond生。

( Michel　CLAUDETはPressigny司祭で市長とある。ミシェル・クローデル　Michel CLAUDEL
1740-94のことか。ミシェル・クローデルは1782年Pressignyの司祭となり、91年1月に宣誓はし
たが92年に憲法上の職責を放棄した。にもかかわらずコミューンの好意で93年4月まで礼拝の
継続を許された。93年9月ピニョンがモンタルジに派遣され、80人を元のレ・サント・マリー修道
院に投獄する。10月にこの人も逮捕。11月には全て礼拝が禁止。12月にはプレシニー教会の
銅と鉄の供出が要求された。94年6月プレシニー市は共和国思想の表明を行ったが、遅かれ
し、この人は処刑された。アンドレ・クローデルAndre Claudelという兄弟あり)

1812. ジャン・クレール　CLERC (Jean), 39歳。農家。ラ・テートla Tete生。

1813. ジャン・オノレ・ロベール・ドルピネー　DELEPINAY (Jean-Honore-Robert), 46歳。元貴
族。ラ・ロシェル生。

(ジャン・オノレ・ロベール・ド・レピネー　Jean-Honore-Robert　DE　LEPINAYもしくはDE

L'ESPINAY だろう)

1814. マリー・アンヌ・フェラン　FERRAND (Marie-Anne), 24歳。糸小間物商人。サン・ジャン・ラ
ヴァルSaint-Jean-Laval生。

1815. シャルル・エベール　HEBERT (Charles), 49歳。代理人。エヴェルEver生。

1816. ギョーム・ギュスターヴ・ラゴンディ　LAGONDIE (Guillaume-Gustave), 46歳。農家。エク
シドゥイユExideuil生。

1817. マリー・ジョゼフィーヌ・アデライド・ルブルトン　LEBRETON (Marie-Josephine-Adelaide),
ピシャールPichard未亡人。43歳。パリ生。

(ソーカ及びバプ男爵夫人アデライド・ル・ブルトン・デヴル　 Baronne de Saucats and du Barp,
Adelaide Le Breton d'Evres　1794没。1823と1765年に結婚した妻。父親はPierre Hector
Etienne Le Breton d'Evres。母親は Francoise Elisabeth Eleonore Menage。Comte de
Puysegur,Maxime de Chastenetと結婚した娘 Adelaide de Pichardがいる。この一人娘と夫の
ビュイセギュール伯爵をスペインに亡命させた罪状で夫共々逮捕された)

1818. ジョルジュ・ルーベル　LOUBEL (Georges), 40歳。法律家。サン・ゴーダンSaint-Gaudens
生。

1819. ジャン・パティスト・マンソン　MANSON (Jean-Baptiste) , 31歳。砲兵総指揮官。マルタ
ン・ド・フルネMartin-de-Fresnaye生。

1820. ジャン・ルイ・ムロ　MEROT (Jean-Louis), 38歳。司祭。デュナンフールDunenfour生。

1821. マリー・カトリーヌ・パティシエ　PATISSIER (Marie-Catherine), デュヴェルネDuverney未
亡人。58歳。マコン生。

1822. アンヌ・マリー・テレーズ・ぺルゼル　PELZER (Anne-Marie-Therese), フーキエ―ル
Feuquiere妻。47歳。エクス・ラ・シャペルAix-la-Chapelle生。

1823. ニコラ・ピシャール　PICHARD (Nicolas), 61歳。ボルドー高等法院部長。ボルドー生。

(スーカ及びバプ男爵ニコラ・ピエール・ド・ピカール　Baron de Saucats and du Barp,Nicolas
Pierre de Pichard 1733-94 ボルドー高等法院法官帽部長。父親はボルドー高等法院評定官
Pierre de Pichard　1704生。母親は Anne de Combabessouse　1712生。1817の夫。Comte
de Puysegur,Maxime de Chastenetと結婚した娘 Adelaide de Pichardがいる。この一人娘と夫
のピュイセギュール伯爵をスペインに亡命させた罪状で逮捕された。初婚は60年Jeanne
Cecile de Fournye de Saint-Amansと。翌年妻は死去。この結婚には50万リーヴルが持参金と
して支払われたが、翌年の妻の死亡で全額が遺された。デュラ元帥、ゴントー侯爵、ラ・ヴァリ
エール公爵夫人、ビロン伯爵その他が結婚契約に署名。1817と65年再婚。一人娘のみ得る。
トーマス・ジェファーソンは1788年ボルドーに旅した時バルザックで、ブドウ園を所有しているこ
の人と会っている)

1824. ガブリエル・クネル　QUESNEL (Gabriel), 39歳。騎兵。カーン生。

1825. トゥーサン・サヴェーヌ　SAVENNES (Toussaint), 26歳。商人、トゥールーズ生。

1826. ジャン・パティスト・イノサン・スノックSENOCQ (Jean-Baptiste-Innocent), 22歳。軍曹。モ
ンメディMontmedy生。

1827. ミシェル・タイユピエ　TAILLEPIED (Michel), 52歳。農夫。クーロンビエCoulombiers生。

1828. ノエル・タイユピエ　TAILLEPIED (Noel), 32歳。理髪師。クーロンビエ生。

1829. フランソワ・アドリアン・トゥーランTOULAN (Francois Adrien), 33歳。職員。トゥールーズ生。

(Francois Adrien Toulan 1761-1794 亡命者財産管理の職員。タンプル塔に収監されていたカ
ペーの妻らと通謀した罪、とある。つまり、あの王妃救出作戦に手を貸した革命政府委員のト
ゥーランのこと。トゥールーズで生まれ l'eglise de la Dauradeで洗礼を受ける。父親は理髪師親
方のGabriel、母親はFrancoise Bergesでサン・ローマ通りで誕生。 la Dalbade教会で1787年7
月17日Francoise Germaine Dumasbon {ブルジョワのEtienne Dumasbonと,Jeanne-Marie
Senacの娘}.と結婚。結婚してすぐパリに行き、テュイルリー地区で書店兼楽譜商を始める。こ
の商売を始める経緯は不明らしい。但し、結婚立会人の署名者二人が書店経営者であり、内
の一人 Jean-Baptiste Brouilhetは85年以来の経営者で、10年後にトゥールーズで最も過激な
反革命的で反恐怖政治の新聞を主宰している。89年彼はルーヴル地区長となりフランス衛兵
隊員でもある。また妻に商売を委ねて亡命者財産管理事務長となった。しかしそれは直ぐに辞
任。92年8月10日事件ではテュイルリー宮攻撃に参加。1792年9月5日からタンプル塔で王室
監視係となる。陰謀露見後、93年10月路上で逮捕されたが逃走、トゥールーズに逃亡すること
に成功。顔が知られているトゥールーズに長居はせず、ボルドーに行き、共和国著述家を名乗
り潜伏したが発見されてパリに連行・処刑。彼はあまりにも王妃に忠実であったので、「Fidele=
フィデル、忠義者」{ラテン語のfidelis=誠実・現実が語源}と渾名された。彼の好意と努力をタン
プルで見知っていたマリー・テレーズ王女は復権後に彼の未亡人に年金を与えた。詳しくは「マ
リー・アントワネット救出大作戦」を参照)

1830. フランソワ・ヴォード　VAUDE (Francois), 42歳。司祭。ベルマンBermeng生。

1831.ジョルジュ・ヴシャンブル VECHEMBRE (Georges), 54歳。元検察官。ペリグー生。

1832. ロベール・フランソワ・スタニスラス・ヴュイベール　VUIBERT (Robert-Francois-
Stanislas), 51歳。裁判所判事。ルテルRethel生。

(Robert-Francois-Stanislas Vuibert 1743-94 マザラン初審裁判所次席検事。ルテルはレテル
とも表記あり。妻はLouise Benigne Ursule Robertか。公証人オーギュスタン・フラソワ・ポトロン
の1805年8月-1828年7月30日の詳細な記録{フランス国立公文書館}の1823年5月1日に「ミロメ
ニル通り14番地在住、弁護士Robert Francois Stanislas Vuibertの未亡人Louise Benigne
Ursule Robertの死後の目録」とある)

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